今シーズンよく見た負け方かな。

ヤクルト２－５DeNA

昨日のゲームに関しては、レアな勝ちゲームと書かせてもらったのだが、今日の負けは、今シーズンよく見たパターンの負けゲームだったように思う。先制しながらも中々追加点を奪えず、その間に先発投手が同点に追い付かれ、リリーフ陣が勝ち越しを許す。こういったゲームが多いということは、やはり今シーズンのヤクルトは弱いということなのだろう。

前回のDeNA戦は、6回3失点の投球を見せた高梨は、今日は4回まで無失点ピッチングを見せたのだが、5回に山本に同点2ランホームランを被弾してしまい、5回2失点で降板となってしまった。前回の登板も今回の登板も悪くはなかったと思う。高梨といえばストレート、カーブ、フォークの3球種を軸に勝負するオールドタイプの本格派投手という印象があるのだが、最近はカットボールの割合を増やしたり、シュートを投げ込んだりと、投球スタイルを変化させることで、NPBでの生き残りをかけているように感じる。決して器用な投手というイメージはないのだが、近年は、テイクバックの仕方を試行錯誤するなど、必死に自分のスタイルを再模索しようとしているように見える。高梨自体は、最近の投手のお手本になるタイプの投手ではないと思っていたのが、ベテランと呼ばれる年齢になっても新たな挑戦をし続ける姿は、他の投手のお手本になるのかもしれない。これからも1軍で安定した投球が出来るか？と言われれば「？」マークなのだが、最後まで足掻こうとする姿は、尊いものである。
リリーフ陣は、6回に木澤が佐野のソロホームラン、7回に長谷川が桑原に2ランホームランを浴びてしまった。どちらのホームランもスタンドギリギリに飛び込む打球だったのだが、DeNA打線の迫力を感じることとなった。序盤は、リードを奪えていただけに上手くリードを活かして戦いたかったのだが、上手くはいかなかった。投打の噛み合わないゲームが目立つのが今シーズンである。

打線は、DeNAの先発吉野相手にオスナのホームランと村上のタイムリーで2点を奪ったのだが、5回まで投げ切られてしまった。吉野は、社会人出身らしく、投球に安定感は感じるのだが、怖さを感じるタイプの投手ではなく、2回、3回に得点を奪えたことから、このまま打ち崩してもらいたかったのだが、そこは、吉野の粘りの前に屈してしまった。吉野はプロ初勝利ということで、ヤクルト側から見れば悔しい敗戦ということになるだろう。パッと見では、そこまで打てないような投手には見えないのだが、それでも5回2失点でまとめられてしまったということは、ある程度の実力がある投手ということなのだろう。
吉野が降板した後は、DeNAリリーフ陣の前に無失点で抑え込まれてしまった。唯一あったチャンスといっても良い、7回1アウト、1，2塁のチャンスを活かせなかった時点で厳しいゲームとなってしまった。

本当に苦しい日々が続くのだが、それでも試合は待ってくれない。とにかく一戦必勝で戦ってもらいたい。今日は、今シーズンのヤクルトを象徴するような負けゲームとなってしまった。