全日本卓球選手権、男子決勝、張本智和VS戸上隼輔は、歴史に残るような大激戦となった。ゲームカウント4-3(8-11、12-10、9-11、8-11、11-9、14-12、16-14)のフルセットマッチで張本が6年ぶり2回目の優勝を果たし、戸上の3連覇を阻止したのだが、試合開始から終了まで常に一進一退の目の離せない激闘となった。
私は普段卓球を見る機会は少ないのだが、全日本卓球選手権については、名勝負に出会うことが出来ている。過去にも2012年の吉村VS水谷、2020年の宇田VS張本をこのブログで取り上げている。
「水谷隼VS吉村真晴 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)」
「宇田幸矢VS張本智和 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)」
この対決も名勝負だったと思うのだが、今日の張本VS戸上は、この2試合を上回るような名勝負になったのではないだろうか?
ちなみに宇田VS張本のブログ記事を書いた際に、iracaさんから、こんなコメントをもらっていた。「今年の全日本選手権は宇田幸矢選手が優勝して正直驚いたんですが、それ以上に野田学園高校の戸上隼輔選手がシングルスベスト4、ダブルス準優勝というのは衝撃でしたね。管理人さんが宇田選手と張本智和選手の戦いを水谷隼選手と吉村真晴選手に例えられたように、戸上選手は吉村真晴選手に似ているなと思いました。~中略~今後の卓球界を考えれば、もっと右利きの選手に台頭してもらわなければなりません。その筆頭候補が戸上選手といっても過言ではないと私は思います。Tリーグにも参戦していますし、これから伸びていく大注目選手です。」
それ以降戸上にも注目していたのだが、22年、23年の全日本卓球選手権を2連覇するなど、一気に日本のエース格に成長してきていた。常に攻撃的な姿勢を崩さずに戦う姿が印象的であり、強烈なフォアハンドは、世界に通用するものがあるのではないだろうか?14歳で全日本を制した張本とはライバル関係にあり、この2人の対決はとにかく噛み合う印象があるのだが、今日の噛み合い方は異常に感じる程だった。
1ゲーム目からスコア上も接戦だったのだが、攻撃的なスタイルを崩さずに戦う戸上は、自分の卓球を貫いているように感じ、基本的には主導権を握っているように見えた。実際に、戸上は8度のマッチポイントを握っており、3連覇まで後1ポイントという場面を作っていたのだが、その全てで張本が驚異的な粘りを発揮してみせた。お互いがマッチポイントを握り合うような展開になった第7ゲームは、最後までどちらに転ぶか分からない息もつかせぬ激闘となった。
解説を務めた水谷隼氏が、「ずっと語り継いでいきたい名勝負。世界に通用する名勝負。」というようなことを語っていたが、本当に今日のような名勝負に出会えたことは、幸せなことである。両者に大きな拍手を送りたいと思う。
張本、戸上のパリ五輪での活躍も楽しみにしたいと思う。
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