赤羽は山田に挑戦状を叩きつけることが出来るか？

先日「丸山和よ、並木よ、岩田よ、更なる高みを目指せ！ | ヤクルトファンの日記」というブログ記事を書いたのだが、赤羽にも同様に更なる高みを目指してもらいたいと思っている。赤羽に関しては、私の地元である長野県出身の選手と言うこともあり注目していた選手である。
過去記事でも赤羽の特徴であったり、私自身の思いを書かせてもらっている。「フレッシュオールスターでは赤羽がサヨナラ3ランでMVP | ヤクルトファンの日記」、「赤羽由紘が支配下登録へ | ヤクルトファンの日記」
赤羽に関しては、その頃から私の中での印象は大きく変わっていない。努力を積み重ねることが出来る心身ともにタフな選手という印象である。昨シーズンは夏場に何かを掴んだかのように打撃で結果を残し始めた矢先に死球で左手を骨折してしまい、長期離脱を余儀なくされ、その後遺症も心配されていたのだが、今の所実戦でもしっかりスイングが出来ており、結果も残してくれている。
プロ入り時の赤羽の印象としては、打撃、守備、走塁ともに明確な特徴がなく、正五角形を作るとするとバランスは良いが小さい五角形の選手という印象であり、プロの世界で生き残っていくということを考えた時に最もハードルが高いタイプの選手だと感じていた。しかし身体が大きくなるとともに打撃力が増し、守備、走塁という面でもプロの1軍で通用するだけのものを身に付け、いわゆる「生命力の高い選手」と言われるようなしぶとさを見せ始めている。
今はあくまでもユーティリティ系のプレーヤーという枠の選手であり、常に内外野を守れるように準備をしなければならないし、代打も代走も守備固めもこなさなければならない立場の選手である。様々な役割を求められる難しさはあると思うのだが、赤羽なりによく喰らい付いてくれている。
赤羽と言えば打撃でも守備でも走塁でも思い切ったプレーが出来るという長所があるのだが、最近では1軍のゲームのスピード感やリズム感にしっかりアジャストし始めている印象があり、やみくもに思い切ったプレーをしている感じは受けなくなっている。バッターとしてもランナーとしても野手としてもシチュエーションに応じたプレー、いわゆる「頭を使ったプレー」が出来るようになってきている。本当に面白い成長曲線を描いてきている選手だと感じる。
今シーズンは出場機会を大きく増やすチャンスが到来している。内野でも外野でもスタメン出場の機会もこれまで以上に巡ってきそうな雰囲気がある。内野であればセカンドとしてどこまで山田や茂木に迫ることが出来るか？という部分が注目ポイントとなりそうである。
山田に関しては、ヤクルト球団史に留まらず、NPBでも歴代トップクラスの二塁手であり、実績では到底敵わないし、現状でも山田の方が一歩も二歩もレギュラー争いをリードしていると思う。茂木と比べても実績という意味では遠く及ばないのだが、それでも赤羽にはあくまでもレギュラーを狙ってもらいたいと思っている。一番のアピールポイントである打撃面で結果を残せば、自ずとチャンスは広がってくるはずである。
セカンドでもライトでも出場機会を増やすチャンスはあるはずである。個人的には、1年通して1軍に帯同したなかで1試合でも多くスタメンで出場できるだけの結果を残してもらいたいと思っている。育成指名からのごぼう抜きでのレギュラー奪取に期待してみたい。