ヤクルト4-14DeNA
髙橋奎二は、本当に難しい投手である。投げるボールの質は、間違いなく一級品のはずなのである。NPBの1軍クラスの打者でも圧倒できるようなポテンシャルは持っている。そのポテンシャルを活かせなかったのが、2021年シーズンの途中までの高橋の姿だった。その後殻を破ったかのようにチームの優勝に貢献し、その活躍が認められる形で2023年のWBC日本代表にも選出された。それだけの投手なのである。しかし、2023年、2024年と安定感に欠ける投球が続いている。このブログでも何度も同じようなことを書き続けているのだが、いわゆる「ごまかしの投球」が出来ず、調子がイマイチの時に試合を作れないゲームが多いと感じている。昨シーズンや今シーズンは、時折、粘りの投球が出来ているように感じることもあり、もう1ランクレベルアップする可能性があるかな?と思わせてくれることもあったのだが、試合ごとの波が大きく、何とも評価し辛い投手であり続けている。
前回の巨人戦で打ち込まれるまでは、数試合結果を残し続けていただけに、このまま左のエースとして君臨してもらいたいと思っていたのだが…。前回、今回の投球は先発投手として合格点を与えられるものではなかった。「投手としてのポテンシャルは非常に高いのだが、投げてみなければ分からない。」高橋奎二は、監督をはじめとする首脳陣から見ても「難しい投手」なのだと思う。
前回の高橋は、4回0/3で99球を投げ、被安打10(被本塁打3)、無四球の7失点。
今回の高橋は、1回2/3で50球を投げ、被安打6、与四死球4の7失点。
数字だけを見れば、一旦2軍で再調整という形になってもおかしくない数字である。しかし冒頭にも書いたように、この2試合で滅多打ちにあう前は、ヤクルトの先発投手としては、良い投球をしていたという経過もある。そして私は、ボールの質自体は、そこまで悪くないと見ている。ただ、高橋の課題の一つである制球力という部分で、上手く自分の身体を制御できない部分があり、思い切っていこうとすれば、ストライクが入らず、ストライクを入れに行けば、相手打者に対応されてしまう投球になってしまっている。何とか粘ってもらいたかったのだが、今日はサンタナ、宮本の守備でのミスも重なる中で試合を壊してしまった。最後にオースティンを三振に斬って取った場面などは、高橋の魅力を伝えるのに十分なピッチングだったのだが、安定して結果に結びつけることが出来ない部分がもどかしい。私自身は、もう1試合は、このままのローテで先発として投げてもらいたいと思っているが、いくら良いボールを投げていても、もう1試合同じような投球が続いてしまえば、他の投手にチャンスを与えることになるのだと思う。高津監督は、もう1試合我慢して高橋を起用することが出来るだろうか?
髙橋が試合を壊してしまう中で、リリーフで登場したロドリゲス、石山、長谷川もそれぞれ失点を重ねてしまい、最終的に被安打19で14失点となってしまった。序盤に先発投手が崩れてしまったゲームでも、その後リリーフ陣が試合を落ち着かせて、何とかスコアだけはある程度のスコアに整えることもあったのだが、今日は、決してプレッシャーが大きい場面での登板ではなかったと思うのだが、「個」の力でDeNA打線に上回られてしまった。特にチャンスが巡ってきた長谷川は、どんなシチュエーションでも結果を残したかったと思うのだが、今日は結果に繋がらなかった。
打線は、序盤から得点差が開く中で、非常に難しいゲームとなってしまった。宮本のタイムリー、長岡の2ランホームランはあったのだが、大差が付く中で大味な攻撃となってしまった。今のメンバーであれば、3番サンタナ、4番村上、5番オスナの3人の前にランナーを出して相手にプレッシャーを掛けていくしかないだろ。明日のDeNA先発ケイも難敵ではあるのだが、何とか喰らい付いていってもらいたい。投手陣も野手陣も苦しい状況にあり、中々光が見出せないのだが、何とか1つ勝利を掴んでもらいたい。
P.S 梶原には、今日は6打数5安打とまたしても打ち込まれてしまいましたね。ちょっと止まりませんね。
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コメント
高橋は次回も投げさせるみたいですけど、毎年エースになれるかも、二桁勝てるかもとファンに思わせるものを持っていても、今季も終わりが見えてきている状況なのに、まだ3勝に留まり倍以上負けているのが受け入れ難いですね。
超匿名さんへ
そうですね。並の大きさが、そのまま数字に直結してしまっていますよね。投げてみなければ分からないというのは、首脳陣からしても困るでしょうね。