おやっ。強いチームの勝ち方じゃないか。

2024試合結果


ヤクルト3-0巨人

今シーズンのヤクルトは、流れを変えられそうなゲームの翌日に勝ち切ることが出来ず、中々流れに乗れないことが続いていた。リーグ戦再開後の初戦を快勝した中で、今日のゲームをしっかり取ってもらいたかったのだが、そんなゲームで、2021年、2022年シーズンを思い起こさせるような粘りのゲームで勝利を手に入れてみせた。一度は萎んでしまっていた、今シーズンのリーグ優勝がまだギリギリ見える範囲で粘っている。そんな粘りを見せている内にチームの戦力、戦い方が整って来れば理想的なのだが、そんな雰囲気が微かにではあるのだが、漂い始めているようにも感じる。

今日は、巨人先発グリフィンの出来が非常に良かった。今シーズンのグリフィンは、開幕直後から状態が上がらず、ヤクルトも4月のゲームで打ち崩すことに成功していた。昨シーズン程の状況にはないのかな?と思っていたのだが、前回の登板時に内容が伴う中で結果を残していたため、簡単に打ち崩すことは出来ないかな?と予想していた。そんなグリフィンは、私の予想の上を行く、出来の良さだった。おそらくヤクルトベンチは、グリフィンの状態の良さをある程度想定した中でゲームに臨んでいたのだと思う。セーフティバントやエンドランなど機動力も使う中で、グリフィンを崩しにかかっていた。1回~3回までは、毎回ランナーを2塁へ進めるなど、チャンスは作っていたのだが、ここで1点を奪うことが出来なかった。調子の良いグリフィン相手にチャンスを作れていたため、この3イニングで何とか1点は奪いたかったと思うのだが、そこは、巨人バッテリーが許してくれなかった。するとその後は、尻上がりに調子を上げていったグリフィン相手に圧倒されてしまうこととなった。左バッターへのツーシーム、右バッターへのスライダー、カット、ストレートとインコースを厳しく突くボールがあり、そのボールがあるからこそ、内外角を広く使われてしまい、完全にペースを握られてしまった。こうなってしまうと、打線で勝負することは難しくなってしまう。守備で粘り、ロースコアの展開に持ち込んだ中で終盤に勝負を掛ける展開以外勝ち目はなくなってしまう。簡単なゲームプランではないのだが、今日はヤクルトがそういった展開に持ち込んでみせた。

ヤクルト先発のサイスニードは、トップバッターの丸に3安打を許すなど、グリフィンに比べれると多少見劣りする投球内容だったかもしれないが、ボールの威力はあり、高低を上手く使った投球で巨人打線に得点は許さなかった。正直1点でも与えてしまうと非常に苦しい試合展開になることが目に見えていただけに、本当によく粘ってくれたと思う。勝ち星こそ付かなかったが、今日のゲームで6回を無失点に抑えたことは先発として非常に価値のあることだった。サイスニードの粘投があったからこその勝利ということが言えるだろう。ナイスピッチングだった。

7回表、1アウト1塁の場面で松本直に送らせ、2アウト2塁でサイスニードに代打青木を送って勝負を掛けたシーンは、決して消極的な策ではなく、積極的に先制点を奪いに行った策だった。青木はセンターフライに倒れ、1点を奪うことは出来なかったのだが、個人的には悪くない采配に感じた。
そんなゲームは、8回に突然動くこととなる。この回から巨人は、グリフィンから高梨に継投し、何となくチャンスが巡って来るかな?という予感はあったのだが、高梨の出来も良く、簡単に2アウトを取られてしまったため、この回に得点を奪えるイメージが湧かなかった。それでも今日も3番に入った長岡が追い込まれながらも多少甘く入ったスライダーを捉えたライトフェンス直撃の3ベースヒットでチャンスを作ると、村上の二遊間へのバウンドの高い打球がタイムリー内野安打となり、泥臭く先制点を奪うことに成功した。昨日のゲームでは4三振を喫するなど、状態が中々上がってきていなかったため、正直長岡の打球がフェンスオーバーしなかった時点で、今日は運がないのかな?と思ったのだが、村上は、自身の状態が悪くても、簡単に気持ちの切れる選手ではなかった。一塁ベースまでの全力疾走とヘッドスライディングに、チームの勝利への強い気持ちを感じさせてくれた。3回に放ったライトフェンス直撃のヒットの時にも感じたのだが、調子が上がらなくてもその時、その時でやらなければならないことをしっかり遂行する姿は、多くの選手のお手本となるように感じる。この1点で試合が一気に動くことなる。巨人ベンチは、ここで高梨からケラーにスイッチするのだが、そのケラーからサンタナがバックスクリーン左に飛び込む2ランホームランを放ち、試合の流れをがっちり掴んでみせた。ケラーと言えば縦のカーブに特徴があり、それが武器の投手なのだが、そのカーブを完璧に捉えてみせた。サンタナの技術とパワーが詰まった素晴らしいホームランとなった。

この3点を、木澤、田口のリレーでしっかり逃げ切ってみせた。冒頭にも書かせてもらったのだが、この勝ち方は、2021年、2022年によく見た勝ち方である。多少押されていても、ロースコアの展開に持ち込むことで、試合の主導権を握らせず、終盤勝負で勝ちを拾う。いわゆる強いチームの勝ち方である。まだ首位広島とのゲーム差は、5.5あるのだが、じわじわと詰めていきたい所である。




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感想(2件)




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コメント

  1. 超匿名 より:

     左対左では高梨はかなり打ちづらい投手に見えますが、長岡は以前も打っていますね。昨年は打撃に苦しみましたが、V字回復どころか成長が窺えます。
     勝ち投手となった大西は以前木澤に勝ちが集まったシーズンがあった様に、今季は勝ち運があったりしますかね。しっかり仕事をしているからですね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      長岡は、上手く捉えてくれましたね、右肩の開きを我慢できるところは長岡の長所でしょうね。
      大西は本当によく役割を果たしてくれていますよね。

  2. アーム より:

    オフに松本直樹は現役ドラフトに出したほうがいいでしょー!西川遥輝とっても一軍で使い道ないでしょー!と思ってました!

    ありがとう松本直樹、ありがとう西川遥輝

    • fiys より:

      アームさんへ

      現役ドラフトで捕手を出すことはリスクの方が大きいでしょうね。まだどの球団も捕手を出したことはないのではないでしょうか?
      松本直、西川ともにチームに欠かせない選手ですよね。

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