ヤクルト9-4中日
23年シーズン、24年シーズン前のヤクルトの野手陣は、ほぼレギュラーが固まっている状態だった。21年、22年にセリーグを連覇し、野手陣は充実期に入っているように見えた。正直外野の一枠以外は、レギュラー獲りのチャンスがほぼないような布陣に感じた。しかし23年、24年とチームは低迷した。主力として期待選手のコンディション不良、不調、衰えが見え始めたのである。オスナ、サンタナの両助っ人外国人選手の契約延長がシーズン中に発表されてはいるのだが、一つの時代の終焉を感じさせる雰囲気を感じている。おそらく来シーズンは野手のレギュラー争いが激化するはずである。そんなことを予感させる今日のゲームとなった。
並木秀尊
・「アジリティお化け」と呼んでも良いのではないだろうか?短い距離でトップスピードに乗るアジリティの高さは、NPBトップレベルなのではないだろうか?スピードスターは各球団に複数人存在していると思うのだが、並木は、野球というスポーツにマッチしたスピードを持っている。今日のゲームでは、そのスピードで相手チームの守備を慌てさせる場面があった。打撃面でも2安打に送りバントを決めてアピールしてみせた。自慢のスピード、アジリティに関しては、中日バッテリーがほぼ100点のプレーを見せた中でも決めた盗塁が印象に残った。
年々打撃力は付いてきている。後は、自分の身体を上手く制御し、シーズン通して戦えるフィジカルコンディションを作り上げることが課題となりそうである。あくまでもレギュラー獲得のためにチャレンジを続けてもらいたい。
増田珠
・「情熱の野球小僧」は、ソフトバンクを戦力外となり、ヤクルトへ移籍してきたのだが、移籍1年目から存在感を示してくれている。今日のゲームでは、オスナの2ベースでホームを狙った村上が憤死してしまった直後の打席で価値あるタイムリー2ベースを放つと、続く第3打席では試合を振り出しに戻すソロホームランを放ってみせた。大野、藤嶋という好投手相手にしっかり結果を残してみせた。藤嶋から放ったホームランに関しては、その飛距離に驚いた。打撃力が向上すれば、これまでとは全く違った景色が見えてくる選手だと思っている。
内山壮真
・「シン・天才」も今シーズンは怪我で長期離脱を経験し、苦しいシーズンとなった。今日のゲームでは最後までマスクを被り続けたのだが、攻守ともに課題も見えたゲームとなった。実践感覚を取り戻すのに時間がかかっている部分もあるだろうか?しかしその中でもタイムリーを含む2安打を放つ辺りに天才性を感じさせてくれる。捕手も外野手も特には内野手もこなせてしまう野球センスと頭脳を持ち合わせているのだが、そろそろ突き抜けた所を見せてもらいたい年齢に突入してきた。1つ年上の長岡は、3年目にレギュラーに定着し、今シーズンは一段とレベルアップした姿を見せてくれている。長岡と一緒にヤクルトを引っ張る存在になってもらいたい。
今日のゲームでは、上記の3選手が目立ったのだが、前半戦に存在感を示した丸山和、骨折により離脱してしまった赤羽、膝の大怪我から戻ってきて出場機会を得ている澤井と若手の外野手がそれぞれ特徴を出し始めたシーズンとなった。各選手、今からアピールを続けていきたい所だろう。来シーズンは、間違いなくチームの形が変わるシーズンになると思う。作り直さなければならない部分が多々出てくるように思う。そんな中で若手野手の飛躍に期待したい。
投手陣では、先発サイスニードの状態が上がってこない。ここ数試合、相手チームに打ち込まれてしまっているのが気になる所である。サイスニードは元々相手を圧倒できるタイプの投手という印象はないのだが、ゾーン内で勝負することが出来ていれば、ある程度試合を作れる計算出来る投手という印象を抱いている。しかし、ここ数試合は、箸にも棒にもかからないような投球になってしまうこともあり心配している。前半戦は、勝ち星に恵まれない部分もあったのだが、最近の登板は、明らかに投球内容が良くない。もう1試合登板するチャンスは巡って来るだろうか?
P.S 今日のゲームでは、オスナのプレーも印象に残りました。打撃はもちろんのこと、守備でも7回に難しいファールフライを好捕してくれましたね。スタンドへ逃げていくような後方の打球に対して最短距離で落下点に入り、身体をネットに委ねながらキャッチしたプレーは、一塁手として最高峰のプレーだったのではないでしょうか?おそらくNPB1年目に比べて守備は上手くなっていますね。守備にもしっかり興味を持ってプレーしてくれているところが一ファンとして嬉しく感じます。
【クロス直筆サインカード 12/30】BBM ベースボールカード 並木秀尊 東京ヤクルトスワローズ (スペシャルインサートカード) 2024 2ndバージョン 価格:5800円 |
にほんブログ村
コメント
来年は山田をファーストにコンバートしてオスナと併用するのはどうですかね?
出場していないほうを右の代打の切り札
セカンドは武岡、赤羽、北村恵、宮本、伊藤、小森で競わせる
チームの活性化をどんどんしていってほしいです!
アームさんへ
様々な起用法が考えられるシーズンになりそうですね。