ヤクルト1-3広島
連敗が始まった当初よりもチーム状態は悪くなっている。投打ともに駒不足となっている中でシンプルに力負けしている状況である。昨日のブログでも触れさせてもらったのだが、「もし連敗が止まったとしても…」という状況にあると感じる。もちろん大型連敗中のプレッシャー、雰囲気の悪さというものもあると思うのだが、今のメンバーでは、連敗が止まっても勝ちを重ねることは難しいと思われる。コンディション不良に陥っている選手や体調不良で離脱している選手が戻ってきて、ある程度のコンディションに戻って戦うことが出来なければ、他球団と互角以上に戦うのは難しいのではないだろうか?
16連敗を喫してしまった、19年は、連敗中に主力メンバーが戻ってきても連敗が止まらず、完全に泥沼にはまってしまった印象があった。個人的には「16連敗するほど弱いチームではない。」という主旨のこともブログに書かせてもらった。しかし今回の10連敗は今現在、シンプルに力負けしてしまっているため、かなり厳しい状況に追い込まれていると感じている。昨日も触れた通り、どちらかと言うと96敗を喫してしまった17年に近い状況だと感じる。
交流戦で巻き返すことは出来るのだろうか?私は安易に「交流戦で巻き返せる。」という言葉は、今日の時点では使えないと思っている。
ヤクルトの先発はエースの小川だった。昨日投げたピーターズと今日の小川が先発の日は、他のゲームに比べて良い試合展開に持ち込める可能性が高いゲームだと感じている。現状多くの援護点は期待できないのだが、それでも小川に期待したい気持ちは抱いていた。しかし、初回先頭の菊池にいきなりホームランを許す苦難のスタートとなってしまった。まだ小川の調子も分からないうちに1点を失ってしまった。菊地が時折見せるヘッドを走らせた中でレフトスタンドへ運ぶ見事な一発を浴びてしまった。その後は、小川らしい丁寧なピッチングで粘っていたのだが、おそらく今日はボールの走りがイマイチであり、一人の打者を打ち取るまでに球数がかさむ場面が目立ってしまった。何とか粘っていたのだが、援護点がない中で、5回に中村貴、菊地にヒットを許しピンチを招くと上本に2点タイムリー3ベースを浴びてしまった。おそらくボールが走っていれば、ここまで打ち込まれないコースには、投げ込めていたと思うのだが、今日は広島打線に掴まってしまった。
チーム状態が悪くなければ、もしかすると悪いなりによくまとめたという評価も出来たかもしれないのだが、今日については、エースとして高いハードルを越えるような投球が求められていたため、合格点を上げることは出来ない。
リリーフ陣は、6回から星ー木澤ー丸山翔と1イニングずつきっちり投げてくれた。この辺りの好投が交流戦に繋がってくると良いのだが…どうだろうか?
打線は、今日も山田を欠く形となってしまい、1番センター太田、2番セカンド武岡、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番レフト山崎、7番キャッチャー中村、8番ショート長岡、9番ピッチャー小川という先発オーダーとなった。
サンタナの状態は分からないのだが、パッと見でも迫力には欠けるかな?というオーダーに映った。それでも粘り強く戦い、広島投手陣を攻略したかったのだが、得点の気配はしてこなかった。2番セカンドでスタメン起用された武岡が2安打と気を吐いたのだが、クリーンアップが仕事をすることが出来ず、得点に繋げることが出来なかった。7回に村上にソロホームランが飛び出し、1点は返したのだが、8回に相手のミスからもらったチャンスも活かすことが出来ず、このまま1-3というスコアで広島に押し切られてしまった。
広島も絶対的なクローザー栗林を欠く中で、リリーフ陣には不安があると思うのだが、そのリリーフ陣からも得点を奪うことが出来なかった。これが今のヤクルト打線の実力と見て良いのではないだろうか?
10連敗まで連敗が伸びた中で交流戦に突入することになってしまった。正直今のチーム状態では、交流戦に入ったからと言って急にチームが噛み合うことはないと思っている。とにかく耐えて、1つでも勝ち星を拾っていく他ないのではないだろうか?交流戦を五分で乗り切れれば「御の字」という状態ではなかろうか?
感染症による体調不良での離脱については、中々防ぐことが難しい部分があると思うのだが、コンディション不良による離脱者が相次いでしまうのは、ヤクルトというチームのウィークポイントである。この部分を解消するために高津監督が就任してからは、かなり選手のコンディショニングというものを重視した選手起用を行ってきたのだが、この起用法が間違っていなかったということを今回の大型連敗で実感している。決して層の厚くないチームで離脱者が相次いでしまうと他球団との実力差は大きくなってしまう。それを防ぐために選手を大切に使いつつ、レギュラー以外の選手にも出場機会を与え、少しでも層を厚くしようとした高津監督の考えは間違っていなかったと感じる。
監督の起用法というよりは、チーム全体として、コンディション不良が相次いでしまう部分をどのように対応していくか考えていかなければならない。
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コメント
三連覇を目標にするチームがペナントの半分も消化していない段階で早々に自力優勝が消滅し、抱えた借金の数を過去に照らした判断では、最早優勝の可能性0という状況に追い込まれるとは思いませんでした。開幕前に最終的な順位は悪くも三位で、Bクラスはないだろうと予想していましたが、低迷するシーズンぽい気配が漂っているのがイヤですね。
代打濱田の場面ですが一応二本松打っていたので武岡に任せても良かったのではと思いました。采配がなかなか当たらないですね。
超匿名さんへ
かなりまずい状況ですよね。高津監督のマネジメントは「最後に優勝していればよい。」という形で長いシーズンを見越して選手を大切に起用することに特徴があると思うのですが、これだけ負けてしまうと、勝てるゲームを落とした時のダメージが大きくなってしまうんですよね。ここからの挽回は容易ではないですよね。