ヤクルト2-0広島
今日の「坊ちゃんスタジアム」のゲームで2つの快挙が生まれた。1つは、村上の最年少となる24歳3か月での200号本塁打である。これは清原和博が持つ24歳10か月という記録を更新したものである。もちろん快挙なのだが、村上は早生まれであるため、その分のアドバンテージを活かしての記録更新と言うことも出来る。村上と清原のプロ6年目までのホームランの数を比較してみよう。
清原 1年目31本 2年目29本 3年目31本 4年目35本 5年目37本 6年目23本 合計186本
村上 1年目1本 2年目36本 3年目28本 4年目39本 5年目56本 6年目31本 合計191本
このようにほぼ互角の数字が並んでいる。ちなみに清原は7年目のシーズンに36本のホームランを放っている。村上は、今シーズンどこまで数字を伸ばすことが出来るだろうか?史上最年少での200号本塁打という記録は快挙ではあるのだが通過点の1つである。
もう一つの快挙は、プロ初登板となった松本健の初登板初完封である。球団の新人選手では1952年の小山恒三以来72年ぶりの快挙ということである。2軍で結果を残して、今日の先発登板にこぎつけたのだが、ここまでの投球を披露してくれるとは思っていなかった。
村上と松本健、同学年の2人の快挙により、チームを勝利へ導いてみせた。
プロ初登板初先発となった松本健のオープン戦時の印象は、「ストレートでも変化球でもストライクを取ることには苦労しない。」、「スプリットは武器になりそう。」、「カットボール、スライダーは右打者左打者関係なく投げ分けられる。」、「浅いカウントでの投球スタイルを工夫しなければプロでは苦しそう。」といったところだった。
オープン戦では大炎上してしまった試合があったのだが、このゲームでは、浅いカウントの投球で苦しんだ。簡単にストライクを取りに行くと、痛い目に合うことが分かったのではないだろうか?おそらく高校、大学、社会人では通用してきたスタイルが、プロでは通用しないことが分かったのではないだろうか?松本健は、高校(東海大菅生)、大学(亜大)、社会人(トヨタ自動車)と常に強豪と呼ばれるようなチームでマウンドに上がってきた投手である。おそらく大怪我しない投球スタイルを磨いてきた投手のはずである。だからこそ、プロの舞台でもそのスタイルで安定感のある投球を披露しようと思っていたと思うのだが、オープン戦ではそのスタイルが通用しなかった。その後松本健自身、プロで通用するスタイルを模索し続けてきたのではないだろうか?2軍で結果を残し、ようやく今日のプロ初登板初先発に舞台にたどり着いた。
その松本健は、初回からストレート変化球ともにコントロール良く投げ込んでみせた。初回から3回までは毎回ヒットを許す投球となり、2回には1アウト1,3塁のピンチも招いたのだが、ここをダブルプレーで凌ぐなど粘りの投球を披露すると、4回から9回までは一人の走者も許さないパーフェクトピッチを見せてくれた。あらゆる球種でカウントを取ることが出来、ウイニングショットのスプリットを効果的に使うことが出来ていたのではないだろうか?厳しいコースでカウントを整える高い技術も見せてくれた。森下との投げ合いは、1-0という最少得点差で推移していたためプレッシャーもあったと思うのだが、松本健は、そのプレッシャーを跳ねのけてみせた。9回で118球を投げ、被安打3、無四球での完封勝利は、松本健にとって価値のある1勝となった。ピッチャーズパークである広い松山坊っちゃんスタジアムでのゲームだったこと、現在長打不足に悩んでいる広島が相手だったことを思うと多少割り引いて考える必要もあるのかもしれないが、10奪三振という数字から見えてくるように、切れ味抜群のボールを投げ込んでくれていた。こういった投球をどこまでコンスタントに披露することが出来るだろうか?今日の投球で、松本健は、1つのチャンスをしっかり掴むこととなった。今日1試合の投球だけで、今後何度からの先発の機会を勝ち取ったと思われる。そこでも結果を残すことが出来るだろうか?
打線は、広島先発森下相手に初回からヒットを重ね、2回に昨日床田から一矢報いるホームランを放った武岡がタイムリーヒットを放ち、先制することに成功した。昨日に続いて良い場面でいい仕事をしてくれた。開幕直後から打撃面で苦しんできたのだが、ここ3試合で毎試合2本ずつヒットを放っている。同期の長岡の背中を追いかけたい所である。その後は、森下の粘りのピッチングの前に追加点を奪うことが出来ず、6回まで投げ切られてしまうと、7回は塹江に抑え込まれ、嫌な雰囲気も漂って来ていた。そんな停滞した雰囲気を一振りで変えてくれたのは、今日は4番で起用された村上だった。8回裏2アウトランナーなしという一発を狙っても良い場面で、矢崎の多少甘めに入ったフォークを完璧に捉えてみせた。打球は右中間スタンドに飛び込む今シーズン第9号、通算200号となるメモリアルホームランとなった。試合展開的にも一発が欲しい場面でのホームランであり、これぞ4番の仕事と言って良いホームランとなった。
昨日のブログでも書いた通り、今シーズンのヤクルトは競り合いに弱いのだが、今日はその競り合いで勝利を手にしてみせた。こういったゲームを増やしていってもらいたいものである。
村神様 Tシャツ 5.6オンスヘヴィウェイトTシャツ プリントTシャツ オリジナルTシャツ 村上 宗隆 WBC 日本代表 ヤクルト スワローズ プロ野球 ホームラン つば九郎 神宮球場 価格:2970円 |
にほんブログ村
コメント
ナイスピッチング松本健吾!!
ナイスタイムリー武岡龍世!!
ナイスホームラン村上宗隆!!
ナイスゲーム東京ヤクルトスワローズ!!
交流戦までに借金返済して貯金するぞ
アームさんへ
喜びが伝わってくるコメントありがとうございます!
松本はプロとして最高のスタートを切りましたね。派手なことをしてくれたので、今後のキャリアでもある程度以上の足跡を残してくれるだろうと期待しています。
村上の方も日本にいる間に三百号に届くくらい打って欲しいです。
超匿名さんへ
野手なら丸山和、投手なら松本健。ルーキーイヤーに派手なことをしてくれましたね。今後のプロ野球人生はどうなっていくでしょうね?