ヤクルト3-9オリックス
私は、パリーグの試合については、ほぼ追いかけていないため、そこまで詳しくはないのだが、今日のオリックスのスタメンを見た印象は、「迫力に欠けるな。」というものだった。今のサイスニードであれば、ある程度試合は作れると考えたため、どうやって得点するか?という部分が試合のカギを握るかな?と想像していた。しかし実際には、迫力不足だと感じたオリックス打線に投手陣が掴まってしまい、被安打19で9失点と打ち込まれてしまった。昨日は被安打13、今日は被安打19ということで、ちょっと打たれ過ぎである。
先発のサイスニードについては、広い京セラドーム大阪で今日のオリックス打線であれば、それ程心配しなくても良いと思っていた。初回、2回をきっちり無失点で立ち上がり、味方打線が先制点を奪ってくれたことにより、ある程度ヤクルトのペースで試合を進めることが出来るかな?と思ったのだが、3回に太田のタイムリーヒットで同点に追い付かれると、続く西川に高めのストレートを捉えられてしまい、打球はライトスタンドに飛び込む3ランホームランとなってしまった。これで完全に試合の流れが変わってしまった。太田のタイムリーに関しては、名手長岡であれば何とか捕球してもらいたかったという部分はあるのだが、太田にも西川にもしっかり打たれてしまったことは事実である。結局サイスニードは、4回にも2アウトランナーなしから1点を失ってしまい、4回5失点で降板となってしまった。今日は先発投手としての役割を果たせなかった。それにしてもここまで打ち込まれてしまうとは思わなかった。ちょっとしたことで、噛み合わない投球になってしまっただろうか?やはり太田のタイムリーと西川の3ランで失った3点のダメージが大きかった。それにしても西川のインハイの捌きは、天才的だった。広島時代に打ち込まれた印象のある西川の凄さを久々に感じることとなった。
その後、5回こそ、星が無失点で切り抜けたのだが、6回は清水が2失点、2イニングを任されたエスパーダは、8回に2失点と、オリックス打線を止めることが出来なかった。
清水に関しては、2軍でも打ち込まれる場面が目立ち、昨シーズンまでのボールのキレは戻っていない印象である。先頭の小田に浴びた左中間への3ベースヒットを見て、「まだまだ本調子ではないのだな。」ということを感じることが出来た。決して強打者タイプとは言えない小田に外角のストレートを投げ込めば、捉えられたとしてもレフト線側へのライナー性の打球という計算があったと思うのだが、実際には、完全に左中間を真っ二つに破られてしまった。多少コースが甘くなった部分もあったのだが、あれだけの打球をあのコースに打たれてしまうということは、やはり本来のストレートの威力には程遠いのだと思う。今の状態であれば、僅差の勝ちゲームで使うことは難しく、今日のようなビハインド時のイニングイート役が精一杯なのではないだろうか?何とか投げながら少しずつ状態を戻してもらいたいのだが、これまでの勤続疲労もあると思われ、苦しいシーズンになりそうである。
打線は、オリックスの先発東、リリーフ陣を相手に13安打を放ち、多くのチャンスを作ったのだが、得点は3点に留まってしまった。これは、ビハインドゲームとなったため、オリックスバッテリーにある程度余裕を持って対応されてしまった部分もあったと思うのだが、東の状態がそれ程良くなかっただけに、どこかでビッグイニングを作りたかったという部分もあるだろう。今日のゲームでは、村上、山田がノーヒットということで、この辺りが打線の繋がりを削いでしまった部分もあっただろうか?
村上の打率は.235、山田の打率は.205である。この打率はちょっと苦しい。村上には、最低でも.270以上は求めたいし、山田にも.250以上は求めたい。2人とも本調子でないことは分かっているのだが、もう少し数字が上がってくると得点力は大きく増す可能性があるだけに、何とかしてもらいたい所である。2人の核となる選手の状態が上がらない中で、どうやって得点力をアップさせていくか?首脳陣も頭を悩ませているはずである。
P.S 交流戦は、残り1試合を残して8勝7敗2分けと、交流戦前の状態からすれば、良く戦っていると思うのだが、セリーグ首位の広島がここに来て勝ち星を伸ばしているため、首位とのゲーム差は中々縮まってこない。それだけに明日の最終戦をしっかり勝ち切りたい所である。
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コメント
こういう大敗の後はは「切り替えていこう」とか「忘れよう」と言われることがありますが、開幕投手が勝ちを伸ばせない状態やセットアッパーだった清水が状態を戻し切れてないことが確認できたりと、簡単に忘れられない懸念の多い試合だったと思います。
開幕前の私の評価が低かった広島なんですが、投手が良いはわかります。阪神が優勝した前年や前々年の様なチーム状態なんですかね。
超匿名さんへ
私も同様の考えです。簡単に「切り替えやすい敗戦」とは言いづらいゲームだったと思います。
広島は、夏場の戦いが一つのポイントになりますかね?