今日は素直にナイスゲーム！

ヤクルト８－２阪神

昨日のサヨナラ勝ちに関しては、手放しで喜べないゲームだと感じたが、今日の阪神戦の勝利は素直に「ナイスゲーム」と言えるゲームになったと思う。
「ナイスゲーム」ポイント
①相手のミスにも付け込んで、主導権を握り続けての快勝。
②エース小川、復帰戦で変幻自在の投球。
③対青柳用オーダーが機能する。
④甲子園で勝利し、阪神の連勝を7で止める。

①相手のミスにも付け込んで、主導権を握り続けての快勝。
・先制点はサンタナ、長岡、中村の3連打で奪い、その後武岡にも犠牲フライが飛び出したのだが、その後は相手のミスにも上手く付け込んでみせた。4回は、長岡、中村の連打の後、木浪のエラー、青柳が小川相手に押し出し四球、西川犠牲フライ時に木浪が悪送球、直後に丸山和がタイムリーと相手のミスを絡めて3点を追加することに成功した。青柳をマウンドから下ろしたことを含めて、大きな3得点となった。その後も阪神守備陣のミスにも助けられる形で追加点を重ね、危なげないゲームに持ち込んでみせた。

②エース小川、復帰戦で変幻自在の投球。
・流石エースである。流石小川である。コンディション不良で開幕は2軍スタートとなり、小川にとっては今日が開幕戦となった。チームは最下位に沈み、相手は昨年の日本一で、ここまで7連勝中の阪神と甲子園で戦わなければならないという、いきなりハードな環境でのゲームとなったのだが、そんなことを感じさせないような投球を披露してくれた。小川と言えば元々引き出しの多い、クレバーな投手なのだが、本来は、ルーキーイヤーのようにキレのあるストレートを軸に組み立てられるときが最も状態が良い時だと感じている。今日はストレートの球速は、140キロ程であったのだが、ファストボール系のボールを動かしたり、多彩な変化球で打者に的を絞らせなかったりと、ありとあらゆる技術を使いこなして、阪神打線を抑え込んでいった。復帰初戦で7回で93球を投げ、2失点にまとめた所に、小川の凄さを感じることが出来た。復帰初戦でこれだけ投げられるということは、小川自身が自分の身体の状態を正確に把握しているからこそなのだと思う。
送りバントに押し出し四球、スクイズと打席でもきっちり役割を果たしてくれたところも小川らしかった。改めて良い投手だと感じることが出来た。

③対青柳用オーダーが機能する。
・いつものことではあるのだが、今日は青柳用オーダーが機能した。
1番センター西川、2番ライト丸山和、3番ファーストオスナ、4番サード村上、5番レフトサンタナ、6番ショート長岡、7番キャッチャー中村、8番セカンド武岡、9番ピッチャー小川というオーダーとなり、塩見と山田が先発から外れた。
そんなゲームで序盤から青柳相手にプレッシャーを掛け続け、4回途中で青柳をKOしてみせた。特に下位打線が良く繋がったため、相手のミスも絡んだ中ではあるのだが、ビッグイニングを作り出すことも出来た。終わってみれば先発全員安打という結果となった。明日のデーゲームに向けて主力を上手く休ませられたのもプラスポイントである。

④甲子園で勝利し、阪神の連勝を7で止める。
・私は、今年のセリーグも阪神が中心となってシーズンが進んでいくと思っている。だからこそ「対阪神戦」というものは、大事になってくると思っている。特に甲子園でのゲームは、相手チームを飲み込むような独特な雰囲気があり、非常に難しい環境下で戦わなければならないのだが、そんな甲子園での初戦をしっかり勝利で飾れたことは、1勝以上に価値があることだと思う。甲子園でのゲームは今日のような常に主導権を握った形でゲームを進められると戦いやすくなることは確かである（そのこと自体が難しいのですが…）。だからこそ今日のゲームはナイスゲームだった。

その他では、5回裏0アウト1，2塁でのオスナのバント処理が印象に残った。この時点でヤクルトは、5－1と4点をリードしており、考え方によっては、相手がバントをしてきたときに確実に1つアウトを取る選択肢もあったと思うのだが、ここでヤクルトベンチはオスナにチャージを掛けさせ、2塁ランナーの進塁を許さなかった。ギリギリのタイミングであり、よくオスナも三塁へ送球したのだが、これもベンチと選手の意思統一がしっかり図れていたからこそのプレーだったように感じる。興味深いシーンだった。

また試合前に清水が登録抹消となってしまったのだが、これは妥当な判断だと思う。出来れば投げながら復調して欲しかったという部分はあるのだが、色々な場面で投げた中で結果を残せなかったのだから、状態が上がるまでは、2軍でしっかり調整してもらいたい。

P．S　丸山和は3試合続けてスタメン出場となりましたね。派手にアピールした訳ではないため、スタメンを外されてしまってもおかしくはなかったと思うのですが、高津監督は、スタメン起用を続けましたね。丸山和自身、結果を残して勝ち取ったスタメン出場だけに、レギュラー獲りのチャンスですね。丸山和には古い言葉となってしまうが、この言葉を送りたい。「いつやるの？今でしょ！」

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