元気なく…

ヤクルト１－７中日

試合前に石山と星がコロナ特例で登録抹消というニュースが飛び込んで来た。その後嶋コーチも体調不良でベンチ外とのニュースも入ってきた。前日の中村、石井コーチ、その前の伊藤コーチ含め、いわゆるコロナクラスターが発生していると見てよさそうだ。コロナウイルスはすでに５類に移行しているため、こまめなPCR検査は行わないと思われるため、おそらくどの選手、コーチも症状が出てしまっていると思われる。まずは各選手、コーチの回復を願いたい。
そんな状況下でのゲームとなったのだが、試合内容も含め、ヤクルトのチーム全体の元気のなさが目立ってしまった。各選手がどんなコンディションでプレーしているのか気になる所である。明日以降更に離脱者が出るようなことがなければ良いのだが…

ヤクルト先発の高梨は、初回に先頭打者の大島に2ベースを浴びると、続く岡林をカウント１－２と追い込みながら、インローのストレートを上手く捉えられてしまい、打球はライトスタンドに飛び込む先制2ランホームランとなってしまった。岡林はこれがプロ第1号とのことだが、厳しいコースのボールを非常に上手く捌いてみせた。その後も長岡のエラーや村上のエラーに近い内野安打などもあり、初回だけで試合が壊れてしまう可能性もあったのだが、ここは、高梨がアルモンテをダブルプレーに打ち取るなど粘り切り、何とか2失点のみで初回を終えることが出来た。しかし結局2回に大島のタイムリーと古賀の送球エラーにより、2点を失い、試合の主導権を完全に中日に渡してしまった。
高梨は、何とか5回まで投げ切り、4失点で粘ってはくれたのだが、非常に苦しい投球となってしまった。また守備陣のミスが重なってしまい、「これでは勝てない。」というゲームになってしまった。昨日の阪神戦では球際の強さを発揮できなかったということを書かせてもらったのだが、今日のミスは、完全なミスである。プロとして減らしていかなければならないプレーである。
6回からは、丸山翔ーエスピナルー尾仲ー梅野とリレーしたのだが、丸山翔、尾仲が失点を重ねてしまい、最初から最後までヤクルトペースの場面を作ることが出来なかった。
初登板となったエスピナルは、オープン戦からの印象と変わらない投球に終始してしまった。1イニングを無失点で抑えることは出来たのだが、今の所良さはあまり見えてきていない。シーズンに入ればもう少し速くなるのかな？と感じていたストレートの球速についても上がってきている様子はなく、やはり特徴を見出すことが出来なかった。セットポジションでの投球にも不安を感じ、今後も僅差の場面で使うのは怖いと感じた。このブログで以前も書いたのだが、昨シーズンのA.J.コールも私の中では中々特徴が見出せなかったのだが、それでも投げている内に結果を残せるようになってきていたので、エスピナルにもそうなることを期待したいのだが…個人的には現状そこまで期待は出来ないかな？と感じている。
丸山翔、尾仲、梅野についても、今日離脱となってしまった石山、星と比べるとまだ質が伴っていないように感じる。チャンスなだけに何とか結果を出してもらいたいのだが…

打線はコロナ特例で抹消となった中村の他では塩見が先発を外れてしまった。明らかにスイングに本来のキレがない山田、徐々に打撃の状態は上がっていると感じるが、守備でのミスが目立つ村上の2人の調子が上がらない中で、塩見を欠いてしまうと苦しくなってしまう。今日は序盤で4点のビハインドを追いかける展開になってしまい、中日の先発小笠原を捉えるのは難しかった。
守備でのミスも目立ったのだが、打撃面でもダブルプレーや走塁ミスが重なってしまい、今日のゲームでは良い所を探すことの方が難しかった。プロとしてこういうゲームは避けなければならない。

村上がベンチで感情を露にする姿もあったのだが、村上は今自分が何をしなければいけないのか？という部分はよく分かっているはずである。その課題が分かっていながら修正出来ないことへの苛立ちが行動に出てしまっているのかもしれない。確か村上がブレイクした19年シーズンから「まだまだ感情コントロールに課題がある。」との主旨の話は他の選手や首脳陣からも語られていた記憶があるため、上手くいかないことが重なる中で、思わずベンチ内でも負の感情が出てしまったのではないだろうか？チームのピンチが続く中で、自分が何とかしなければならないという気持ちは痛い程よく分かる。山田のコンディションが明らかに良くない中で、村上にはチームを引っ張ってもらわなければならない。私が出来ることと言えば、ファンとして応援することのみである。私は現地には行けないのだが、ヤクルトを応援する強い気持ちは持っている。ほんの少しでも村上のそしてヤクルトスワローズの背中を押したいと思う。