代打川端!代打赤羽!

2024試合結果


ヤクルト3-0広島

7回裏の駆け引きは、非常に面白かったのだが、その前に森下相手にこういった展開に持ち込んだ高橋の投球を称えなければならない。先発投手がしっかり投げ切ってくれたからこその、7回裏である。

今シーズンの森下は、高いレベルで安定した投球を披露している。今日も6回まで2安打に封じられてしまい、チャンスらしいチャンスも作らせてもらえていなかった。しかしヤクルト先発の高橋も好投を続ける中で、7回にチャンスが巡ってきた。この回先頭の村上は、打ち取られてしまったのだが、続くオスナがヒットで出塁すると、続く中村が2ベースを放ち、1アウト2,3塁と千載一遇のチャンスを作ることに成功する。ここで広島ベンチは、今日スタメンで起用されていた青木との勝負を避け、1アウト満塁で代打川端と勝負する選択をした。高橋の出来も良かったため、広島ベンチは1点勝負と考え、守りやすいシチュエーションを作ったということなのだろう。そしてヤクルトは、川端を1軍に置いておくのであれば、信頼してこの場面で起用するということなのだろう。正直、この場面は丸山和をそのまま打席に送り、9番の高橋の所で川端のカードを切るという選択肢もあったと思うのだが、高津監督の判断は、丸山和に代えて代打川端だった。
今シーズンの川端は、ストレートに差しこまれてしまう場面が目立ち、そのストレートに対応するために、多少ポイントを前にして対応したり、配球を読んで、時にはヤマを張ってスイングを掛けているのではないか?と感じる場面があった。浅いカウントでストライクからボールになる変化球に手を出してしまう場面もあり、1打席で結果を出すには厳しいと感じることもあった。今シーズンのそして今日の森下の出来から考えると、決して簡単ではない打席になると思っていたのだが、3-1というバッティングカウントを作ると、ストライクを取るしかなくなった森下の甘くなったストレートを完璧に弾き返してみせた。3-1というカウントを作ったこと、ある程度ストレートに的を絞ってスイングを掛けることが出来たことが勝因ではないだろうか?これがベテランの味ということになるのではないだろうか?調子の良い時の川端の打撃を思わせるような殊勲打となった。
そして尚も1アウト1,2塁という場面で髙橋の代打として起用されたのは、赤羽だった。その赤羽は、追い込まれながらも森下の低めのストレートに反応すると、打球は、左中間へのタイムリー2ベースとなった。ベテラン川端と4年目の赤羽、置かれている立場もタイプも全く違う代打2人が見事に結果を残してみせた。ファンとしても興奮した7回裏の攻撃となった。

そしてこの展開を引き出した先発高橋の出来も見事だった。今日は、多少カットボールの割合が多かったように感じるのだが、ストレート、変化球ともにストライクゾーン内で勝負することが出来ており、純粋にボールのキレで勝負することが出来ていた。こういう時の高橋は、本当に頼りになる。ヒットを許す場面はあったのだが、与四死球での出塁がなかったため、ヒットは打たれても、それ程危ないと感じる場面はなかった。いわゆる「ボールの質」自体で勝負できる投手というのは、12球団を見渡しても限られた投手だけである。ヤクルトの先発陣では、そのタイプの投手として真っ先に名前が挙がるのは高橋だと思う。しかし、その高橋は、そういった圧倒的な投球を披露する頻度が少なく、コントロールが安定せず、先発投手として最低限の役割を果たせないことも多いため、中々首脳陣の信頼を勝ち取ることが出来なかった。それでも今日のような投球が出来るのが高橋の魅力である。森下に投げ勝っての勝利は価値がある。
そしてここからの継投は、8回に木澤、9回にロドリゲスという順番で起用してきた。この辺りの選手の起用法は高津監督ならではである。3点差の9回をロドリゲスに任せるというのは、かなり思い切った起用だと感じるのだが、ロドリゲスの成長を見て、任せられると判断したのであろう。結局ロドリゲスは、2アウトを取った後にピンチを招き、最後は山本のリリーフを仰ぐこととなったのだが、この継投は高津監督らしさを感じることが出来た。そして最後の場面、これまで何度もヤクルト戦で活躍を許してきた代打松山をきっちり抑えた所に山本の現在の実力も感じることが出来た。

P.S 明日のヤクルトの先発は阪口ですね。2軍でしっかり結果を出して、ついに1軍での先発マウンドに上がりますね。こういったプロセスを踏んで先発起用される若手投手は久々ではないでしょうか?楽しみです。




つば九郎ウイスキー 45度 750ml

価格:6800円
(2024/7/27 21:44時点)
感想(2件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

  1. sabo より:

    強敵森下から少ないチャンスをものにした川端赤羽は見事でした。
    しかし何と言っても高橋奎二ですね。
    あとはこのピッチングが出来る日が増えれば頼もしいのですが。

  2. 超匿名 より:

     勝負のポイントとなった七回の青木敬遠は、ありがたかったのではないですかね。青木に対してこういうことを思ってしまうのは寂しくもあります。
     一軍二軍共に活躍出来た赤羽はキャリアにおいて忘れられない日になったことでしょう。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      1点勝負だっただけに塁を埋めた方が、守りやすいと考えたのでしょうね。
      赤羽の一打も見事でした!

タイトルとURLをコピーしました