ヤクルト4-0巨人
私は、日曜日の阪神戦に敗れたことによって、チームは苦しい状況に追い込まれたと感じていた。しかし翌日からの東京ドームでの巨人との3連戦で今シーズン初の3連勝を達成するのだから分からないものである。しかも3試合ともに内容も悪くないのである。そんな訳で、前半戦の山場と捉える方もいたであろう9連戦は、何やかんやで1試合の中止を挟んで、5勝3敗で乗り切ってみせた。この勢いが本物なのかどうか、金曜からの中日戦も注目してみたい。
今日のゲームは初回の攻撃が見事だった。巨人先発の赤星がストライクを欲しがる所を好球必打で捉え、先頭の西川がヒットで出塁すると続く丸山和もヒットで繋ぎ、0アウト1,2塁とチャンスを広げるとここでオスナがフルカウントからのカーブを完璧に捉える先制の3ランホームランを放ってみせた。赤星はカーブを1つの武器としている投手なのだが、フルカウントからのカーブによく反応出来たものである。確かに多少甘いコースではあったのだが、0アウト1,2塁、フルカウントという場面でカーブが来ることを想定することは難しかったはずである。もしかするとこういった場面でもカーブがあり得るというデータがあったのかもしれないが、ここまで完璧に捉えることは難しいはずである。連勝の勢いを更に加速させるような大きな大きな3ランホームランとなった。
3回にはオスナのダブルプレーで一旦は、チャンスが潰えたかに思えたのだが、ここで村上が追い込まれながらも赤星のストレートを捉えると打球は、レフトスタンドに飛び込むソロホームランとなった。赤星のストレートの前に多少差し込まれたようにも見えたのだが、左手でしっかり押し込むことが出来たのか、打球はグングンと伸び、そのままフェンスをオーバーしてみせた。この打球をホームランに出来るのが村上という選手である。
巨人の赤星ー岸田のバッテリーは、オスナに対しても村上に対しても追い込んでから裏をかきに行ったと思うのだが、その配球にも対応したオスナ、村上が巨人バッテリーを上回ってみせたということなのだろう。
こうなると、今シーズン安定した投球を続ける吉村の投球に期待が集まったのだが、その吉村が期待通りの素晴らしい投球を披露してくれた。今日もストレート、変化球ともにキレ、コントロールが抜群だった。序盤に味方打線が4点をプレゼントしてくれたことも活かして、常に吉村が主導権を握った中で巨人打線と対峙しているように感じた。連打を許さず、7回を投げ切るまで、巨人打線に2塁を踏ませないという圧巻の投球となった。
最終的なスタッツは、7回で98球を投げ、被安打4、与四死球1の無失点という数字が残った。前回の登板でもそうだったのだが、吉村の課題の一つとして、80球を超えてからの投球というものがあるのだが、今日は80球を超えた7回の投球に関しても岡本和、坂本、萩尾を完璧に抑えてみせた。多少は余裕のある展開だったこともプラスに作用したのかもしれないが、スタミナ切れを起こすこともなく、しっかり投げ切ってみせた。現代野球で先発投手に求められるのは、少ない球数でアウトカウントを重ねることである。この部分については、奥川の能力が図抜けていると感じていたのだが、吉村も今シーズンは奥川と比較しても問題ないような投球を披露している。ストライク先行の投球が出来、三振を奪えるウイニングショットもあり、少ない球数でアウトカウントを重ねることが出来る。現代のNPBで求められる理想の先発投手の姿である。前回の登板時に私は、この吉村に対して「エース誕生の予感!?」という言葉を使わせてもらったのだが、このままエースの座に駆け上がることが出来るだろうか?今シーズンの吉村の投球から目が離せない。
勝ち始めると、急に良いチームに見えてくる。何となくリリーフ陣も陣容が整ってきたように感じてしまうのだから不思議である(実際には直近3試合で急に陣容が整うことはないのだが…)。このまま一気に乗っていきたい。
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コメント
メンバー起用も少しづつ落ち着いてきましたかね!
こんなに主力が怪我や不調で離脱しているなか、よく戦っていますよ!
なんとか前半戦は5割を維持してほしい
アームさんへ
勝ち始めると、チームの姿がまた違って見えてきますよね。
東京ドームで2完封に1逆転勝利なんて夢みたいな三連戦でした。ヤクルトが得意な大城や有力な外国人野手がスタメンにいないので、打線の怖さが去年までより減っているように感じます。
投の吉村と打ではこの頃打ちまくっている丸山が今季の飛躍が期待されますかね。
超匿名さんへ
吉村と丸山和の飛躍については、私も大きな期待を掛けています。