ヤクルト6-4広島
今日のゲームは、良い意味で来シーズンに繋がるゲームになったと思う。先日高津監督の続投が発表されたのだが、今日のゲームでは、来シーズンの高津監督の構想の中で軸になるであろう選手が活躍した中で勝利を手にしてみせた。消化試合ではあるのだが、ナイスゲームという言葉を使いたい。
先発の吉村は、3回以外は、広島打線に毎回ヒットを許す投球になってしまったのだが、4回まで何とかピンチを凌ぎながら無失点投球を続け、その間に味方打線が6点を奪ってくれたため、多少なりとも楽なゲーム展開に持ち込むことに成功した。5回に四球を与えた後に3連打を許して2点を失ってしまったのだが、その後のピンチをダブルプレーで脱し、試合の流れを広島に与えなかった。結局吉村は、7回2アウトでピンチを招き降板となり、代わった田口がタイムリーヒットを許してしまったため、6回2/3を投げて、3失点で降板となってしまったのだが、被安打10を許しても、しっかり試合を作れるところに吉村の先発投手としてのスキルの高さを感じさせてくれた。
吉村は、プロ初完投初完封を記録した巨人戦でも被安打9というスタッツが残ったのだが、ランナーを出しても制球が乱れないこと、シチュエーションによって、無理をしない投球に徹することが出来る部分は、スキルの高さを示していると考える。
150キロを超えるストレートと、空振りを狙って奪えるフォークのコンビネーションは抜群だし、カーブ、カット、スライダー含め、どの球種もカウント球にも勝負球にも使えるのが、吉村という投手の特徴であり、総合力の高さを感じさせてくれる。ある程度先発ローテを守りながら、ここに来て4連勝を記録する辺りも吉村に力がある証拠ということが言えるのではないだろうか?多少秋らしい気候になってきたのだが、シーズンの疲れが溜まるこの時期に一気に勝ち星を増やしたことは、来シーズンに繋がるはずである。おそらくもう1試合は登板のチャンスがあると思われるため、自身初の2桁勝利を狙ってもらいたい。
リリーフ陣では、7回に火消しの役割を担った大西、8回を担ったロドリゲス、9回を担った小澤とそれぞれの投手が及第点を与えられる投球を披露してくれた。今シーズンは春先から中々投手の役割を固定することが出来ず、各投手が様々なシチュエーションで投げてきたのだが、ここに来て、8回ロドリゲス、9回小澤という起用法はある程度固定され始めた印象である。制球面を中心にまだまだ粗削りに感じたロドリゲスは、徐々に角が取れてきた印象であり、安定感が増してきた。そして小澤も先発時以上にストレートに威力を感じ、これまで以上に空振りを奪えるストレートの球質になっていると思われる。来シーズンということを考えれば、この2人の役割がしっかり固定できると面白いチームが出来上がる予感がする。
打線では、最終盤に来てようやく好調時の姿を取り戻した村上が、今日も先制2ランホームランとタイムリー2ベースでポイントゲッターとしての役割を果たしてみせた。21年シーズン、22年シーズンのリーグ優勝は、やはり村上あってのものだったことは間違いないだろう。言い換えると村上への依存度が高いチームということが言えるのではないだろうか?来シーズンで一旦NPBを離れる選択をする可能性が高い村上ではあるのだが、最後にもう一度高津監督と一緒にリーグ優勝、日本一に挑戦してもらいたい。村上の存在がアドバンテージなれば、ヤクルトは簡単には負けないチームになるはずである。
ここに来てホームランを量産する姿を見て、22年に三冠王を獲得した時の村上を多少なりとも思い出すことが出来た。
高津監督の続投が決まった中で、結果を残してもらいたい選手がしっかり結果を残すゲームとなった。
P.S そして青木は、今日のゲームでも代打で出場してしっかりヒットを放ちましたね。「青木引退ツアー」のような雰囲気が出ていますが、真剣勝負の中で1打席で結果を残す姿に技術の高さを感じさせてくれますね。
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