ヤクルト3-1阪神
勝てるゲームを落としての4連敗。今日の両チームの先発は、ヤフーレー才木ということで、かなり厳しいゲームになることも想定していたのだが、ヤフーレが先発としての役割をしっかりと果たし、4連敗中総崩れとなっていたリリーフ陣が各々仕事をしてくれた。6回のピンチからマウンドに上がり、回跨ぎで好投した石山が個人的MOM(マン・オブザ・マッチ)である。リードしながらも、連日の4連敗が頭をよぎり、ヤクルトペースで試合が進んでいるようには見えなかったのだが、そんなゲームでリリーフ陣が力を発揮してくれた。8回大西、9回清水という起用法も多少驚いたのだが、2人ともよく投げ切ってくれた。良い形で連敗を止めたのではないだろうか?
先発のヤフーレは、2試合の登板を見て、何となくヤクルトのスカウトがヤフーレのどんな部分を評価したのか見えてきたような気がする。140キロ台の球速帯のボールを様々な方向に動かしながらバットの芯を外し、緩急という意味では、ナックルカーブを上手く使う印象である。テレビ画面上では、球種の判別が難しく、ストレート、ツーシーム、カットボール、チェンジアップと打者からどう見えているのか興味深い球質である。右打者の懐に喰い込むようなツーシームは、武器になりそうである。逆に言えば、左打者とどう対峙するか?という部分が課題になるだろうか?6回を投げ切ってくれればありがたい気持ちもあったのだが、球数が100球に近付くと握力が落ちてきているのか抜け球が目立ち、2アウト1,2塁での降板は、首脳陣からすると当然の判断だったように感じる。
指先の器用さとマウンド周りの守備がある程度安定しているのが特徴だろうか?
直近の4連敗は、リリーフが崩れての4連敗だっただけに、本来であれば一打同点、逆転の場面での継投は避けたかったと思うのだが、そんな大事な場面でマウンドを任されたのは石山だった。プロ12年目酸いも甘いも経験してきてベテランリリーバーが、ここでチームの流れを変える仕事をしてくれた。6回のピンチは、木浪を三振に仕留めて、相手に傾きかけた流れを切ると、続く7回もマウンドに上がり、代打小幡、近本、中野を三者凡退に仕留め、リリーフとして最高の仕事をしてみせた。チームの悪い流れを止めるという意味でも、今日のゲームの勝利に近付けるという意味でも、石山が果たした役割は大きかった。
8回、9回もどういうリレーで来るのか読めない中でのゲームだったのだが、今日は、8回大西、9回清水という2人に8回、9回を任せる決断をした。8回大西を投入した時点で、9回は清水以外になるのかな?と予想していたのだが、高津監督をはじめとする首脳陣は、ここ数年ブルペンの軸を担い続けてきた清水にクローザーの役割を託した。
大西は、2アウトからノイジーにヒットを許し、ここ2試合決勝ホームランを打たれている佐藤輝を打席に迎えるというプレッシャーの掛かる場面が巡ってきたのだが、ここで大西が佐藤輝をファーストゴロに打ち取り、リードを守った。続く回にその佐藤輝のタイムリーエラーで1点を追加すると、9回は清水が2点差をしっかり守り切ってみせた。リリーフが崩れての4連敗を止めたのは、間違いなくリリーフ陣の奮闘だった。こういう形で連敗が止まったのは、来週に繋がるはずである。
石山、大西、清水には大きな拍手を送りたい。
打線は、今日も先制点を奪うことに成功する。初回に今日2番に入った西川が2ベースヒットで出塁すると、続くオスナが才木の高めのストレートを強振すると打球はレフトスタンド最前列に飛び込む2ランホームランとなった。才木の角度のあるストレートは、力があり、簡単に打ち返せるボールではないのだが、ここは、オスナのパワーが勝る形となった。その後は打線が沈黙してしまったのだが、8回のチャンスでも、オスナが強烈な打球を放ち、その打球がサード佐藤輝のエラーを誘い、貴重な追加点を上げることに成功した。山田を欠くことで、明らかに打線は迫力不足なのだが、ここまで迫力不足なりに、効果的に得点はしてくれているように思う。まだ村上にホームランは飛び出していないのだが、強いスイングは出来ており、相手バッテリーはかなり警戒している様子が見られる。今日の勝利がチームの流れを変えることを期待したい。
私自身は、今シーズンのポイントの1つとして「対阪神」というものを挙げていたため、ホーム神宮で3連敗となってしまっては、昨シーズン同様阪神戦は厳しい戦いを強いられることになると思っていた。とりあえず、1つ勝てたことにホッとしている。
P.S 今日は、石山もお立ち台に立たせてあげても良いのかな?ということを考えました。リリーバーはどうしてもお立ち台に立つ機会は少ないですからね。毎年言われていることではありますが…。
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コメント
開幕早々前年の日本一チームにスイープされてしまったら、ファン心理としては厳しいと思っていました。体制が整うまではなんとか食らい付いていって欲しいです。
石山はクローザーだった時よりは不安定になっていますが、この試合の投球を見たら、まだまだ頑張ってくれるのではと思いますね。
超匿名さんへ
確かに石山は、ボールの威力自体は落ちてきているかもしれませんね。それでも経験値の高さはありますからね。オリックスの平野のように息の長い選手になる可能性もありますよね。
今回の継投は大勝負にでましたね!
これで清水が打たれて負けていたら、今シーズン終了だったぐらいの高津監督の気持ちだと感じました。
勝てて良かったー
アームさんへ
確かに負けていれば、相当ダメージは大きかったでしょうね。そう考えると大勝負でしたね。