山田!澤井!会心の一撃!

2024試合結果


ヤクルト5-3阪神

山田の先制2ランホームラン、澤井のプロ初ホームランとなる3ランホームランともに「会心の一撃」だったのではないだろうか?昨日リーグ優勝の可能性が潰え、チームとしては、完全に消化試合ということになるのだが、セリーグ上位4チームが優勝争いを続ける中で、あっさりと試合を捨てることは失礼となる。実績十分の西勇相手に、2本のホームランで勝利を手にしたことは、良かったと感じる。

山田の先制2ランホームランは、西勇のチェンジアップを完璧に捉え、レフトスタンドへ高い弾道で運ぶ山田らしい美しいホームランとなった。今シーズンの山田は、開幕戦の初打席で2ベースを放った直後の走塁で怪我をし、そこから一旦戦線を離脱することとなった。1軍に戻ってきてからも状態は上がらず、ここまで打率は.210と低迷している。そんな山田がほんの僅かでも山田らしさを見せてくれるのは、ホームランの弾道の美しさである。山田は、今日の一発を含め、今シーズン11本のホームランを放っているのだが、いずれのホームランも完璧な打球が多かったように記憶している。今の山田にいわゆる「全盛期」の山田の姿を重ね合わせることは無理があると感じているし、来シーズンに関しては、他の選手とのレギュラー争いからスタートしなければならない立場にあると思っている。そんな中でも打力、長打力という部分でチームを支える存在になってもらいたいと感じている。今シーズンの山田のホームランを見るたびに、もう一度輝く姿を見せてもらいたいと感じている。

ここの所出場機会を増やしている澤井は、今日は6番ライトでの出場となった。第1打席は、送りバントを命じられる場面があったのだが、この采配には、私は反対の立場を取りたい。澤井は、打撃一本で生きていかなければならないタイプの選手だと感じている。ルーキーイヤーの昨シーズンは、イースタンリーグで18本塁打のホームラン王に輝いている。おそらく首脳陣も澤井を長距離砲で育てていくというはっきりとした意思があるはずである。そんな中で、2回の0アウト2塁の場面で送りバントを命じる必要があったのだろうか?ここの所、チームが得点力不足に陥っており、何とか先制点を奪いたいという気持ちは分からなくはないのだが、バントのイメージがない澤井にこの場面で送りバントを命じる意図が分かりづらかった。少し引っ掛かりを感じる采配ではあった(もちろん澤井がきっちり決め、先制点に繋がったということは、結果的には采配的中ではあるのだが…)。
そんな澤井は、3回に回ってきた第2打席で西勇のインコースへ入ってくるスライダーが甘く入った所を捉えると打球は弾丸ライナーでライトスタンドへ突き刺す3ランホームランとなった。ここまでの澤井は、1軍の壁にぶつかっていた。自分のスイングを貫けているという部分で私自身は澤井のプレーをポジティブに見ていたが、現状では、消化試合的なゲームの中で、1軍レベルの投手のボールを経験するという意味が大きく、結果を度返しして、来シーズン以降を見据えた中で打席を与えられている印象が強かった。しかし今日は、一流投手である阪神の西勇相手に完璧なホームランを放ってみせた。澤井の魅力が詰まったプロ初ホームランとなった。膝の大怪我からここまで戻ってきたことだけでも澤井の努力が伝わってくるのだが、しっかりと成長した姿を見せてくれたことがファンとして嬉しくなってしまう。今日の一発は、澤井自身にとって非常に大きな一発になったはずである。そして首脳陣も改めて、澤井を長距離砲として育てていく覚悟が決まったのではないだろうか?

投手陣ではつい最近まで、来シーズンへの生き残りをかけたサバイバルレースの真っ只中にいると思われた高梨が今日も先発で結果を残し、来シーズン以降へ向けてのアピールに成功した。ストレートに威力があり、今日は変化球とのコンビネーションを上手く使った中で、6つの三振を奪うなど、高梨らしさを見せてくれた。6回はアクシデントもあり、投げ切れずに降板となったのだが、5回1/3を2失点というスタッツは、先発投手として合格点を与えることが出来る。ここまでの高梨の投球は、カットボールやシュートの割合を増やし、投球スタイルを変えながら、生き残りのための工夫をしているように見えたのだが、今日は、ストレートが走っていれば、これまでの投球スタイルで通用することを感じさせてくれた。高梨自身にとって、今日の登板は今後に繋がる登板になったのではないだろうか?
そして9回は、前回の登板で3点差を追いつかれてしまった小澤が登板したのだが、今日は三者凡退に抑え、しっかりセーブを上げてみせた。リリーフ投手の多くが役割を固定されずに起用される中で、クローザーの位置を確保した小澤は、首脳陣から信頼され始めているはずである。試合を締め括ることが出来なかった前回の登板のことを思うといつも以上にプレッシャーはあったと思うのだが、そういったものを感じさせない投球を披露してくれた。徐々にクローザーらしくなってきたのかもしれない。

山田、澤井の「会心の一撃」が見れた今日の試合は、ファンにとっても嬉しいゲームとなった。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     長くヤクルトを代表する選手として活躍してきた山田と、これからそういった選手になることが期待される澤井のアーチによる共演を見せてくれたことに、ちょっと胸が熱くなりました。
     高梨は良い状態の高橋みたいな結果を出すのは難しいでしょうが、試合を壊さない安定感はありますね。首脳陣もある程度の計算は立てやすいのではないでしょうか。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      そうですね。山田と澤井のホームランの共演は、ファンとして物語を描きたくなりますよね。

  2. アーム より:

    今日は高橋宏斗vs澤井廉が楽しみです!
    高橋宏斗のインコースのストレートをライトスタンドにぶち込んでくれ!

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