ヤクルト5-4DeNA
試合前の注目ポイントは、奥川の中8日での登板だったのだが、今日の試合の主役は、奥川と同期の長岡だった。前日の最終打席でホームランを放っていたのだが、今日は第1打席で先制ホームラン、第4打席で勝ち越し2ランホームランと、チームの勝利に大きく貢献してくれた。今日のような力強い打球を放てるのも長岡の長所の1つである。
今日のDeNA先発はサウスポーのケイということもあり、1番増田、2番長岡という1,2番コンビとなった。そんな中で、長岡が1打席目から結果を残してみせた。ケイの153キロのストレートを強く叩くと、打球はライナー性の弾道でそのままライトスタンドに飛び込んだ。今日のケイの調子は、まずまず良かった方だと思うのだが、真ん中ややインコースよりの150キロを超えるストレートに強いスイングでしっかりアジャスト出来る辺り、長岡の状態もかなり良いと見て良いのではないだろうか?その長岡は、3回の第2打席でもセンターへタイムリーヒットを放つと、7回の第4打席では、山崎のスプリットにしっかり反応し、これまたライトスタンドへライナーで叩き込む勝ち越し2ランホームランを放ってみせた。
2本のホームラン、1本のタイムリーヒット共にしっかりとしたスイングでボールにコンタクトすることが出来ており、長岡の打撃センスの高さを感じさせてくれた。昨シーズンは、打撃面でかなり苦しんだのだが、レギュラー1年目の22年シーズンには、強さと巧さを兼ね備える打者に育つ可能性を感じさせてくれた選手でもある。1年のスランプ期を抜け出し、今は、チームの主力として首脳陣、ファンから認められる存在になったのではないだろうか?インコースへの力のあるボールもライト方向へ引っ張れるときの長岡は、かなり期待できる。
そして今日のゲーム、1番で起用された増田もケイからタイムリー2ベースを放ち、首脳陣の期待に応えてみせた。少ないチャンスでも我武者羅にプレーできるのが増田の良い所である。
投手陣では、何と言っても投げ抹消せずに、中8日で先発マウンドに上がった奥川に注目が集まった。結果としては、5回で74球を投げ、被安打5(被本塁打1)、与四死球2の3失点という数字が残った。中8日でマウンドに上がり、先発投手の責任イニングである、5回を投げ切ったという部分については、また1つ階段を上ったという評価をして良いのではないだろうか?登板間隔の違いが、投手の感覚にどの程度影響があるのかは分からないのだが、登板間隔を詰めた中でも試合が作れたという部分では、奥川自身ホッとしている部分もあるのではないだろうか?
その反面、3点リードの場面で宮崎に同点3ランホームランを浴びてしまったり、奥川らしくない四球を与えてしまう場面があったことも確かである。奥川と言えば、試合をコントロールしてしまう程の投手としての能力があり、ホームランの打たれ方や四球の与え方にも意図を見出せるような部分に凄みを感じさせてくれていたのだが、今日のホームランと四球は与えてはならない場面でのホームランと四球であり、おそらく奥川自身、かなりもどかしさを感じているのではないだろうか?また球数が50球程になった頃から、ストレートの球速が落ちてしまった部分も気になった。長期離脱から復活したばかりのシーズンであり、これ以上の投球を今シーズンの奥川に求めるつもりはないのだが、やはり高校3年次やプロ2年目のシーズンの投球を見ている者からすると、右肘の状態に関しては、かなり気になってしまう。今出来る範囲で最善の投球を披露してくれているのは伝わってくるため、まずは、今日のような投球でも良いので、シーズン終了まで先発ローテの中で投げ続けてもらいたい。それが次の課題ということになるのではないだろうか?
6回からは、大西ー木澤ー田口ー小澤と1イニングずつ繋いでみせた。田口は1点を失ってしまい、9回の小澤の投球にも冷や冷やしたのだが、何とかリードを守ってみせた。小澤も先頭打者を歩かせてしまっときは、嫌な予感もしたのだが、後続をきっちり断ち、1点のリードを守り切ってみせた。強力DeNA打線を相手によく粘ってくれたのではないだろうか?
現状優勝はおろかCS争いからも離脱してしまっているのだが、とにかく1試合1試合全力でプレーしてもらいたい。
P・S 今日の宮崎のホームランは、映像では非常に分かりづらかったのですが、一旦はレフトファールゾーンへ飛び込むと思った打球が風に流されたということのようですね。昔ヤクルトの土橋が、横浜の斉藤隆相手に同じようなホームランを放った記憶があります。ただ風に流されたということではなく、技術も詰まった一発なのでしょうね。
価格:8580円 |
にほんブログ村
コメント