継投と走塁

2024試合結果


ヤクルト1-2広島

昨シーズンは、4月に山田が怪我で離脱した後のマツダスタジアムでの広島3連戦で、競り合いながらも3連敗を喫してしまった。昨シーズンを振り返る上でも非常に大きな3連戦となってしまったのだが、今日の競り合いでの敗戦に昨シーズンのことを思い出したファンの方も多いのではないだろうか?今のヤクルトの戦力を考えると試合内容は、悪くなかったと思うが、継投と走塁という面で上手く噛み合わず、勝利を逃してしまった。こういうゲームをどの程度モノに出来るかで、チームの成績は大きく変わってくると思われる。

先発の小澤は、6回無失点と先発としての役割をしっかり果たしてみせた。高校時代は剛腕タイプだったのだが、サイドスローに転向後、一歩一歩成長し、今日の投球は、サイドスロー投手らしいテクニカルな部分を十分に発揮してくれたのではないだろうか?私の中では小澤と言えばフォークの印象が強いのだが、今日は、カーブ、チェンジアップといった緩いボールも効果的に使っているように感じた。昨シーズン先発として結果を残したことが自信に繋がっているのではないだろうか?左打者7人を並べた広島打線を苦にすることなく、抑え込んでみせた。オープン戦での球数、春先のシーズン初登板ということを考えれば、91球での降板は妥当だろう。今後に期待を抱かせる投球内容だった。
小澤、床田の投げ合いで、6回までは0-0というスコアで試合は推移していたのだが、継投に入った7回から試合が動き始めた。ヤクルトは、7回から大西をマウンドに上げ、2アウトまでこぎつけたのだが、四球で出塁を許した小園に盗塁を許してしまい、2アウト2塁、打者秋山という場面で嘉弥真にスイッチした。しかしその嘉弥真が秋山にタイムリーを許してしまった。嘉弥真に関しては、オープン戦で結果を残しており、これまでもこういった場面で左打者を抑え込んで来た実績があるのだが、開幕戦に続いて仕事が出来なかった。嘉弥真という左キラーがベンチに入っているのだからこの場面で起用するのは、当たり前なのかもしれないが、大西も状態は良いように感じるため、そのまま大西に任せても良かったかな?というのが私の意見である。試合展開によっては、8回の頭から嘉弥真を投入するという考えもなくはなかったように感じる。「石橋を叩いて渡る」ような継投だったのだが、今日は裏目に出てしまった。
味方打線が追い付いた後の8回は、清水に任せたのだが、野間に決勝タイムリーとなる3ベースヒットを許してしまった。このタイムリーは野間の反応の良さを褒めるべきだと思う。清水への信頼は揺るがない。

打線は、山田を欠く中でどうしても迫力不足に感じる。それでも今日は、床田相手に喰らい付き、3回には8番に入った北村拓のヒットからチャンスを作ると、西川のセンター前ヒットで北村拓はホームへ突入する。しかしここは、センター野間の好返球に生還を阻まれてしまう。開幕からここまでチームとして積極的に次の塁を狙う意図を感じていたため、この場面の本塁突入は間違っていないと思う。今のチーム状況を考えると簡単に得点出来る状況ではない。そのため、今日のような場面で貪欲に得点を狙いに行く姿勢は間違っていない。走塁技術ということで言えば、三塁を回った直後にスピードに乗り切れなかったようにも見えたが、北村拓はどのように感じているだろうか?
走塁技術という面では、8回の1アウト1塁の場面で塩見の2ベースが飛び出しながらもホームに突入できなかった岩田の走塁も気になった。ヒットで出た川端の代走で、プロ初出場を果たしたのだが、塩見の右中間へのあたりに対してほんの少しスタートの判断が遅れてしまったように見えた。大きな走塁ミスではないのかもしれないが、スピードを武器とする岩田であればホームに返ってきてもらいたい場面だった。
シーズンは長いため、全てが上手く回ることはない。継投も走塁も1度のミスでブレないようにしてもらいたい。









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コメント

  1. 超匿名 より:

     小澤は吉村と共に打線の援護があれば二桁勝てそうな気がします。
     去年からの嫌な流れを変える為にも、早めにマツダでの勝利が欲しいですね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      小澤、吉村に高橋奎を加えた同世代3人が戦力になれば大きいですよね。

      マツダスタジアムでの勝利は遠いですね…。

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