阪神、41年ぶりの11連勝で歓喜…03年の星野仙一監督を上回る球団最速の「9月14日」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
阪神タイガースが18年ぶりにセリーグを制覇した。久々に阪神の監督に復帰した岡田監督が、現状のチーム力を上手く活かして戦った印象である。強力な投手陣を中心に強いチームを作り上げてみせた。強さを感じさせる優勝となった。
個人的には、21年シーズン、22年シーズンも阪神は、投手を中心にバランスの良いチームを作っている印象があり、開幕前の記事では優勝候補に挙げさせてもらった。しかし、21年は、ヤクルトに競り負け、22年は、開幕で大きく出遅れ優勝を逃してしまった。おそらくチーム全体で非常に悔しい思いをしたのではないだろうか?そんな中で矢野監督から監督を引き継いだのは、05年に阪神を優勝に導いた岡田監督だった。おそらく岡田監督は、近年の阪神を外から見る中で、もどかしさを感じるとともに、勝算も感じていたのではないだろうか?キャンプ前から岡田監督は頭をしっかり整理してシーズンに臨むことが出来ていたのではないだろうか?
投手陣に関しては、昨年チームの軸となっていた青柳、西勇が前半戦は調子が上がらなかったり、WBC代表に選ばれた湯浅が離脱してしまったりと誤算がなかった訳ではなかったと思うのだが、先発では3年目の村上が覚醒し、現役ドラフトで獲得した大竹も安定感抜群の投球を披露し、主力の不調をしっかりカバーしてみせた。その間に青柳や西勇も調子を取り戻し、伊藤将や才木、西純なども加わり、強力な先発陣を形成すると、湯浅の離脱も岩崎がクローザーを務めてカバーし、湯浅離脱の穴を感じさせなかった。先発、リリーフともにセリーグ№1の布陣を作り上げたのではないだろうか?
野手陣に関しては、特段目立った数字を残した選手は少なかったのだが、「個の力」で勝負出来なければ「線」で勝負する形を作り上げ、打率、本塁打の数が多くなくても得点を奪える打線になっていた。これまでは、得点力不足から試合の主導権を握れないことが多かった印象があるのだが、今シーズンは投手力を活かしながら、上手く得点を奪い、主導権を握りながらゲームをマネジメントしていくことが出来たのではないだろうか?
大山、佐藤輝は爆発したという印象はないのだが、主軸としてしっかり仕事をしていたと感じるし、近本、中野の1,2番コンビも強力だった。ノイジー、ミエセスの助っ人が大活躍した訳でもないのだが、それでも勝てるチームを作り上げたのは見事としか言いようがない。ショートで輝きを放った木浪、投手陣をしっかりリードした梅野、坂本、徐々にプロの投手のボールにアジャストしたルーキーの森下、地味ながら野球巧者の糸原などの存在も大きかったのではないだろうか?
しかし何と言っても今シーズンの優勝は、岡田監督あってのものだったと思っている。「シンプルイズベスト」という言葉が今シーズンの岡田采配には、ぴったりだったのではないか?と私は感じている。今ある戦力で勝てる方策を考え、その戦略を最後まで貫き通した中での優勝だったのではないだろうか?
「A.R.E」という言葉の使い方も見事だった。一見ユーモラスに感じる言葉なのだが、この辺りは、阪神というチームが置かれている環境などを考えた中で岡田監督が意図的に使用した言葉だと考えられる。阪神ファンの力も最大限に使った中での優勝ということで「A.R.E」という言葉の力も感じる優勝となった(岡田監督は元々オリックス時代に「アレ」という言葉を使っていたようですね。)。
阪神タイガースの関係者の皆さん、ファンの皆さん、リーグ優勝おめでとうございます。
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コメント
阪神ファンの皆さんおめでとうございます。終わってみれば独走アレでしたね。こんなに勝つ阪神は久しぶりに見ます。余計な一言を書きますが、数多くの熱狂的なファンを抱える人気球団として、日本一が一度というのは外野からはいただけないと思うので、そろそろ日本一になって更にファンに報いないとならないでしょう。
阪神が優勝候補の一角であることはわかっていましたが、昨シーズンのペナント展開から、ヤクルトが優勝出来ない場合は97、98年の再来でベイスターズということがあるのではと思っていました。
超匿名さんへ
私は、1988年からプロ野球を見始めたのですが、03年の阪神優勝以前は、暗黒期が長かった印象があります。しかし前回優勝した05年からの18年は、阪神はどちらかというと強い時期が長かったという印象があります。それでも優勝出来なかったということで選手もファンももどかしい思いをしていたでしょうね。
ファンと一体となって勢い付いた時の阪神は、物凄い勢いで勝ちまくることがありますよね。今年はそういったシーズンでしたよね。