ほぼほぼナイスゲーム…ほぼほぼ…

2024試合結果


ヤクルト3-4×広島

石川が6回2失点と試合を作り、7回表にバッテリーを組んだ松本直のタイムリー2ベースで同点に追い付き、石川の代打山田の犠牲フライで勝ち越しに成功し、石川に勝利投手の権利が灯り、7回を大西、8回を木澤、山本が無失点で凌ぎ、9回は、田口が後1アウトで連敗を止めるとともに、石川が今シーズン2勝目を手に入れるという所まで来ていた。勝っていれば「ナイスゲーム」と呼べるであろう展開だった。しかし9回2アウトから石原に13球粘られ、四球で出塁を許すと、続く坂倉のレフト前へのあたりにダイビングキャッチを試みた山崎のグローブを打球がかすめ、結果、逆転サヨナラタイムリー2ベースとなってしまった。最後のプレーも紙一重のプレーだった。野球の難しさを痛感するゲームとなった。

ヤクルト先発の石川は、6月2日の楽天戦で5回コールドゲームながら完封勝利を飾って以来の登板となった。だいぶ間を空けての登板となったのだが、前回の楽天戦同様、雨の中でも粘り強い投球を披露してくれた。今の広島打線は決して迫力のある打線ではなく、上手くハマれば、石川が好投する可能性はあるかな?と思ってはいたのだが、一昨日、昨日のゲームを見ていると、首位広島の前に力負けしてしまった印象もあったため、逆に試合を作ることすら出来ない危険性もあるのかな?という不安も抱えていた。初回こそ、自らのエラーも絡んだ中で1点を与えてしまったのだが、その後の投球は見事なものだった。内外角を広く使った投球で打者に的を絞らせず、凡打の山を築いていった。5回に菊池に浴びたホームランは、菊地に上手く打たれてしまったホームランだったのではないだろうか?初回の失点も5回の失点ももったいないと言えばもったいないのだが、6回で87球を投げ、被安打3(被本塁打1)、与四死球1の2失点(自責点1)というスタッツは、先発投手として十分な数字である。今シーズン初めて6イニングを投げ切ってくれた部分もプラスポイントである。楽天戦の勝利でチームの流れが変わったように、今日も石川で勝利を手にすることが出来れば、3連敗の嫌な雰囲気が変わる可能性もあったのだが…。
石川には本当に頭の下がる思いである。次回の登板は、今回ほど長い期間は空けずに1軍のマウンドに上がるのではないだろうか?
リリーフ陣も7回は大西がしっかり無失点で抑えると、8回は木澤が2安打を浴びながらも羽月の盗塁を松本直が刺すなど何とかアウトカウントを重ね、最後は山本が野間を三振に斬って取り、リードを保ったまま9回を迎えることとなった。9回は雨が強くなる中、田口が何とか2アウトまでこぎつけたのだが、ここで伏兵石原の思わぬ粘りの前に根負けし、四球を与え、2アウト1,2塁とピンチを広げると、ここで坂倉に逆転サヨナラ2点タイムリー2ベースを浴びてしまった。ヤクルト外野陣は、逆転を防ぐために守備位置をやや深めにしていたのだが、坂倉のレフトへの打球は、ダイビングキャッチを試みた山崎のグラブに収まることはなかった。本当に紙一重の打球だった。勝負を掛けた山崎の判断は間違っていなかったと思う。50:50の確率でアウトに出来る打球だったのではないだろうか?あの打球に対して勝負を掛けずに同点を許すのであれば、守備でも貢献してもらいたい山崎の存在価値はなくなってしまう。もちろんその判断が逆転サヨナラ負けに繋がってしまったため、見方によって、もっと違ったプレーの選択肢があったのではないか?という意見も聞こえてくると思うのだが、私は、勝負を賭けた山崎の判断自体は支持している(99%捕球出来ない打球に気持ちだけで突っ込んだのであればもちろん支持しないが、今回の打球はそういった打球ではなかった。)。おそらく山崎は、捕れる打球を捕れなかったという悔しさの方が大きいのではないだろうか?

打線は、ここ2試合広島投手陣の前に沈黙していたのだが、今日は広島先発陣の中では組みし易い相手と思われるアドゥワが先発だったため、何とか得点を重ねていきたかった。初回は、相手のミスで1点を先制したのだが、ここから打線が繋がらなかった。やはり森下、九里と比べれば、まだ攻めやすい相手だったと思うのだが、6回までは、この1点のみに抑え込まれてしまった。ようやく相手のミスからチャンスを作った7回に松本直のタイムリー2ベースで同点に追い付くと、続く代打山田にも犠牲フライが飛び出し、勝ち越しに成功してみせた。村上の状態が中々上がってこない中でどうしても打線が繋がってこないのだが、今日の7回の攻撃は良い攻撃だったのではないだろうか?

正直、交流戦を勝ち越し、東京ドームでの巨人戦も勝ち越すことが出来ていたため、このまま乗っていけるのでは?と淡い期待を抱いていたのだが、鬼門マツダスタジアムで3連敗を喫し、現実を突き付けられてしまった。首位広島とのゲーム差は、8.5まで開いてしまった。また明日からやり直しである。1試合1試合戦っていく他ない。




東京ヤクルトスワローズグッズ 応援つば九郎Tシャツ(ホワイト) フリーサイズ(Lサイズ相当) 観戦

価格:2500円
(2024/6/27 22:14時点)
感想(0件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

  1. 超匿名 より:

     石川の六回二失点は石川以外の投手であっても合格点でしょうから、石川なら高得点でしょう。
     問題の山崎のプレーについては、外野が下がっていたことを考えたら首脳陣は同点やむなしだったでしょうし、やはり石川の特別感ゆえに起こったプレーでしょうね。複数の解説者が理解を示していた様に、私もがっかりしましたが、あまり責める気にはなりませんでした。しかし計ったように衝撃的な結末が用意されていて、マツダの存在を改めて強く意識することになりました。
     

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      私は、最後の山崎のプレーに関しては、石川云々は関係なかったのでは?と思っています。勝負を賭けて良い打球だったと思います。

  2. アーム より:

    山崎のプレーは一軍に生き残りをかけての執念を感じましたが半歩及ばなかったですね。

    高津監督はミス(山崎は致し方ない)した選手にチャンスを与えると思うので選手は期待に応えてほしいですね!

    • fiys より:

      アームさんへ

      私は、勝負すべき打球だと思いました。キャッチできなかったことは事実ですが。

タイトルとURLをコピーしました