この展開で2試合続けてサヨナラ勝ちを期待するのは虫が良過ぎますかね?

2024試合結果


ヤクルト7-7中日(延長12回)

4月25日の広島戦でのサンタナのサヨナラホームランも昨日の塩見のサヨナラホームランも劇的ではあったのだが、強いチームであれば、どちらのゲームもきっちり逃げ切らなければならないゲームだった。今日のゲームも同様である。6回裏終了時点で7-3と4点のリードがあったのだから、そのまま逃げ切らなければならないゲームである。もちろん追い付かれた後もサヨナラ勝ちを期待したのだが、昨日にしろ、今日にしろ試合内容という意味では、それ程良いゲームではない。その中で2試合続けて同じような展開でサヨナラ勝ちを期待するのは少々虫が良過ぎたかもしれない。5時間4分戦って、勝てるゲームを落とさなかったという部分だけは良かったと感じる。今日のゲームを落としていれば、心身ともに間違いなくダメージが残ったと思われる。
私は、今日のゲーム前、もしサイスニードに勝ち星が付いて、5連勝を達成した場合には、「最高の流れ!」というようなタイトルでブログ記事を更新しようかな?などと考えていたのだが、事はそう上手くは回らなかった。

先発のサイスニードは、2回に大島、村松に連続タイムリーヒットを浴び、3点を奪われる苦しい投球となったのだが、2回以外は、何とか粘り切り、5回3失点で勝ち投手の権利を得たまま降板となった。開幕投手を務めたものの、ここまで勝ち星がなく、投球内容的にも似たような数字が続いている。今日も5回で球数は96球を数えてしまった。前回登板の時にも触れているかもしれないが、ゾーンで勝負しようとする意図は伝わるのだが、昨年に比べてボールの威力がイマイチなのか、打者に対応されてしまい、どうしても球数も増えてしまっている。勝ち星が付けば気持ち的にはノッて行ける部分もあるかな?と思ったのだが、それも叶わなかった。ここから少しずつ巻き返すことが出来るだろうか?
リリーフ陣では、エスパーダがベンチを外れたこともあり、6回、7回の2イニングを星に任せたのだが、2イニングス目となった7回に2アウトから大島に四球、村松に2ベースで、ピンチを招くと細川に2点タイムリー2ベースを浴びてしまい、点差を2点に縮められてしまうと、9回には、今日はクローザーとして役割を与えられた木澤が、細川にタイムリー2ベース、中田に犠牲フライを許し、同点に追い付かれてしまった。
おそらく今日は、ベンチを外れたエスパーダ、昨日登板した大西、石山は基本的には起用しない投手運用を、試合前から想定していたと思われる。そう考えると6回終了時点で4点のリードを奪う展開は理想的な形だったと思うのだが、多かれ少なかれ、これまで1軍での経験値がある星、木澤がそれぞれ2失点してしまったことは頂けなかった。4点差でセリーグの中では、得点力の低い中日が相手だったことを考えると、やはり勝ち切らなければならないゲームだった。
それにしても高津監督の選手のコンディショニングを最優先にする起用法は、本当にブレないと感じる。エスパーダがベンチ外になった部分に関しては、少し違和感も感じるのだが、これだけ起用法を徹底するのであれば、選手も気持ちの準備はしやすくなるという部分はあるのではないだろうか?
10回からの今野ー長谷川ー山本というリレーで無失点で引き分けに持ち込めたことは、1つの収穫になったとは思う。

打線は、3点を失った直後の2回裏に、中日先発の柳を攻め、西川の2点タイムリー2ベースと、丸山和、オスナの連続タイムリーで、この回一挙に4点を奪い逆転に成功し、柳をマウンドから下ろすことに成功した。柳に関しては、村上が相性が良いこともあり、嫌なイメージはそれ程持っていない。逆に言えば、柳はヤクルト打線にかなりの威圧感を感じているのではないだろうか?その圧力が柳の投球に何らかの影響を与えている部分もあるように感じる。そのちょっとした隙を見逃さないかのような連続タイムリーは、ヤクルト打線の爆発力の高さを感じさせてくれた。
4回にはサンタナのタイムリーヒット、6回には村上の2ランホームランが飛び出し、いい形でリードを広げてみせた。しかし9回に追い付かれてしまうと、その後は、山田、サンタナがすでにベンチに下がってしまった中で、1点を奪うことが出来なかった。
山田に関しては、4回表の守備から交代となってしまい、何らかのアクシデントが発生したと考えるのが普通である。今シーズン前の山田は、各報道機関でのコメントを見ていると、かなり慎重に身体を作り、開幕後は走塁含めてチームを支える存在になりたいと感じていることがヒシヒシと伝わってきた。しかし現実はそう甘くはなかった。開幕戦の第一打席で2ベースを放ったとの走塁で下半身のコンディション不良が発生してしまい、いきなり離脱してしまうと、その後、復帰はしたのだが、思うように身体が動いていない様子が伺えた。これまでの山田の起用法を考えると、高津監督をはじめとする首脳陣もかなり慎重に起用している様子があったのだが、それでも以前の山田のようにフル出場することは、難しくなっている。そんな中での、今日のゲームでの途中交代は、非常に気になってしまう。今の山田は、簡単にはコンディションを整えられない状況にあるのだと思う。年齢も30歳を超えており、もしかするとこれ以上コンディションを整えるのは難しい状況にあるのかもしれない。そんな自分の身体と向き合いながらプレーする山田の姿を私は覚悟を持って応援したいと思っている。「今」の山田の姿は、「本来の山田の姿ではない。」と考えることはもう止めている。「今」の山田の姿は、紛れもなく「山田哲人そのもの」の姿である。おそらくこれから現役を終えるまで、山田は、コンディション不良と常に向き合っていかなければならない。その中でどんなプレーを見せてくれるのか見守っていきたい。

延長戦に関しては、基本的には後攻めのホームチームが多少有利になると思っているため、今日についても何とかなるのかな?とも思ったのだが、タイトルにもした通り、それは虫が良過ぎる期待だったと感じている。明日もう一度良い流れを作り直してもらいたい。ペナントレース全体を考えると「流れ」というものは、絶対にあると思っている。選手も首脳陣もそして審判も観客も全て人間である。人間は、常に感情が動いている生き物である。と言うことは、気持ちの変化もあるということである。このメンタルのちょっとしたズレが、「流れ」というものにも影響を与えるのではないだろうか?




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感想(2件)




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コメント

  1. アーム より:

    お互いにナイトゲームで助かりましたね。

    この長い試合を暑い中続けていたら選手も大変でしたね

    リリーフ陣の踏ん張りとバッター陣の援護で小澤に白星を付けれるか楽しみです!

    • fiys より:

      アームさんへ

      今シーズンの神宮での中日戦は長い試合が目立っていますね。確かにデーゲームだと疲れ方も違ってきそうですよね。

  2. 超匿名 より:

     星に木澤と速球派の投手が揃って失点し、リードを守れなかったのが残念でした。将来はどちらかがクローザーを務めるくらいになって欲しいです。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      力でねじ伏せられる投手だけに、星も木澤ももう一回り成長してもらいたいですよね。

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