ヤクルト3-6阪神
私は、現時点でのヤクルトの先発陣の軸は、吉村だと思っている。大きく崩れてしまう日もなくはないのだが、安定感を感じさせてくれる投手であり、吉村登板日にはしっかり勝ちを拾いたいと感じさせてくれるような存在である。しかし思ったよりも勝ち星は増えてこない。今シーズンは大きな離脱なく投げてくれているため、チームへの貢献度もそれなりに高いのだが、もっと高いレベルを期待したい投手である。吉村で勝って、更に勢いをつける形を期待したのだが、チームも吉村も乗り切れないまま、ついにシーズンは終盤戦へと近付いていっている。
私は、リアルタイムで今日のゲームを観戦出来ていた訳ではないので、分からない部分はあるのだが、吉村の序盤の投球内容を見るに、調子自体は、そこまで悪くなかったのではないだろうか?3回までの投球は、吉村らしい安定感を感じさせてくれていた。4回についても森下に浴びたホームランは、仕方ないように感じた。あのカーブをレフトスタンドに運ぶのは、それなりの技術がいるはずである。森下を褒めるべき一打だと思っている。しかし、そこから崩れてしまった部分については、吉村らしくなかった。吉村は、これまでも好投していたゲームで突如として崩れてしまうことはあったのだが、球数が80球程になって以降に球威が落ちた所を狙い打たれることが多かったように記憶している。今日の4回については、まだそこまでの球数に達していなかったのだが、森下のホームラン直後に佐藤輝に四球を与えてしまうと、その後前川にもタイムリーを打たれ、逆転を許してしまった。そして吉村の大きな課題である80球を超えた、5回に1アウトから投手のビーズリーに四球を与えると、そこから阪神打線に掴まってしまい、この回だけで4点を失ってしまった。ビーズリーと中野への四球が絡んだ中での4失点ということで、点の獲られ方も良くなかった。結局吉村は、4回1/3で108球を投げ、被安打8(被本塁打1)、与四死球3の6失点で降板となってしまった。威力のあるストレートにカウント球にも勝負球にも使える複数の変化球を持ち、コントロールも良い投手であるため、大いに期待しているのが、現状では私の期待値を上回ってくれてはいない。もっと数字を残せる投手だと思っている。
打線は、苦手としている阪神先発ビーズリーの前に、今日も苦戦してしまった。正直今シーズンの初対決となった時には、阪神先発陣の中では序列は高くない投手なのでは?という主旨のことをこのブログで書いた記憶があるのだが、ビーズリーのことを過小評価していた部分があったのかもしれない。右打者にも左打者にも使えるカットボールを軸にした投球スタイルは、日本人投手ではあまりいないタイプである。だからこそ、ビーズリーのスタイルは助っ人外国人選手としてNPBにハマる要因になったのかもしれない。今日は2回に松本直のタイムリーで先制点を奪ったものの、そこからビーズリーを打ち崩すには至らず、7回まで1失点で抑え込まれてしまった。初回に岩田がセーフティーバントを決めたり、出塁したランナーを動かそうとしたりと、ビーズリーを崩すために工夫は見られたのだが、ビーズリーを慌てさせるまでには至らなかった。やられっ放しで終わる訳には行かないのだが、自分の型を持ったビーズリーの投球は、画面越しで見る以上に対応が難しいのかもしれない。
ビーズリー降板後に村上に2点タイムリーヒットが飛び出すなど、見せ場は作ったのだが、追い上げもそこまでだった。
前日のゲームで中村が負傷交代となり、そのまま登録を抹消されたため、今シーズン好調を維持している松本直に掛かる期待は大きいし、今日はついに内山が1軍の舞台に戻ってきてくれた。正直復帰にここまで時間がかかるとは思っていなかったのだが、ここから存在感を示していってもらいたい。内山と古賀の離脱はチーム全体として残念に感じる離脱だったのだが、ここから両捕手共に巻き返すことが出来るだろうか?
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