吉村、最後の2試合で「らしさ」を出す

2023試合結果


ヤクルト11-3DeNA

長期離脱があったルーキーの吉村は、最後の2試合で、「らしさ」を発揮してくれた。おそらくボールの走り自体は、絶好調という訳ではなかったと思うのだが、ピンチで粘り切り、6回3失点でまとめてみせた。勝ち星を2つ上積み出来たことも来シーズンに繋がるはずである。
吉村の粘りに応えるように打線も効果的に加点し、最終的には11-3という大差のゲームとなった。

吉村は、初回にいきなり連打を浴びると、山田のエラーも重なり、0アウト満塁のピンチを招いてしまったのだが、ここで牧をセカンドゴロダブルプレーに抑え、この間の1失点のみで粘ることが出来た。立ち上がりに野手陣のまずい守備に足を引っ張られることが、何度かあったように記憶しているのだが、今日は、その後で崩れなかった。4回には、ソトにタイムリー2ベース、6回には、牧にタイムリー2ベースを浴びてしまったのだが、その後のピンチを凌ぎ、どちらも最少失点で留めたことが勝利に繋がった。シチュエーションに応じて出力を変えたり、配球を変えたりと、器用に投げ分けられる部分もあり、プロの世界で先発でやっていくだけの力があることを示してくれた。前回の登板時にも同じようなことを書いているため、今日は詳細までは触れないが、ストレートの球威、コントロール、変化球の精度ともに十分1軍で通用するものを持っている。長いシーズンを戦う上でのコンディショニングという課題をクリア出来れば、来シーズンはある程度の数字は残してくれるのではないだろうか?
何だかんだで、今年のルーキーの中では、即戦力の先発投手として、№1の評価をしても良い投手なのではないだろうか?数字以上に内容の良さを感じさせてくれた。

打線は、初回に山田のタイムリー2ベースで先制すると、追い付かれた後の4回には、サンタナに勝ち越し2ランホームランが飛び出した。DeNA先発坂本の見逃せばボールになるようなコースのスライダーを長いリーチを伸ばして捉えると打球はそのままライトスタンドへ飛び込んだ。こういった形でホームランを放てる日本人打者はほとんどいないと思われるため、打線にサンタナがいることは、チームとして大きな武器となる。サンタナは、5回にもリードを広げる2点タイムリーヒットを放ち、試合の流れをがっちりと掴んでみせた。8回には下位打線の三連打でチャンスを作ると、代打青木が押し出し四球、同じく代打川端が2点タイムリーヒットを放ち、相手のミスも重なる中でリードを広げてみせた。こういった大勝は、ある意味では「弱いチームらしい勝ち方」という部分もあるのかもしれないが、すでにCS進出も消滅した中でファンを喜ばせるという意味では、良いゲームになったのではないだろうか?

そして、今日は、DeNA藤田の引退試合となった。近大時代から守備が非常に高く評価されていた選手である。プロでもまずは守りで頭角を現し、トレードされた楽天では、セカンドのレギュラーとしてリーグ優勝、日本一にも貢献してみせた。いわゆる「お金が取れる守備」を見せてくれる選手だった。お疲れさまでした。

P.S 今日は、初回に先頭の塩見が2ベースで出塁した後に、2番に入った濱田が送りバントをする場面があった。ここの所、高津監督が送りバントを企図する場面と企図しない場面で私の考えとは、ズレが生じることがある。今日は、打撃に特徴の濱田をサウスポーの坂本対策で2番に据えたと思われるため、送りバントを命じずに、濱田のバットに期待してもらいたかったというのが私の意見である。もちろん濱田はしっかり送りバントを決め、先制点にも繋がったため、この采配も間違いではないと思うのだが、打撃に特徴のある濱田を2番に置いたからには、打たせてもらいたかった。
2014年シーズンに小川監督が「2番川端」という起用をしながら、川端に送りバントを命じていた場面を思い出した。2番に川端を置くというアイディアは悪くないし、実際、翌年真中監督が「2番川端」を機能させてリーグ優勝を果たしたのだが、何故2番に川端を置いたのか?何故2番に濱田を置いたのか?という部分を監督をはじめとする首脳陣はよく考えなければならない(今シーズンは濱田にある程度の打席数を与えた中で突き抜けた結果を残せなかったため、元々進塁打など器用さを求めての2番濱田であったとすれば、初回のバントもなくはないのですが…)。




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コメント

  1. sabo より:

    今年の4月。私はヤクルトのエースは吉村だと。奥川か高橋奎二かと思っていたが、吉村が先にヤクルトを背負って立つと信じてました
    それくらい良いボールを投げてた。

    離脱から復帰戦はちょっと怪しかったですがきっちり2試合つくり2勝。来年の不安を払拭させたと言ってよいでしょう
    とにかく来年ですね。二桁勝利と規定投球回は達成してほしい。まあ勝ち星は運ですし神宮がホームなので防御率もなかなか良い数字が出るか分かりませんが、吉村が先発の日は勝ち試合だと、ファンに思わせる投手になってほしい。来年なってほしいですね。将来とかじゃなくて。

    初回からバント。バッター有利の横浜スタジアム。しかも消化試合。なんというかこういった「楽にバントできる状況」でバントしても成長しないのではないでしょうか?相手チームが必死にバントを防ぎに来るような場面と相手にとってとりあえずワンアウト欲しい場面では投げるボールも内野のチャージもかわるでしょうから

    • fiys より:

      saboさんへ

      吉村は、来シーズン1年間先発ローテを守ってもらいたいですよね。そうすれば自ずと結果は付いてきそうですよね。

      走者を三塁へ進める送りバントは、必要な戦術だと認識していますが、濱田にあの場面でバントさせることには違和感を感じました。

  2. 超匿名 より:

     吉村がこの試合は無四球で今季の勝敗を貯金で終えたことは高評価ですね。
     塩見が足を痛めたとかで途中交代でした。やはりガラスの体なんですかね。高い身体能力に体がついていかないのかなぁ…。ある程度離脱を覚悟したチーム作りの必要がありそうです。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      塩見は、やはり高い身体能力に身体がついていかないということなのかもしれませんね。

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