青木と共に

2024試合結果


ヤクルト5-4広島

引退を表明していた青木が今日から1軍登録された。引退を表明し、10月2日が引退試合とのアナウンスもあったため、青木が見られるのは、後1試合なのかな?と勝手に考えていたのだが、このタイミングでの1軍登録となった。その青木は、1点ビハインドの5回裏に先頭打者として代打で登場すると、九里からセンター前ヒットを放ち、同点へのお膳立てをしてみせた。
今日の1軍登録はどういった意味があるのかな?と思っていたのだが、この打撃を見せ付けられると、シンプルに「勝つため」に青木が必要だったという判断なのだろうと思うことが出来た。青木が引退を表明して以降、クローズアップされることが増えた、いわゆる「チーム青木」の面々の活躍もあり、苦手広島に勝利してみせた。ヤクルトに復帰して以降の青木は、後輩の育成という部分でも大きな役割を果たしてくれたようだ。

青木のバッティングは見事だった。代打で1打席勝負というものは、簡単ではないことは、よく分かっているつもりなのだが、今日の九里からのヒットは、青木の高い集中力とバッティング技術が融合した、一流打者の打撃内容だったのではないだろうか?スコアは、2-3と1点ビハインドの状況で先発ヤフーレの代打で登場した青木に期待された役割は、出塁することだった。その役割を完璧に遂行してみせた。この勝負強さこそが青木の真骨頂である。そしてこのヒットがサンタナの同点タイムリーヒットに、そして6回の松本直の勝ち越し犠牲フライ、長岡のタイムリーヒットに繋がることとなる。
雨の神宮という決して良い環境でのゲームではなかったのだが、村上の2ランホームラン含め、ヤクルトファンには、喜びが大きいゲームになったのではないだろうか?ヤクルトファンの多くも「チーム青木」の一員なのではないだろうか?

投手陣では、先発のヤフーレが、今日も5回3失点(自責点2)と試合を作ってみせた。勝ち星には恵まれず、今日も勝ち投手になることは出来なかったのだが、今のヤフーレに期待したいのは、今日のような投球である。数字上は少し物足りなく感じるかもしれないが、最も早い球速帯のツーシーム、ストレート、その2球種から少しスピードが落ちるチェンジアップ、カットボール、スライダー、緩急を付けるナックルカーブのコンビネーションは、NPBでシーズン通して通用していた。この時期まできっちり投げることが出来たことは、ヤフーレ自身にとってもチームにとっても大きな出来事になっていると感じる。
リリーフ陣では、6回に登板した大西に9勝目が転がり込んできた。リリーフ投手にこれだけ勝ち星が付くことは、チームが最下位に沈んでいることを考えると手放しに喜べることではないのかもしれないが、大西は、プロ2年目以降、リリーフの便利屋という役割で目立たないながらもきっちり仕事をこなしてきた選手である。今シーズンは、特に良いスタッツを残しており、「9勝」という数字も決して不思議な数字には見えない。こういうシーズンが1シーズンくらいあっても良いと感じる。野球の神様からのご褒美のような9勝に見えて、その実必然的な9勝なのかもしれない。
8回ロドリゲス、9回小澤の流れも定着してきた。来シーズンに繋がっていくことを期待したい。

P.S 今日の松本直の勝ち越し犠牲フライ、狙って犠牲フライを打つことは難しいことだと思うのだが、今日の松本直のバッティングは、「このコースのこのボールであれば犠牲フライを打てる。」という事前準備、頭の整理をしてバットを出した結果の犠牲フライのように見えた。全く見当違いの意見なのかもしれないが、上手いバッティングに見えた。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     広島には借りが多すぎるので、少しでも返していきたいですね。
     青木は特別な選手だと改めて感じた試合でした。将来、何なら来季からでも指導者になるかもしれませんが、立場が変わるとチームにどんな影響を与えるのか楽しみです。
     大西は勝敗と防御率だけ見たらスーパーエースですね。以前先発では打たれる姿を見ているので、リリーフで二桁に届きそうになる程頑張ってくれるとは驚きです。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      そうですね。少しでも広島に勝利していきたいですよね。
      青木は、本当に特別な存在ですよね!

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