いやいや…（笑）、この展開は予想できないよ…

ヤクルト８－９中日

ヤクルトの先発はサイスニード、中日の先発は小笠原。サイスニードは中日を、小笠原はヤクルトを得意としており、今日はロースコアの展開を予想していた。ヤクルト側から見れば、サイスニードはある程度計算出来るため、打線が最低限の援護をしてくれれば勝利に近付くと見ていた。正直4回裏に塩見に勝ち越し満塁ホームランが飛び出した時点で、ほぼ負けることはないゲームに持ち込めたと思ったのだが…。
6回に大きな落とし穴が待っていた。2アウトランナーなしからビシエドにサード村上のグラブを弾くヒットを許すと、ここから後1つのアウトが取れず、木下に2点タイムリー2ベース、村松にタイムリーヒットを許し、1点差に詰め寄られると、続く宇佐見を歩かせてしまったところで、サイスニードが降板となり、代わった木澤が岡林に走者一掃の逆転タイムリー3ベースを浴び、試合をひっくり返されてしまった。2アウトランナーなしからの6失点…。ちょっと信じられない場面だった（否、今シーズンのヤクルトであればこの展開も想定しなければならなかったか…）。
それにしてもこの展開での負けゲームは予想していなかった。

先発のサイスニードは、得意としている中日相手に抜群の立ち上がりを見せ、正直崩れる姿は想像できなかったのだが、2回に木下に先制2ランホームランを浴びると、味方打線が逆転した後の4回にも石川昂に犠牲フライを許し、同点に追い付かれてしまう。それでもその裏塩見に満塁ホームランが飛び出したため、これで大丈夫だと思ったのだが、冒頭に書いた通り、6回に大きく崩れてしまい、勝利を手放してしまった。特段調子が悪いようには感じなかったのだが、粘り切ることが出来なかった。
2アウト満塁という場面でマウンドに上がった木澤も岡林に走者一掃の逆転タイムリー3ベースを浴びてしまった。全てが噛み合わないゲームとなってしまった。それにしても昨日もそうだったのだが、歴史的得点力不足に苦しんでいる中日相手にこういった失点を重ねるとは思ってもみなかった。この噛み合わなさが今シーズンのヤクルトである。ある意味では、今シーズンを象徴する負けゲームと言えるのかもしれない。

打線は、塩見が満塁ホームランを含む4安打、オスナ、古賀が猛打賞、村上、長岡がマルチヒット、山田が一時逆転となる2ランホームランを放つなど、合計17安打を放ったのだが、中日リリーフ陣をあと一歩のところで崩しきれず、ゲーム後半は、1点を奪い取ることが出来なかった。小笠原のチェンジアップを完璧に捉えた山田の逆転2ランホームラン、塩見の勝ち越し満塁ホームランは、どちらも「らしい」見事なホームランであり、この2本のホームランで試合を決めれると思ったのだが、投手陣が逆転を許す中で、追い上げ切ることが出来なかった。
これだけヒットを放っているため、今日の打線を責めることは出来ないのだが、一つだけ高津監督の采配に違和感を感じたのは、7回裏の0アウト1，2塁、打者長岡の場面である。ここ最近の高津監督の采配からするとゲーム終盤の競り合いであれば、1アウトでも送りバントを選択することが多かった。長岡は今シーズン送りバントを失敗するケースが目立ち、直近でも大事な場面でバントを失敗することがあった。しかし、このブログでも触れてきているように、現在の長岡は、こういった場面でバントを決めなければならない選手である。今日は8－9と1点ビハインドの場面であり、セオリーからすれば送りバントを選択する場面なのだが、今日は長岡に送りバントをさせずに、強攻策を選択した。この判断にはどういった意図があったのだろうか（私はリアルタイムで今日のゲームを見れていないため、何か事情があったのかもしれないが…）？今日当たっていた長岡の打撃に期待したのか？はたまた長岡の送りバントに見切りを付けたのか？打撃とバントを天秤に掛けた中で打撃を選んだのか？、真相は分からないのだが、私の中では、良くも悪くもブレないのが高津監督だと思っていたため、この場面の選択にはやはり違和感を感じた。

残り試合は7試合である。中日との最下位争いは最後まで続きそうだが、1つでも勝利を重ねて、5位は死守してもらいたい。

屈辱と萌芽 立浪和義の143試合 新品価格 ￥1,650から (2023/9/21 21:49時点)