リリーフ陣、ほぼ総崩れ。

ヤクルト６－７阪神（延長10回）

マツダスタジアムでの2連敗、そして3連敗となる今日の敗戦とゲーム展開的には３つ勝っていてもおかしくないゲームだった。その3試合すべてを落としてしまうとは…。そして、リリーフ陣がここまで総崩れになってしまうとは…。先発投手がしっかり仕事をし、今のヤクルトが最も効率よく勝てる試合展開に持ち込みながらの3連敗。痛くないと言ったら嘘になってしまう。

先発のサイスニードは、2回にノイジーに2ランホームランを浴び、先制を許してしまうのだが、この場面に関しては、サイスニードは低めにナックルカーブをコントロールすることが出来ていたため、打ったノイジーを褒める他ないだろう。逆に5回の失点に関しては、自らのミスも絡んだ中での1失点ということでもったいなかったのだが、それでもよく1失点で止めたという見方も出来るように感じる。結局サイスニードは7回を投げ切り、被安打6（被本塁打1）、与四死球2の3失点と先発としての役割を果たしてみせた。球数も7回で98球と理想的な数字が残った。
正直来日1年目の登板を見た時には、制球にバラつきがあり、ストライクゾーンで勝負出来る投球が出来なければNPBでは苦しいのかな？という見方をしている時期もあったのだが、今や安定感抜群の試合を作れる先発投手に成長してくれた。過去にサイスニードが元阪神のメッセンジャーのようになってくれればありがたいという主旨の内容をこのブログに書いたと思うのだが、本当にそのレベルに近付いてきている気がしている。それだけに勝ち星を付けたかったのだが…
過去記事→「Wild髭男dism | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)」

サイスニードが7回まで投げ切り、打線も援護点を奪ってくれていたため、残りの2イニングをしっかり抑えれば勝てる状況を作ることが出来たのだが、残りの6つのアウトを奪うのがとてつもなく遠く感じるゲームとなってしまった。
8回は石山が阪神の主力打者に掴まり、ノイジーの犠牲フライで1点を失うと、9回は、2点差で星がマウンドに上がるもストライクが入らず、1アウト満塁のピンチを招いて降板すると代わった大西も中野に押し出し四球、森下にタイムリーヒットを浴び、土壇場で追い付かれてしまった。大山にも強烈な打球を打たれてしまい、万事休すかと思ったのだが、ここは村上の好守もあり、ダブルプレーでピンチを凌いでみせた。このワンプレーで流れが変わることを期待したのだが、延長10回に木澤が佐藤輝にホームランを浴び、力尽きてしまった。
今日のリリーフ陣は、唯一8回のピンチでワンポイントで起用された山本が仕事をした以外は、総崩れとなってしまった。マツダスタジアムでは清水、嘉弥真も崩れており、非常に苦しい状況になってしまった。つい1週間前までは、先発陣よりもリリーフ陣の方がまだ戦える状況にあるかな？と感じていたのだが、わずか1週間でここまでリリーフ陣が機能しない中で敗戦を重ねることになるとは思わなかった。田口が登録抹消となった中で、クローザーを決めずに流動的にリリーフ陣を起用しているのだが、この起用法にはデメリットもある。おそらく各投手が準備をし辛いという部分が挙げられると思う。この部分に関しては、内部を見れないため実際にはどうなっているのか分からないが、今の所結果が出ていないことは確かである。過去を遡れば、古田監督が、相手打線の並びによって投手を起用するという運用をしたことがあったが、長続きはしなかった。それだけ難しいことにチャレンジしているのだと思う。ブルペン陣の運用方法は、もう一度考え直す必要があるのかもしれない。

打線は、四死球やエラーなどの相手のミスに上手く付け込み、6点を奪ってみせた。前日の広島戦もそうだったのだが、先発投手が試合を作ることで、迫力不足に感じる打線も上手く得点を奪うことが出来ていたのだが、この展開が勝利に繋がらないのが歯がゆいところである。連日チャンスで仕事を果たしたサンタナのバッティングや、8回に価値あるソロホームラン（結局は逆転されてしまったのだが…）を放った長岡の活躍があったのだが…。

6試合終了時点で2勝3敗1分けという成績となっているのだが、試合展開的には6戦全勝もしくは、5勝1敗というような数字が残っていてもおかしくなかった。早めに連敗を止めなければ、昨シーズンの二の舞になってしまう。とにかく明日連敗を止めたい。

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