マツダスタジアムでの悪夢が蘇る。まさかの同点満塁弾被弾からの逆転負け。

2023試合結果


ヤクルト5-7広島

今回のマツダスタジアムでの広島戦は、雨の中での3連戦となったのだが、ヤクルトファンにとっては、その雨の冷たさが身に染みる3連戦となってしまった。昨日、今日とマツダスタジアムで1つ勝つことにも苦労した2016年シーズン~2018年シーズンをはっきりと思い出すこととなってしまった。それにしても6回裏のあの場面で、ここまで完璧な投球を披露していた星が田中に同点満塁ホームランを浴びるとは思わなかった。ルーキー吉村の白星も吹き飛び、この時点で完全に試合の流れを失ってしまった。7回には石山がマクブルームに犠牲フライを許し、勝ち越されると、8回には小澤が坂倉にソロホームランを浴びてしまい、ダメを押されてしまった。
3連勝していてもおかしくない展開でのカード3連敗は堪えないと言ったら嘘になってしまう。まずは1つ勝って連敗を止めたい所である。

ヤクルト先発の吉村は、今日もしっかり「らしさ」を見せてくれた。オープン戦から安定した投球を見せ続けてくれている。前回の登板では、多少コントロールに苦しんだ様子も見られたのだが、今日は初回に味方打線が5点という大量援護を奪ってくれたことを活かすように冷静なピッチングを披露してくれた。初回のピンチを無失点でしっかり凌ぐと、4回のピンチもマクブルームの犠牲フライによる1点で凌ぎ、しっかり試合をコントロールしている印象が残った。5回に雨での中断があり、もしかすると5回で降板かな?という展開だったのだが、6回表の打席にそのまま入り、6回もマウンドに上がり続けた。この辺りは、チーム事情というものもあったと思うのだが、それだけ吉村が高津監督をはじめとする首脳陣に信頼されているという部分もあったのだと思う。吉村とすれば、このイニングもしっかり投げ切りたかったと思うのだが、球数が100球に近付く中で、微妙なコントロールに狂いが生じてしまった。2アウト1,3塁の場面では、坂倉を追い込みながらもウイニングショットのフォークをコントロールできず、四球を与えることになってしまい、ここで降板となってしまった。プロ入り後初めて100球を超える球数を投げることになったのだが、最後は自分が思ったようにボールを投げ切ることが出来ていなかったため、ここでの交代はやむを得なかったと思われる。課題が見えたゲームになったのではないだろうか?
しかし火消しでマウンドに上がった星が田中に満塁ホームランを浴びてしまうとは思わなかった。ここまでの星はキレの良いストレートとフォークで打者を圧倒することが出来ており、こういった大事な場面での登板も問題ないと思っていたのだが、打たれてはいけない場面でホームランを浴びてしまった。打たれてしまったことは仕方ないため、次戦からまた切り替えて攻めの投球をしてもらいたい。ボール自体は悪くないはずだ。
こうなってしまうと試合の流れを取り戻すことは難しい、石山が2試合続けて失点し、勝ち越し点を許してしまうと、小澤も坂倉に一発を浴びてしまった。これまでリリーフ陣が奮闘する中で勝ちを拾ってきたため、責めることは出来ないのだが、正直吉村には勝ちを付けてあげたかったという部分はあるのではないだろうか?即戦力ルーキーとして、キャンプ、オープン戦からある程度負荷を掛けながら早めに仕上げていたと思われるため、調子が落ちてくる前に1つ勝ちを付けて、気持ちも落ち着かせたいという部分はあると思う。初めての長丁場のシーズンで中6日で投げ続ける難しさというものは、間違いなくあると思う。その前に勝ち星という見える形の数字を残したいものである。

打線は、山田を欠く中で今日もスタメンを動かしてきた。
1番センター濱田、2番キャッチャー中村、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番レフト青木、7番セカンド三ツ俣、8番ショート長岡、9番ピッチャー吉村というスタメンになった。昨日のオーダーにも感じたのだが、今日のオーダーも個人的には「あり」という感想である。サンタナ、村上、オスナを固定し、それ以外を相手先発によって組み替えるというのが、今のチーム事情からすると最善の手のように感じる。強いて言えば、セカンドに三ツ俣を起用したことはちょっとしたサプライズだった。ここについては、やはりまずは守りをしっかりしようとする高津監督の意図があると思われる。また宮本はどちらかというと外野での準備を行っており、現状セカンド起用は守備の部分で不安があることを示しているのではないだろうか?今のセカンド候補でしっかり守れるという評価があるのが元山と三ツ俣なのだろう(来週には武岡にチャンスが与えられる可能性はありますが…)。
正直、今日も大量得点は難しいメンバーかな?という印象だったのだが、広島先発玉村の立ち上がりにプレッシャーを掛け、サンタナのタイムリー、青木のタイムリー、三ツ俣の押し出し四球、長岡の2点タイムリーで、初回に一気に5点を奪うことに成功した。これだけのビッグイニングを初回に作ったことで、完全にヤクルトペースのゲームに持ち込めたと感じたのだが…
2回以降は、追加点を奪うことが出来なかった。中断明けの6回に三ツ俣、長岡の連打でチャンスを作ったのだが、吉村がバントを決められず、その後広島菊地の好守もあり、追加点に繋げることが出来なかった。どこかで1点だけでも奪っていれば、また違った展開に持ち込めたと思うのだが、その1点を奪うことが出来ず、広島に同点に追い付かれてからは、1人のランナーを出すことさえできなかった。山田を欠く中で厳しい戦いが続くのだが、個人的にはサンタナ、村上、オスナの並びは変えずに、突破口を開いてもらいたいと感じている。
来週は中日と松山、神宮という変則日程で2試合、巨人と神宮で3試合という日程である。ホームゲームで嫌な流れを断ち切りたい。とにかく1つ勝ち星が欲しいところである。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     リリーフ陣がずっと好調を維持出来るとは思っていませんでしたが、二試合連続でダメージの大きい崩れ方でしたね。
     見ていてサンタナが気になりますかね。安打は出ているし、出ないよりマシなのですが、彼の守備力を考えればホームランダービーのトップ争いをする位打って欲しいところですよ。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      サンタナの守備については、割り切って考える他ないと思っています。打撃では徐々に状態が上がってきているように感じるので、ここからの爆発に期待しましょう。

  2. sabo より:

    不思議の負けなしと言いますがこの3連敗には「なんで?」という気持ちが…

    打線と投手とベンチの策がとにかく噛み合わない。ベンチが動けば裏目に出て動かなくても裏目に出る

    まだまだ悲観するには早いですけど、今や総年俸12球団中2位の金満球団ですからもうちっと頑張ってほしいというか。
    3連覇のためには勝てる試合を落とさないことが重要ですから次はこの3連戦のような試合はきっちり拾いたいです

    サンタナはうーん。ホームラン出てないですね。ヒットは出てるので外したくないですがレフトにしたいところ

    • fiys より:

      saboさんへ

      マツダスタジアムでの広島との3連戦は、様々なことが噛み合いませんでしたね。それでも勝利目前までリード出来たことは、プラスにも捉えられるのですが、やはり勝てるゲームは出来るだけ拾っていきたいですよね。

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