みんな大好き川端慎吾！

ヤクルト３－１中日

今日は、6番ファーストで川端をスタメン起用してきたのだが、その川端が初回のチャンスでいきなり結果を出してみせた。見方によっては、この一打が勝利に直結したということも言えるのではないだろうか？代打屋としての役割を担うようになって多くの年月が経っているのだが、今日はその経験も活きたのではないだろうか？見事な仕事ぶりだった。

中日先発柳の立ち上がりは、決して悪くないように見えたのだが、今日2番レフトでスタメンとなった宮本のヒットと2つの四球で2アウト満塁のチャンスを作ると、ここで川端に打席が回ってきた。3球でカウント1－2と追い込まれてしまったのだが、ここから際どいボールはファールで逃げながら、フルカウントまで持っていくと、9球目の多少甘くなったストレートをしっかりとミートし、打球はセカンド村松のグラブをかすめる先制タイムリー内野安打となった。この場面でプロでも完成度の高い投手である柳相手にこういったバッティングが出来るのは、川端ならではである。この川端との対決でおそらく柳はかなりのストレスを感じたのではないだろうか？四球を与えてしまえば押し出しとなる中で最後に柳が根負けし、甘めにストレートが入ってしまったように感じた。そのボールにしっかりアジャストして弾き返した川端の打撃は、「職人」の姿そのものだった。結局このイニングは、川端のタイムリーによる1点のみに終わってしまったのだが、柳に1回だけで38球という球数を投げさせることが出来、点差以上にダメージを与えることに成功した。
2回は先頭の長岡がヒットで出塁すると小澤が送り、塩見の犠牲フライで2アウト3塁のチャンスを作ると、宮本にタイムリー2ベースが飛び出し、追加点を奪うことに成功した。「代打の切り札」と言えば、川端なのだが、この宮本も様々な起用法をされながらも、しっかり準備が出来る選手である。今シーズンは中々結果に繋がらない時期もあったのだが、今日はしっかり柳を打ち崩してみせた。
4回には塩見の3ベースでチャンスを作ると、山田にもタイムリーが飛び出し、ここで柳をマウンドから下ろすことが出来た。全ては川端の先制タイムリーが柳の投球を狂わせたと言っても過言ではないのではないだろうか？

打線が序盤でこまめに得点を上げる中で、ヤクルト先発の小澤は、いつも通り淡々とアウトを重ねてみせた。内外角、高低、緩急を上手く使い、中日打線に的を絞らせなかった。バンテリンドームのようなピッチャーズパークと呼ばれる球場でのピッチングとしては、お手本となるような投球内容だったのではないだろうか？小澤に関しては、こういった投球を安定的に継続出来ていることが素晴らしい。このブログでもここ最近、小澤が登板するたびに同じことを書かせてもらっているのだが、急遽配置転換となった難しさがある中でも毎回しっかり試合を作ってくれるのはチームにとっても非常にありがたいことである。今日は、6回で92球を投げ、被安打3、与四死球1の無失点という数字を残してみせた。これで小澤自身の個人成績も5勝2敗、防御率2.20と先発ローテの軸のような数字になってきた。100球以内で降板することがほとんどなのだが、その中でもきっちり責任イニングである5イニング以上を投げているのは素晴らしいことである。
リリーフ陣は、木澤、清水がヒヤッとする場面を作ってしまったのだが、最後は、8回2アウトからマウンドに上がった田口がピンチを作りながらも無失点で抑え、連敗を止めてみせた。中日側に山場を作らせないようなゲームになれば理想的だったのだが、小澤降板後に多少バタついてしまった。それでも連敗が止まったことを喜びたい。

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