ヤクルト1-7広島
先日、20日の巨人戦でのサヨナラ勝利は、5連敗を喫していたことを忘れさせてくれるような大興奮の勝利だった。そして前回石川が登板した阪神戦も石川に勝ち星が付いたことでいつも以上に喜びを感じることが出来るゲームだった。こんなゲームばかり見ることが出来れば良いのだが、143試合という長丁場のシーズンの中では、テンションが下がってしまうゲームも数多くある。今日のゲームは、まさにそんな試合展開になってしまった。
先発の石川は、4月9日の阪神戦以来の先発マウンドとなった。前回の阪神戦では勝ち投手となったのだが、決して褒められるような投球内容ではなく、最終的には相手のミスも重なる中で味方打線がビッグイニングを作ったことで勝ち星が転がり込んできたゲームだった。それだけに今日の登板が注目されていた。
しかし、今日の石川は、全く良い所なく広島打線に掴まってしまった。初回は、先頭の中村奨に2ベースを許すと、矢野の送りバントと小園の四球で、1アウト1,3塁のピンチを招いてしまう。ここで末包に詰まりながらもライト前に持っていかれる先制タイムリーヒットを許すと、その後ファビアンに2点タイムリー2ベース、堂林にタイムリー2ベースを浴びて、この回一挙に4点を失ってしまう。
2回に入っても立ち直る気配がなく、中村奨、矢野、小園に三連打を許したところで、ヤクルトベンチは石川を諦める判断をした。今日の石川は、1回0/3で42球を投げ、被安打7、与四球2の6失点で降板となってしまった。広島打線にしっかり打ち込まれてしまったこと、2イニング続けて打ち込まれてしまったことが気になった。ストレートの球速は普段とそれ程変わらなかったと思うのだが、広島の各打者は、今日の石川であれば追い込まれても対応出来るという認識で打席に入っていたのではないだろうか?1つのアウトを中々取ることが出来なかった。
今シーズンの石川は、オープン戦でしっかり結果を出した中で先発ローテの座を手に入れたのだが、シーズンに入ってからは、初登板を予定していたゲームが雨天中止になるなど、登板機会が中々巡って来ず、今日のゲームが2試合目の登板となった。予定されていた登板日がズレるなど、調整の難しさはあったのかもしれないが、そこは大ベテランの石川であるだけに、言い訳には使えない。シンプルに力負けしてしまったと言って良いだろう。年齢を重ねるごとに、今日のような登板が増えてきている印象がある。プロ24年目の45歳石川は、チームにとって特別な存在ではあるのだが、今日のような投球を見ると「石川も崖っぷちに追い込まれたな。」という印象である。次回も同じような結果になってしまうと、次の登板がいつ巡って来るか分からない状況に陥ってしまう可能性もある。次回のゲームでもう一度自分の投球を取り戻すことが出来るか、注目してみたい。
石川が2回途中でマウンドを降りたことにより、リリーフ陣の負担は大きくなったのだが、そんな中でも、今日1軍登録された高梨が結果を残してくれた。3回~5回までを任されたのだが、奪三振7で無失点という投球を披露してくれた。高梨は、元々奪三振率の高い投手だったのだが、制球に苦しむ場面も目立ち、ここ数年結果を残すことが出来ていなかった。しかし、昨シーズンの終盤に結果を残し始めると、今シーズンもここまで安定感のある投球を披露してくれている。高めのストレートと低めのフォーク、縦のカーブを軸としたオールドタイプの投球スタイルに多少ムービング系のボールを交えて新たな高梨像を作り上げ始めている。ここに来て奪三振率が上がってきたこともプラスポイントである。おそらく次回は、先発のマウンドに上がるのではないだろうか?
打線は、2回終了時点で6点を追いかける展開となってしまい、打って繋ぐしかない状況になってしまった。3回の2アウト満塁、5回の2アウト2,3塁のチャンスを活かすことが出来ず、ここでほぼ勝負ありという形になってしまった。今のヤクルトに、大きなビハインドを跳ね返せるだけの戦力はない。今日のゲームでは、西川、サンタナの1,2番コンビで5安打を放っているのだが、後続が繋がらず、得点に結びつけることが出来なかった。
ようやく7回に西川のタイムリーヒットで1点を返したのだが、これが今のチームの精一杯である。それだけに勝利には投手の踏ん張りが欠かせない状況となっている。
簡単に勝利を掴めるようなチーム状況ではないため、毎日苦しい展開が続くが、私は私で一喜一憂しながらヤクルトを追いかけていきたいと思っている。
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