「シーズン終了に向けてどう着地していくか?」という段階になってしまったか?

2023試合結果


ヤクルト2-4中日

今日のゲームで敗れたことによって、ここまでのヤクルトのチーム成績は、39勝55敗2分けとなった。首位阪神とのゲーム差は、16.5ゲーム差、CSラインとなる3位DeNAとのゲーム差は8.5ゲーム差となった。残り試合数が46試合ということを考えると優勝どころかCS進出も絶望的と言えるような状況に陥ってしまっている。コンディション不良が疑われている選手も多く、シーズン終了に向けて残りの46試合をどう戦っていくか?という部分で高津監督を始めとする首脳陣は、難しい選択を迫られそうである。2020年シーズンから指揮を執る高津監督の特徴の1つとして、選手のコンディショニングを重視するというものがある。選手一人一人の体調を見極めながら、勝負所と踏んだ試合以外では、無理に試合に出し続けないマネジメントを徹底している印象がある。最下位に沈んだ20年シーズンも連覇を果たした21年、22年シーズンも基本的には変わらぬ姿勢で選手を起用しているように感じる。今シーズンに関しても、この部分については、大きな変化はないように感じている。
しかしここ数試合、長岡の起用法や1軍に昇格した山田の起用法、村上の途中交代、今日の塩見と並木のスタメン落ち、など下位に沈んでいるからこその采配が目立ち始めているように感じている。もしかすると、そろそろ来シーズン以降を見据えた中での戦いに切り替え始めているのではないか?と感じる部分がある。もちろん選手のコンディション面での不安があるからこその起用法、采配である可能性は高いのだが、これまで以上に無理をさせない方針に切り替えてきているような気もする。実際にはどうなのだろう?

今日のスタメンは、1番セカンド山田、2番ファースト宮本、3番レフト青木、4番サード村上、5番ライトサンタナ、6番キャッチャー中村、7番ショート長岡、8番センター丸山和、9番ピッチャー小川となった。相手先発が力があり、これまで苦しめられている高橋宏ということを考えると、ここまでオーダーをいじってくること自体が意外だと感じた。
そのオーダーで臨んだ立ち上がり、先頭の山田が2ベースで出塁すると宮本送りバントの後、青木はセカンドゴロに倒れてしまい、2アウトとなったのだが、続く村上の3球目のスプリットを宇佐見が反らすと、三塁ランナーの山田が判断良くホームを陥れ、先制点を奪ってみせた。3日の巨人戦で山田が走塁の出力を上げている場面が見られたのだが、その後途中交代してしまったり、昨日のゲームでは出番がなかったりしたため、結局コンディションが戻っていないのでは?と見立てていたのだが、この場面での走塁は攻撃的だと感じたし、山田の気持ちは常に前向きであることを感じることが出来た。本来のプレーが出来なくてもプレーでチームを鼓舞しようとする姿は、まさにキャプテンの姿である。いいプレーを見ることが出来た。
しかしその後ヤクルト先発の小川が踏ん張り切れず、同点、逆転を許してしまうと、ヤクルト打線には、それをひっくり返すだけの力はなかった。2回のチャンスを逃すと、それ以降は高橋宏の力のあるボールの前に三振の山を築いてしまい、6回に村上のタイムリーで1点を返すのが精一杯だった。終わってみれば、いつも通り高橋宏に抑え込まれてしまったと感じるゲームとなってしまった。

ヤクルト先発の小川は、初回にビシエドに同点タイムリーを浴びてしまうと、2回は下位打線に崩されてしまったり、味方のエラーが絡んだ中で3点を勝ち越されてしまった。最終的には、6回4失点(自責点2)でまとめたのだが、相手が高橋宏だったことを考えると簡単に追い付かれてしまった初回も、下位打線に繋がれてしまった2回も大いに反省する必要があるゲームになってしまったと思われる。昨シーズンまでと比べれば、中日打線には多少なりとも迫力を感じるのだが、それにしてもピッチャーズパークであるバンテリンドームでのゲームで計算出来るサイスニード、小川が序盤に大量失点を喫してしまったのはあまりにも痛かった。サイスニード、小川での連敗で、残念ながら再び中日との最下位争いが熱を帯びてきてしまった(実際には最下位争いで熱を帯びる訳はないのですがね…。)。




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コメント

  1. sabo より:

    小川の立ち上がりやサイスニードの乱調をマウンドのせいだけにする訳では無いですがシーズンど真ん中のこの時期にマウンドの高さを変えるのはどうなんでしょうね。ホームとビジターチームでは練習時間も違うしちょっとなぁ…と。例え小川とサイスニードが抑えても松葉と高橋を打ち崩せていない以上勝ち負けは変わらないくらいウチの状態が悪いとは思いますけど。マウンドのような繊細な問題はせめて開幕までに確定して1年はそれで通すべきだと感じます

    • fiys より:

      saboさんへ

      バンテリンドームは、このタイミングでマウンドの高さを変えたのですね。投手にとっては難しさがありましたかね?

  2. 超匿名 より:

     ここ数試合一発から遠ざかっている状況で並木と塩見がスタメン落ちだと、走力もダウンするので攻撃の選択肢も狭まるように見えます。
     相手投手の高橋は去年評論家から15勝クラスの素材と言われてはいましたが、今季は勝ち運に見放されているのか、実力の割に大きく負け越しているのでチャンスがあるのではと思って見ていました。そうは問屋が卸しませんでした。
     ズルズルいきそうな雰囲気がありますが、仮に最下位に終わるとしてもダントツと付く程の低迷は見たくないなぁ…。
     

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      只々、若手に出場機会を与えるだけでは、成長に繋がることは少ないと感じるので、最後までしっかり勝利を目指して戦ってもらいたいですよね。

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