この時期にヒリヒリできない寂しさ

2024試合結果


ヤクルト2-5巨人

今シーズンも残り30試合を切ってきた。いわゆるクライマックスである。この時期リーグ優勝を視野に入れることが出来るチームは、毎日ヒリヒリとした戦いを続けていくこととなる。このヒリヒリとした戦いが選手を、そしてチームを成長させていく。しかし優勝を視野に入れることが出来ないチームは、チームとしてのモチベーションを維持することが難しくなってしまい、ゲームマネジメントが難しくなってしまう。ファンとしても優勝争いのヒリヒリした日常を味わえないことに寂しさを感じるものである。
私は、世代的に最下位であっても巨人相手に今日のような負け方はしてほしくないと感じることが出来るヤクルトファンである。上位チームに激しく闘志を燃やしてぶつかってもらいたいものである。

ヤクルトの先発吉村は、今日も初回に掴まってしまった。1アウトから、2番浅野に死球を与えてしまうと、ここからモンテスにタイムリー2ベース、岡本和にもタイムリー2ベース、吉川にはタイムリーヒットを浴びて、初回に3点を失ってしまった。前回登板も初回に3点を失っていただけに、頂けない立ち上がりとなってしまった。私は、前回登板時にも書いたと思うのだが、吉村に関しては、立ち上がりの安定感が一つのストロングポイントになっていると捉えていた。それだけに2試合続けて初回に打ち込まれてしまったことに多少なりともショックを受けている。正直ボールの走り自体は、特別悪いということでもなかったように感じたのだが、上手く捉えらえてしまった。紙一重という打球もあったのだが、それでもきっちり捉えられてしまったことに違いはない。結局吉村は、今日は、4回4失点で降板となってしまった。吉村の投手としての総合力の高さを考えると、やはり残念な投球になってしまったと言わざるを得ない。しかしそれでも私は、吉村に期待したい。投げるボールもマウンド捌きも、やはり今のヤクルトの先発陣の中では上位の力を持っていると思う。次回こそはやってくれるのではないだろうか?
2番手にマウンドに上がったのは、今日1軍に登録された原だった。コンディション不良も重なる中で、昨シーズンは1軍のマウンドに上がることが出来ず、今シーズンもここまで1軍での登板がなかったのだが、ようやく8月末に1軍での登板機会が巡ってきた。岡本和には、高めのストレートを完璧に捉えられるホームランを喫してしまったのだが、腕はしっかり振れていた印象である。今シーズンは、ここまで2軍でも中々結果を残すことが出来ず、苦しんできたのだが、ここに来てリリーフに活路を見出している。近藤一樹や近藤弘樹のような、腕を目一杯振り切ることに覚悟を感じることが出来た。ショートイニングを全力で抑えにかかるスタンスに切り替えたのではないだろうか?覚悟を決めて腕を振るのであれば、私はその姿を見守るのみである。

打線は、巨人先発山崎相手にヒットを重ねることは出来たのだが、2アウトからのチャンスが多く、初回に3点を失っていたことを考えると、山崎ー岸田バッテリーの掌の上で転がされていただけかもしれないという気持ちにもなるものである。強いて言えば、3回の1アウトから長岡、岩田の連打で作ったチャンスでサンタナ、村上に何とかして欲しかったのだが、ピンチになった以降の山崎のコースギリギリを狙った投球は、敵ながら見事だった。サンタナ、村上共にチャンスボールはなかったのではないだろうか?
5回にようやく村上と澤井のタイムリーで2点を返したのだが、今日の反撃はここまでだった。やはり優勝に向けてこういったゲームは落とせないという巨人リリーフ陣の迫力は、下位に沈むチームのリリーフ陣とは違ったように感じた。

P.S それでも今日は、澤井のタイムリーヒットを見れたことが嬉しかった。昨年秋のフェニックスリーグでレフトを守っていた澤井は、試合中にファールボールを追いかけ、ショート長岡と激突し、右ひざを負傷してしまった。長期離脱となり、実戦復帰までに時間がかかった。正直このまま埋もれてしまうのではないかという不安もあったのだが、澤井は、力強いスイングはそのままに1軍の舞台に戻ってきてくれた。実戦経験という部分では、長期離脱により失ってしまったものもあり、今日は山崎の縦の変化球についていけない場面も目立ったのだが、その辺りは想定内である。現段階では、強いスイングが出来ていることが一番大事なことである。元々守備、走塁に関しては、NPBレベルの中では、高いレベルにある選手ではなく、右ひざの故障による影響も心配される。それだけに澤井は、とにかく打撃で結果を残していく必要がある。今の打席での内容を見ると、すぐに1軍で結果を残すことは難しいと思うのだが、1軍のゲームに出ることで課題がより明確になるはずである。その課題とどう向き合っていくか?という部分に注目していきたいと思う。澤井に求められるのは、サンタナやオスナのような長打力である。比較対象を助っ人外国人選手にするとハードルは高くなってしまうのだが、本当に澤井にはそのくらいの打撃レベルを求めたい。1年後、2年後が楽しみな選手である。




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感想(1件)




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コメント

  1. 超匿名 より:

     この日は吉村よりも同じドラフト1位の原に目が行きました。ラストチャンスかもしれない状況では失点しないに越したことはありませんが、まずまずの投球を見せてくれたと思います。
     昇格即スタメンだった澤井は期待の表れでしょうね。まだ穴は大きく見えます。まずは同期の北村に先を越されたプロ1号を期待しています。現状のメンバーを考えると、この人を戦力にすることはマストでしょう。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      原は、コンディションがどこまでもどっていますかね?内容は悪くなかったですよね。

      澤井は、今シーズン中にプロ1号を放ってもらいたいですよね。

  2. sabo より:

    やはり原に目が行きますよね
    スピードは出ているしもしリリーフとして計算できるなら原にとってもチームにとっても大きいですね

    フォークを使っていないので横変化だけでどこまで通用するのか。あるいは今後フォークも使うのか見ていきたいです

    • fiys より:

      saboさんへ

      原は、覚悟を決めて腕を振っているように見えました。リリーフとして生き残りをかけることになりますかね?

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