上記のサンスポの記事の通り、ペドロ・アビラの獲得が発表された。昨シーズンは、パドレスとガーディアンズでプレーしており、リリーフとして54試合に登板しているバリバリのメジャーリーガーである。動画を見ても、各媒体の批評を見ても、非常に良い投手だと感じる。動画に関しては、リリーフ時の投球映像しか見ていないのだが、威力のあるストレートとよく沈むチェンジアップのコンビネーションは打者から見れば厄介だろう。特にチェンジアップはタイミングを外すだけでなく、空振りを奪える球種であるため、打者にとってはマークせざるを得ない球種になっているのだと思う。このチェンジアップとストレートを意識しながら他の変化球にも対応することは難しいはずである。ゴロアウトの割合が多いということにも納得である。
動画を見た限りでは、ストレートでも変化球でも同じフォームで投げ込むことが出来ているように感じる。変化球を投げる時も腕の振りが緩まないのが特徴ではないだろうか?年齢も28歳と若く、期待するなという方が無理だと感じる投手である。
このアビラ、すでに報道がなされている通り、ヤクルトでは先発で起用されそうである。個人的には、助っ人外国人投手に関しては、リリーフに厚みを持たせるために獲得した方が良いのではないか?という考えを持っているため、先発起用という部分には多少なりとも引っ掛かりを感じている部分もある。入団前年度にリリーフとして活躍し、NPBでは先発を希望した投手と言えば、オーレンドルフを思い出すのが、オーレンドルフに関しては、前年の勤続疲労もあったのか、右肩の故障との報道もあり、NPBでは1勝も挙げることが出来ないままチームを去ることとなってしまった。
※過去記事はこちら→「ロス・オーレンドルフ投手獲得 | ヤクルトファンの日記」、「オーレンドルフが自由契約 | ヤクルトファンの日記」
そう考えるとアビラに関しても、まずはしっかりコンディションを整えられるか?という部分が一番のポイントとなりそうである。コンディションさえ整えば、先発としても十分数字を残せるだけのスキルを持っている投手のように感じる。
現状評判が良いだけに敢えて不安要素を探すと、やはり昨シーズン54試合に登板して82回2/3イニングを投げているという部分が挙げられると思う。この数字をどう読み解くかは、見る人によって変わってくると思う。リリーフオンリーで試合数を大きく上回るイニングを投げていることに関して、タフな投手というポジティブな印象を持つ人もいるだろうし、私のように勤続疲労という部分でネガティブな印象を持つ人もいるだろうし、高津監督のコメントのように、長いイニングを投げられるスキルがあると見る人もいるだろう。
私はMLBに関しては、近年ほぼ見ておらず、MLBの投手起用のトレンドというものも分かっていないのだが、先発投手に比べてリリーフ投手の肩肘を守るという意識は低いのかな?と感じる部分がある。このアビラに関しても54試合で82回2/3のイニングを投げているという部分に関しては、直近のNPBではあまり考えられないスタッツである。昨シーズンのヤクルト投手陣を見渡しても序盤戦先発を担っていた小澤でも40試合で77回2/3というスタッツであり、他のリリーフ陣は登板数よりイニング数が明確に多くなった投手は皆無である。そう考えると、やはり54試合で82回2/3という数字は少し怖い数字にも見えてくる。しかし、今の所アビラのコンディション面の不安要素の話しは入って来ておらず、年齢的にもまだまだ若いため、まずは先発としてどんな投球を披露してくれるか注目してみたい。
P.S 2025年シーズンにヤクルトに在籍する助っ人外国人選手は、サンタナ、オスナ、ランバート、バウマン、アビラとなりましたが、メジャー実績という意味では、過去最強と言っても過言ではない選手が揃いましたかね?元々ヤクルトは、外国人選手の活躍がチームを押し上げてきた伝統があるだけに、今シーズンも期待してみたいですよね。
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