ヤクルト3-8阪神
吉村VS才木。何度目のマッチアップだろうか?好投手同士のゲームだからこそ、1点勝負を見込んで、初回から岡田監督は送りバントを企図してきたのだと思う。しかし吉村は、その後制球に苦しみ、押し出しを含む3つの四球で1点を失うと木浪に2点タイムリー2ベースを打たれてしまい、この回だけで3点を失ってしまった。正直非常に残念なピッチングとなってしまった。しかし今日に関しては、2回以降しっかり立ち直り、7回途中までイニングを喰うことが出来た部分を評価したいというのが私の考えである。
今日の吉村に関しては、初回の3失点が全てだった。相手先発が好投手才木という中で初回に3つの与四球が絡んだ中で3点を失ってしまったこと自体、先発投手として合格点を与えづらい形になってしまった。正直私は、今シーズンここまで大きな離脱なく先発ローテを守ってくれていた吉村に何らかのアクシデントがあったのではないか?と疑ってしまう程だった。吉村と言えば立ち上がりの安定感には定評があり、大きく崩れてしまうことは少ない投手の代表格だと思うのだが、今日は崩れてしまった。本来の課題は、80球辺りからのスタミナ面という部分にあったと思うのだが、立ち上がりにこれだけ崩れてしまったことで、2回以降も苦しい投球に終始してしまうのでは?と感じていた。
しかし吉村は、2回以降きっちり立て直してみせた。この修正力は見事だった。投球フォームの微調整もあっただろうし、メンタル面の切り替えも必要だったはずなのだが、2回以降は、無四球でまとめ、初回に36球を要したにも関わらず、7回1アウトまで投げることが出来た。この部分は先発ローテを守る投手として評価できる部分である。1回崩れるとそこから粘ることが出来ない投手というのは、数多くいると思うのだが、今日の吉村はそうはならずに立て直してみせた。もちろん先発として合格点を与える訳には行かないが、やはり現在のヤクルトの先発陣の中では、№1の投手だと思う。その投手がここ6試合勝ち星から遠ざかってしまっているという所がチームとしても苦しいところなのだが…
今日の吉村に関しては、個人的には「残念なピッチングではあったが、先発投手として評価は出来る。」という感想を持った。皆さんは如何でしょうか?
2番手の山野は、7回のピンチからマウンドに上がったのだが、佐藤輝を三振に斬って取った後に大山にタイムリーを浴びてしまった。8回も2アウトまではこぎつけたのだが、そこから4点を失ってしまいゲームを壊してしまった。
今日は、吉村も山野も失点は全て2アウトからの失点ということでそういった意味でも残念な投球となってしまった。
高津監督の投手運用法は、ブレてはいないのだが、2020年、2023年、2024年とチームが低迷してしまうと、立て直しが難しくなってしまう印象がある。無闇に1つの勝ちを拾いに行くために、リリーフ投手を酷使することがないため、見方によっては淡白な負けゲームを繰り返しているように見えてしまう。どんな采配でもメリットとデメリットの両面があると思うのだが、現在のヤクルトは、投手運用のデメリットの部分が目立ってしまっている。だからと言って、今からリリーフ陣の運用方法を大きく変えることには反対の立場を取っているため、最後まで高津監督らしくブレずに采配を揮ってもらいたい。
打線は、初回に吉村が3点を失ってしまったことも多少影響したのか、才木の前に抑え込まれてしまった。才木は、前半戦に比べれば、多少ボールのキレが落ちているのか、最近は難攻不落の印象は薄れていた。今日もそこまで恐れる必要はないのではないか?と戦前には感じていたのだが、7回まで3安打に抑え込まれてしまった。4回と7回には得点圏にランナーを進めたのだが、ここで1点を返すことが出来ず、最後まで阪神ペースで試合が進んでしまった。
0-8とリードされた9回にようやくオスナと太田にタイムリーが飛び出し、3点を返したのだが、これは「おまけ」のようなものである。
3点ビハインドを追いかけることが難しいことは確かなのだが、吉村が2回以降立ち直っていただけに、その間にどこかで1点だけでも返したかった所である。それが出来ないのが、今のヤクルトということになるのだろか?
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コメント
吉村がヤクルトのナンバーワン先発だと私も感じます。
しかし何故か結果が付いてきませんね。
この試合は修正力の高さを発揮できたことは彼の実力の一つだと思いますし良かったと思います。
スタミナが弱点なのはそうなのですが、うーん。私としては広島森下のようなポテンシャルはあると思うので歯がゆいですね。
対する才木はトミージョンが上手くいって才能が開花しましたね。ケガの前から凄い良い投手だと思ってましたから今の活躍はある意味嬉しいですが…上手く育ったなと感じます。
saboさんへ
そうですね。もう少し勝ち星が付いてもおかしくないとは思いますね。
才木は怪我からよく復活しましたね。投げるボールも強さがあるため、肘にメスを入れた投手のモデルとなるような投手ですよね。