ヤクルト5-1広島
前回久々に1軍のマウンドに上がった吉村は、守備に足を引っ張られる場面もあり、2回で6点を失ってしまったのだが、個人的には今後に期待できる内容の投球だったと感じていた。今日は、菊地、西川という主力を欠く広島相手にホーム神宮で投げることが出来るということで、ある程度は抑えてくれるのではないか?と予想していたのだが、その期待に吉村がしっかり応えてくれた。コンディション不良での長期離脱はあったのだが、投球内容自体は、プロ入り前の期待以上のものを発揮してくれていると思う。本当に良い投手である。
今日の吉村は、ストレートの球威があり、コントロールも安定していた。ストレートが走っている時の吉村は、それだけで投球の組み立てが楽になる部分もあるのではないだろうか?スライダー、カットボールはカウント球としても勝負球としても使えるし、空振りを狙えるフォークの精度も良かったのではないだろうか?3-0とリードした中で、4回にカウントを取りに行ったカーブを堂林に捉えられ、ホームランを打たれてしまったのだが、このことについてもゲームのシチュエーションを考えると決して間違った配球ではなかったと感じる。6回に先頭の野間に根負けし四球を与えると、その後坂倉にもヒットを打たれ、2アウト1,2塁というピンチを招いたのだが、最後は代打松山をキャッチャーファールフライに打ち取り、6回を被安打4、与四死球2の1失点でまとめてみせた。
吉村は、開幕直後のゲームで好投が勝ち星に繋がらないことが多かったり、前回登板のように守備に足を引っ張られて失点を重ねてしまうゲームがあり、3勝2敗、防御率4.70という数字に留まってしまっているのだが、「即戦力投手」という前評判に恥じない投球を披露してくれていると思っている。普段ヤクルト戦を見ない野球ファンが吉村の数字だけを見れば、「期待はずれだった。」という印象を持つかもしれないが、私の中では、先発として1軍のマウンドでこれだけ投げれたことは、期待以上の結果である。國學院大時代や、東芝でプロ解禁年に指名漏れしたことから、もう少し粗っぽさが残っている投手ではないかと勝手に想像していたのだが、想像以上に大人の投球が出来る投手だった。おそらくは、東芝時代に投手としての「コツ」のようなものを掴み、今に至るのだと思う。先発もリリーフも両方こなせるタイプの投手だとは思うのだが、ルーキーイヤーに先発でこれだけ投げれたのだから、今後も先発として期待してみたい。長いシーズンを乗り切れるだけのコンディション作りという部分が課題になりそうである。
リリーフ陣は、7回から清水ー山本ー星ー木澤と繋いでみせた。8回は、山本に投げ切ってもらいたいと思っていたはずだが、秋山へ死球を与えてしまったこともあり、左打者へのインコースが使い辛くなってしまった。今シーズン山本がこれだけ数字を残せているのは、左打者へのインコースへのツーシームを有効活用できるようになったことが大きいと感じるのだが、その反面ここに来て、左打者への死球が増えてしまっている。この課題と向き合うことは簡単なことではないのだが、折角掴みかけた自身の投球スタイルを簡単に手放すわけにはいかない。どこまで制球を磨くことが出来るだろうか?
打線は、初回に広島先発大瀬良を捉えてみせた。先頭の塩見が四球で出塁すると、続くオスナが甘く入ったカットボールを見逃さず、レフトスタンドへ飛び込む2ランホームランを放ち先制すると、1アウト後に村上も大瀬良のカットボールを捉え、ライナーでライトスタンドに飛び込むソロホームランを放ってみせた。村上のホームランに関しては、インコース厳しいコースへのカットボールだったのだが、上手く距離を作りながら、捌いた技ありのホームランだった。こういうバッティングが出来るのが本来の村上である。
その後、5回、6回のチャンスを潰してしまうなど、嫌な雰囲気もあったのだが、7回に2アウトから連続四死球でチャンスを貰うと、長岡に2点タイムリー2ベースが飛び出し、点差を4点に広げてみせた。まだまだ分からない展開だっただけに長岡のタイムリー2ベースによる2点は大きな得点となった。
初回の2ホームランでの3得点で試合の主導権を握り、7回の2点で試合を決めてみせた。しっかりと投打が噛み合ったゲームになったのではないだろうか?
P.S ドラ1の吉村は勿論なのだが、今年のルーキーはここまで期待通りの数字を残してくれている。西村だけは心配だったのだが、後半戦からプロの投手のボールにアジャスト出来るようになってきているし、身体作りから始まった坂本も2軍でいいボールを投げ込んでいる。チーム状況的にももしかすると高卒ルーキー2人にもシーズン最終盤でお試し的に1軍での出場機会が巡ってくるかもしれない。育成ドラフトで指名された橋本含めて、今後の成長が楽しみなルーキーばかりである。
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コメント
吉村は故障からの復帰後に一軍で通用する投球が出来ることが確認され、消化試合とは言え意味のあるゲームとなったと思います。
七回に清水が登板して復調傾向にある様に感じられました。リリーフ陣の再構成も来季に向けた重要なテーマでしょうね。
超匿名さんへ
吉村は、来シーズンに繋がる投球をしてくれましたね。リリーフ陣の再編成という部分も大事になってくるでしょうね。