ヤクルト5-2楽天
試合前まで両リーグの最下位同士という組み合わせのゲームとなったのだが、悪い意味で最下位のチーム同士のゲームだと感じる試合展開となってしまった。高津監督も石井監督も頭を悩ませているのではないだろうか?しかしヤクルトにとっては、どんな内容であっても「勝ちは勝ち。」である。12連敗という大型連敗が止まった後での3連勝ということで、こういう勝利を活かしながら、徐々にチーム状態を整えていってもらいたい。
ヤクルトの先発は今シーズン初先発となるサイドスローの小澤だった。先発投手の駒が足りなくなる中で先発に抜擢されることとなった。結果としては、5回で71球を投げ、被安打2、与四死球4の1失点という数字が残った。チームの先発陣の台所事情が苦しい中でこれだけの投球が出来たということで、もちろん合格点を与えて良いと思うのだが、投球内容自体は、それ程良いようには感じなかった。今シーズンはこれまでリリーフでの登板だったため、単純に比較することは出来ないのだが、どちらかと言えば調子自体は悪い方の部類に入るのではないだろうか?特にスライダー、カーブでカウントを整えることが出来なかったため、苦しい投球に終始してしまったように感じた。初回に味方打線が3点を先制したこと、楽天打線の状態が良くなかったことを考えると、もっと楽にイニングを喰えれば理想的だったのではないだろうか?不必要な場面での四死球も多く、一つ間違えば、試合を壊してしまう危険性もあったように感じる。それでも冷静に5回を1失点でまとめたことは、今後に繋げてもらいたい。小澤のウイニングショットとなるサイドスローからのフォークは明確な武器となっている。スライダーやカーブといったボールの精度が上がれば、十分先発としてやっていける投手である。登板を重ねる中で成長していってもらいたい投手である。
リリーフ陣は、6回から今野ー星ー清水ー田口と1イニングずつ繋いでみせた。5-1と4点リードというシチュエーションで8回を任された清水は、辰巳の2ベース、山崎のヒットでいきなり1点を失い、続く小深田にもヒットを許してしまい、尚も0アウト1,2塁というピンチを招いてしまったのだが、ここからフランコ、浅村、岡島というクリーンアップを三者連続三振に斬って取り、最少失点で抑えてみせた。4点のリードがある場面だったため、多少普段と違った組み立てをした可能性もあるのだが、ヒヤッとする場面だった。
9回は3点リードの場面で田口がきっちり無失点で抑え、久々にセーブを記録してみせた。楽天打線は、迫力に欠けた印象もあるのだが、こういう勝利を重ねながらリリーフ陣も状態を整えてもらいたい。
打線は、1番~8番まで昨日と全く同じオーダーで臨んだ。今日は、相手先発のルーキー荘司の乱調に付け込み、初回に3点を先制することに成功した。荘司は、立ち上がりストレートも変化球も全く制球が出来ておらず、1アウト後山崎、青木が四球で出塁すると村上の先制タイムリー、中村の2点タイムリーで3点を奪うことに成功した。相手投手がこれだけ荒れていると逆に難しい部分もあると思うのだが、チャンスで村上、サンタナ、中村がそれぞれコンパクトなバッティングでヒットを連ねてみせた。その後も荘司は立ち直る気配がなかったため、一気に崩してしまいたい所だったのだが、初回、2回ともにその後追加点を奪うことが出来なかった。楽天は3回から継投に入ったのだが、そこから津留崎、安楽を崩せず、一旦試合の流れが停滞する場面を作ってしまった。この辺りにヤクルト打線が中々繋がらないもどかしさを感じた。
それでも今日は、6回にオスナの豪快なソロホームランで1点を追加すると、7回には山田のフェンス直撃の2ベースからチャンスを作り、サンタナの犠牲フライで更に1点追加してみせた。3-1というスコアのまま試合が推移すると後半のプレッシャーが大きくなった可能性が高いため、そういう意味ではオスナ、サンタナの一打は大きかった。
冒頭にも書いたように、今日のゲームは決してハイレベルなゲーム内容ではなかったと感じる。それでも今のヤクルトに最も必要なものは勝利である。その勝利を手にすることが出来たという部分を来週以降のゲームに繋げていってもらいたい。
中古価格 |
にほんブログ村
コメント