去年と似た展開。ズルズル行きたくないが…

ヤクルト３－４阪神

山田が離脱し、その後勝てるゲームを落とし続けて、チームの歯車が狂っていく。昨年の4月に見た光景と似た光景を見ているような気がする。ここ数日ブログで書き続けているのだが、試合展開的には、悪くない所か、かなり理想的な展開に持ち込めている。そんな中で4連敗を喫してしまっていることに問題がある。勝てる展開に持ち込みながら結果は五分五分であっても、「もったいない。」と感じると思うのだが、ここ4試合は、勝てる展開に持ち込みながら4連敗である。今日の吉村で連敗を止められなかったことは痛い。

先発の吉村は、前回の登板で素晴らしい投球を見せてくれたのだが、今日も序盤3回まで完璧な投球を見せてくれた。ストレート、変化球ともにキレ、コントロールともに素晴らしかった。3回裏に味方打線が2点を援護してくれたため、「今日も終盤までは、ヤクルトペースになりそうだな。」という予感もしていたのだが、3回まで完璧な投球を披露していた吉村が4回に崩れてしまう。先頭の近本にソロホームランを浴びてしまうと、その後中野、森下のヒットと四球でピンチを招き、大山のタイムリーで同点に追い付かれてしまう。その後の0アウト1，2塁のピンチを凌いだところに吉村の成長を感じたのだが、今日に関しては、前回の登板同様、ボールが走っているように見えたため、この点の獲られ方は予想外だった。その後立ち直ったように見えたのだが、球数が90球を超えた7回に先頭の前川にヒットを許すと、続く佐藤輝に2試合連続決勝打となる2ランホームランを浴びてしまった。昨シーズンの吉村は、スタミナ面で課題があったのだが、今日も球数が90球～100球を超えた所で、掴まってしまった。それでも目に見えて球速が落ちた訳ではなかったため、先発として次回以降も期待できると思うのだが、今日の出来で6回0／3を4失点という数字は物足りない。吉村に関しては、かなり高いレベルを求めたいと思っている。すでにそれだけのボールは投げ込めている。QS達成くらいでは満足できない実力を持った投手である。
ここ3試合崩れてしまっていたリリーフ陣は、7回のピンチを山本、エスパーダのリレーで何とか凌ぐと、8回は、回跨ぎとなったエスパーダ、9回はヤクルトでの初登板となった宮川が無失点で切り抜け、試合を壊さなかった。ここ3試合リリーフ陣が崩れてしまっていたため、とりあえず、どんな形でも無失点で切り抜けられたことは明日に繋がると思う。緊迫した場面で投入出来る投手が少しでも増えればチームにとってはプラスである。

打線は、阪神先発大竹相手に序盤からチャンスを作り、3回には、今日2番ライトで先発出場となった青木が四球で出塁すると、オスナ、村上、サンタナの3連打で先制点を奪ってみせた。チャンスを活かすという意味では、村上が歩かされる機会も多く、ランナーが溜まった場面で打席が回ってくることが多いサンタナが連日結果を残していることが心強い。しっかりボールにコンタクトすることが出来ている。強い打球を高い確率で放てるサンタナの打撃は、相手チームにとっては厄介に感じるはずである。
続く長岡の犠牲フライは、おそらく風に押し戻された部分もあると思うのだが、もう一歩伸びが足りなかった。このすくい上げるような打球は、長岡のバッティングの特徴の一つなのだが、このバッティングが今シーズンはプラスに働くだろうか？惜しい打球ではあった。
その後2点を勝ち越された後の7回には先頭の宮本が四球で出塁すると、1アウト後青木がレフト線へ2ベースヒットを放ち、1アウト2，3塁と一打同点の場面を作る。ここでオスナの内野ゴロの間に1点を返したのだが、続く村上は代わった島本の前に打ち取られてしまい、追い付くことは出来なかった。結局この回追い付けなかったことが重くのしかかり、8回はゲラ、9回は岩崎に抑え込まれてしまった。

先制点を奪って、先発投手が試合を作る。このパターンが現在のヤクルトで最も勝率が高くなる戦い方だと思うのだが、その展開に持ち込めても負けが込んでしまっていることが心配である。明日の先発は、ヤフーレー才木である。正直、現在の先発投手陣の中でヤフーレは、まだまだ未知数の投手だと思っている。それだけに連敗が止まらない中でマウンドに上がるのは荷が重い部分もあると思うのだが、とにかくどんな形でも勝利を掴んでもらいたい。

P．S　阪神も決してチーム状態は良くないと思うのだが、岡田監督は、投手も野手もしっかり新戦力を戦力として抜擢してきていますね。他の監督に比べてベテラン監督ではありますが、考え方が硬直しておらず、やはり名将だと感じます。今年の阪神も手強そうですね。