サンタナ、丸山和、ロドリゲス、エスパーダ、石山

ヤクルト４－３巨人

終わってみれば、昨日の大勝を活かす形で東京ドームで連勝し、カード勝ち越しを決めてみせた。今日は両チームの先発が、ロドリゲスー山崎伊ということで、苦戦が予想されたのだが、ロドリゲスが4イニングではあったのだが、試合を作ったことにより、勝機のある展開に持ち込み、サンタナの2安打3打点の活躍もあり、競り合いを制してみせた。こういう競り合いを1つ勝てたことは意味のあることである。これなら明日も期待できる。
今日は、気になった選手について、1人1人触れていきたい。

サンタナ
・最初の打席から山崎伊のボールにしっかり対応することが出来ていた。山崎伊は、セリーグの先発投手の中でも五本の指に入るであろう、打ちづらく安定感のある投手である。その山崎伊のボールをギリギリまで引き付けて、強く押し込むスイングで攻略してみせた。第1打席、第3打席は、フェンスギリギリで捕球されてしまったのだが、第2打席では、右中間フェンス最上部に直撃するタイムリー2ベースを放ってみせた。山崎伊は、多彩な変化球を高水準で投げ分けることが出来、その上キレのあるストレートにも特徴があるのだが、その多彩な球種にことごとくアジャストしてみせるサンタナの打撃技術の高さは相当なものなのではないだろうか？MLB時代から右方向へ大きな当たりが放てることに特徴があった選手なのだが、NPBでの4年間で更に技術を高めてきているように感じる。ヤクルトに入団した当初は、ここまで率を残せる選手になるとは思わなかった。
7回には、西舘のカットボールを、ライト前へ弾き返す逆転2点タイムリーヒットを放ち、この一打が決勝点となった。出塁率の高い村上の後ろでこれだけ結果を残せるサンタナの存在は非常に心強い。

丸山和
・7試合連続スタメン出場となった丸山和は、今日は1番センターでの出場となった。今日の打席で印象に残ったのは、5回の第3打席である。山崎伊のボール気味のインハイのストレートに反応すると打球はライトフェンスを直撃する2ベースとなった。丸山和のこれまでのイメージは、やはりどちらかと言うとスピードタイプの選手で、打撃面に課題があるように感じていた。しかし、今日の2ベースは、力強い打球であり、こういった打撃が出来るのであれば、2番にすっぽりハマる可能性はあると思う。引っ張って強い打球を打てて、足があって、小技も利くとなると、使わない理由がないだろう。塩見がスタメンに復帰した時にどうなるか分からない部分もあるのだが、もしかすると西川や青木よりも出場機会が多くなる可能性もあるのではないだろうか？ここ最近の活躍ぶりは見事である。
守備に関しては、4回裏に巨人岸田の打球を止められず、2点タイムリー3ベースにしてしまうプレーがあった。テレビで見た印象だと丸山和は、0コンマ何秒もしくは、0コンマ0何秒打球を追いながら勝負を掛けるかどうか迷いが生じたように見えた（完全に私の憶測ですが…）。打球が飛んできた瞬間に勝負を掛けようと思っていれば、追い付けたのではないか？というのが私の見立てである。私にはほんの僅かに判断が鈍ったように見えた。丸山和だったら追い付けた打球だったのではないだろうか？守備、走塁面では、打撃面以上にハードルを高く設定したい選手である。

ロドリゲス
・今シーズン初先発となったロドリゲスは、4回で66球を投げ、被安打4、与四死球3の2失点という数字が残った。これも推測になってしまうのだが、イースタンで土曜日のゲームに登板していたロドリゲスは、今日のゲームでは、60球程を目途に降板することが決まっていたのではないだろうか？そのため初回から飛ばしていけたのではないだろうか？多少コントロールにバラつきはあったものの、3回まではしっかり巨人打線を無失点で抑えてくれた。新外国人投手のヤフーレ、エスパーダが結果を残しており、ロドリゲスに回ってくるチャンスは限られているのだが、今日の投球内容は潜在能力の高さを垣間見ることが出来たと思う。次回の登板がどういった形で巡ってくるのか予想し辛いところもあるのだが、楽しみな投手であることに変わりはない。

エスパーダ
・開幕から結果を残しているのだが、私の中では、僅差の勝ちゲームで使うのはまだ怖いな。という印象も持っていた。しかし今日の投球内容を見ると、明日以降も今日のようなシチュエーションで登板させても良い投手だと感じることが出来た。ストレートは全球で150キロを超し、ナックルカーブの縦の変化量は素晴らしいものがあった。これだけの威力のあるストレートとキレのある変化球があれば、自然と奪三振率も上がってくるのではないだろうか？個人的には、今まで見たエスパーダの中で今日の投球が最も良い内容に感じた。東京ドームのマウンドとの相性が良かった可能性もあるが、もし気候が暖かくなってくる中で身体のキレが出てきているのであれば、これからの投球が楽しみである。

石山
・田口、清水が登録を抹消された中で、ここ数試合クローザーを務めているのが、この石山である。プロ12年目の35歳というベテランであり、ここ数年、試合ごとに多少波がある印象もあるのだが、長きに渡ってヤクルトの投手陣の中心的存在で居続けていることは、凄いことだと思っている。この石山はプロ1年目から色々な姿を見せて来てくれている。リリーフで起用されれば、気迫を全面に押し出して、ストレートと縦の変化球を中心に相手打者と対峙し、先発で起用されればカーブを上手く使って緩急を使ってゲームメイクをし、素早い牽制やクイックも武器にしつつ、近年は、ワンシームなど右打者の懐を攻めることで、生き残りをかけている。若い頃に比べればストレートの球速は多少落ちていると思うのだが、その分を補うようなスキル（球種や投球フォームなど）を身に付け、今でも一線で活躍し続けている。今日は、一打サヨナラのピンチを招いてしまったのだが、岡本和を相手にしても坂本を相手にしても強い気持ちを感じることが出来た。決して難攻不落のクローザーではないのだが、経験値の高さを活かしたベテランらしい投球を披露してくれた。

今シーズンのヤクルトは、ここまで競り合いに弱かったのだが、今日のような競り合いでの勝利を明日以降に繋げてもらいたい。明日の先発は吉村ということで、是が非でもビジター東京ドームでの3タテを果たしてもらいたい。

ヤクルト　クイックチャージ555ml『つば九郎』パッケージ　1ケース（24本）　2024年バージョン期間限定　スポーツドリンク 価格:3780円 (2024/4/30 22:20時点) 感想(14件)