ヤクルト0-3広島
広島先発森下の状態が良かったのだが、ヤクルト先発高橋も粘りの投球を見せ、0-0というスコアで試合は推移していった。こういう展開になると自然と広島側にもプレッシャーが掛かり始めていたと思うのだが、一つのミスで勝敗が決してしまった。先日の巨人戦でグリフィンの投球に圧倒されながらもヤクルトの投手陣が粘り、最後はグリフィンから代わったリリーフ陣から得点を奪い、3-0で勝利した試合があったのだが、今日のゲームでもヤクルト側から見た理想的な展開は、この時のようなゲームだった。悪くない展開に持ち込めていただけに、長岡の落球が痛かった。
それでもプロ野球は、明日以降も続いていく。チームも長岡も上手く切り替えて戦っていってもらいたい。
ヤクルト先発の高橋は、前回の登板時は、ボールに威力、キレは感じさせてくれていたのだが、コントロールが定まらず、投球の組み立てどころではない内容の投球になってしまった。今シーズンの高橋は例年以上に試合ごとの波が大きく感じる(例年通りという見方も出来るか…)。今日の投球は映像で確認出来ていないのだが、130キロ台後半~140キロ程の球速帯のカットボールを上手く織り交ぜることが出来ていただろうか?140キロ台中盤~後半を記録する質の良いストレートとキレ味鋭いスライダー、カーブ、タイミングを外せるチェンジアップは、どの球種も質の高いボールだと思っているのだが、コントロールが安定しない日は、相手に狙い球を絞りやすくさせてしまっている印象があり、大崩れに繋がってしまう部分があるのではないだろうか?正直カットボールに関しては、他のボールに比べると見栄えはしないのだが、上手く使えるとカウントが稼ぎやすかったり、打ち取りやすかったりするボールになるのかもしれない。今日は上手く使えていたのではないだろうか?
もしかするとボールの威力自体は、前回登板の方があったのかもしれないが、試合を作れたのは、今日の試合の方である。この結果を次回以降の登板のヒントにしてもらいたい。
髙橋が何とか粘って、広島打線に得点を与えていなかっただけに、6回裏2アウトから長岡がタイムリーエラーを犯してしまったのは、あまりにも痛かった。雨脚が強くなり始め、多少フライが見づらかったという部分はあったのかもしれないが、長岡であれば、プロであれば、しっかり処理しなければならない打球だった。ブログタイトルにもした通り、この展開での大きなミスは、致命的である。高橋としては、この1失点で粘り切りたかった所なのだが、続く曾澤に2点タイムリーを浴びてしまい、万事休すとなってしまった。
打線は、広島先発森下の前に、ほぼチャンスすら作ることが出来なかった。森下と言えばキレのあるストレートと縦のカーブの印象が強いのだが、今シーズンは、質の高いカットボールの投球割合を増やしているのではないだろうか?高橋のカットボールが投球の組み立てのアクセントになるボールならば、森下のカットボールは、カットボール単体で勝負出来る質の高いボールである。このボールをゾーン内に集められてしまうと、攻略は難しくなってしまう。コントロールも良い投手なだけに、好球必打のスタンスで勝負を掛けること自体は、間違っていないと思うのだが、今日は全てにおいて森下に上回られてしまった。9回で91球を投げて、被安打2、無四球の完封、打撃でも猛打賞ということで、非の打ちどころのない活躍ぶりだった。
今日に関しては、切り替える他ないだろう。
首位を走る広島に関しては、先発陣もリリーフ陣もいつの間にか整備され、強力な投手陣を構築していた。打線には、そこまでの迫力は感じないのだが、投手陣が安定しているため、勝てるゲームをしっかり拾うことが出来ているのではないだろうか?広島は、7月、8月の暑い時期にどれだけ粘れるか?という部分がポイントになってくるだろうか?
P.S 村上の状態を図る際に、対森下は一つのバロメーターになると思っている。森下を攻略できている時の村上は、状態が良い時なのではないか?と勝手に感じている。簡単に打ち崩せる投手ではないのだが、私は、この2人の対決はいつも興味深く見守っている。
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コメント
森下が凄かったということで、この負け自体はさっさと忘れるべきですが、マツダで勝てない状況が継続しているのは大きな問題ですね。特に広島が首位なので、ヤクルトが優勝するためには早めに何とかしたい。
ヤクルトファンとしての注目点は、以前先発していた金久保の一軍復帰登板で、力のある直球を投げていたように見えました。リリーフとしての登板でしたが、ヤクルトの場合は先発として活躍するのはドラ1や2位が多いので、それ以外の投手として彼への期待も大きく持っています。
超匿名さんへ
広島が三連覇を果たした16年~18年もマツダスタジアムは鬼門でしたが、昨シーズン、今シーズンも苦しんでいますね。
金久保は、ボールの威力が戻ってきましたよね。