吉村の存在は大きい

ヤクルト６－２DeNA

5回で115球を要してしまったことからも分かるように、今日の吉村は、雨やDeNA打線の粘りに苦しんだ。それでも先発投手としての責任イニングとなる5回を投げ切り、勝利投手になってみせた。今日の投球内容は決して良いとは言えないのかもしれないが、それでも2失点でまとめて勝ち投手になってみせた。結果としてしっかりチームの連敗を止めてみせた。この吉村の存在は、チームにとって大きいと感じる。計算出来る先発投手である。

初回に打線が3点の援護点をプレゼントしてくれたのだが、ヤクルト先発の吉村は、雨と寒さ、DeNA打線の粘りにも苦しんだ。今シーズンの吉村の投球内容の中でも悪い方の内容だったと思うのだが、それでも3点目を与えなかった事、4回で99球を投げながらも、何とか5回を投げ切ってくれたことを評価したいと思う。もちろん、私は、吉村への期待値は高くなっているため、勝ち投手になったとは言え、5回でマウンドを降りざるを得なかったことは、今後の課題だと思うのだが、こういうゲームで粘ることが出来るのが、好投手の条件の一つとも言える。おそらくチームが負けていたならば、私自身も違った印象を受けたかもしれないのだが、今日のゲームに関しては、実際に勝っているのである。そう考えれば、やはりある程度は評価しても良いというのが、私の意見である。
どのチームが相手でもある程度計算が出来る吉村は、やはりチームのエースに駆け上がってもらいたい。
そして、先日のゲームでは、石川に勝ち星をプレゼントできなかったリリーフ陣が今日は、奮闘した。6回山本、7回エスパーダ、8回木澤、9回石山としっかり1イニングずつ投げ切り、エスパーダ、木澤、石山に関しては、パーフェクトで抑えてみせた。3点～4点のリードがあり、多少はプレッシャーも少なかったのかもしれないが、それを差し引いても見事な投球だった。おそらく明後日のゲームからは、田口もベンチ入りするはずである。徐々にブルペン陣の安定感が増して来れば、まだまだ上位を狙えるはずである。

打線は、塩見が久々に1番センターでスタメン出場となったのだが、その塩見が、いきなりDeNA先発石田健からヒットで出塁すると丸山和も2ベースで続いて、0アウト2，3塁とチャンスを拡大してみせた。ここからオスナ、村上、長岡にタイムリーが飛び出し、3点を奪うことに成功した。復帰した塩見がいきなり役割を果たした中で速攻は、見事だった。
しかしここから石田健を中々打ち崩せず、2回から降板する5回までは、ノーヒットに抑え込まれてしまった。初回に上手く打線が繋がっただけに、前半で試合を決めれれば理想的だったのだが、そう上手くはいかなかった。
それでも6回にこの回からマウンドに上がった中川虎を攻め、満塁のチャンスを作ると、中村が押し出し四球、北村拓がライトへの犠牲フライ＋エラー（度会の落球）で2点を追加し、8回にはサンタナのソロホームランで試合を決めてみせた。
サンタナのホームランに関しては、センターから右方向へ放つ飛球とセンターから左方向へ放つ飛球とで全く違った質の打球を放つ印象である。今日はレフトへの引っ張ったあたりでのホームランとなったのだが、ドライブ気味の弾丸ライナーでスタンドに突き刺す打球も迫力満点である。
一昨日の負けが後を引きそうな負けだっただけに、今日のゲームは大切なゲームだったのだが、先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点を奪い、勝利に結び付けてみせた。欲を言えば「初回にもっと上手く攻めていれば。」などと思ってしまう部分もあるのだが、6得点は充分及第点を与えても良いと思われる。

P．S　塩見がスタメンに復帰しましたが、丸山和もそのままスタメン出場となりました。今後もライトのファーストチョイスで居続けるために、高いレベルが求められる守備、走塁の精度を上げていってもらいたいですね。22年の長岡のようにこのままスタメンの座を確保することが出来ますかね？

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