思い出ショートショート⑲
私が幼少期に見て印象に残っている女子長距離選手として、以前松野明美の名前を挙げさせてもらった。→松野明美 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
松野に関しては、私が見始めた頃にはすでに日本のトップランナーであり、日の丸を背負う存在だった。
私は当時、全国高校女子駅伝や都道府県対抗女子駅伝もテレビで観戦することを楽しみにしていたのだが、その中で印象に残っているランナーが宮城県聖和学園の高橋千恵美である。全国高校女子駅伝でも都道府県対抗女子駅伝でも1区で起用されることが多かったように記憶している。そしていつも力強さを感じるフォームから常に先頭付近でレースを進めていた印象が残っている。積極的にレースを組み立てて勝負出来る速さと強さを兼備したランナーだった。そんな聖和学園、宮城県代表で結果を残した高橋は、高校を卒業し、日本ケミコン入社後もスピードランナーとしてオリンピック、世界陸上で活躍するなど息の長いランナーとなった。
当時の女子長距離界と言えば、千葉、川上、弘山などトラックで結果を残したランナーが数多くいたのだが、高橋千恵美も日本を代表するスピードランナーだった。
99年のセビリア世界陸上では、10000mで5位入賞を果たすなど、世界の舞台でも結果を残したのだが、私の中では高校時代、駅伝で先頭を走っていた姿が最も記憶に残っている。それは、私が年末年始の全国高校駅伝、都道府県対抗女子駅伝をテレビ観戦していたからこそだと思うのだが、そこにはいつも高橋千恵美の姿があった。どんな時でも常に先頭を走る高橋は、テレビでも目立つ位置にいたものである。もしかすると私と同じような理由で髙橋千恵美というランナーが強く印象に残っている陸上ファンの方もいるのではないだろうか?
フロントランナーとして先頭を引っ張る姿が似合うランナーだった。
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