ヤクルト2-5DeNA
今シーズン初先発となった高梨は、こちらも今シーズン初スタメンとなった内山とのバッテリーで6回3失点と試合を作ってみせたのだが、それでも勝利は遠かった。今日は、またしてもDeNAのロマン砲の1人である梶原に打ち込まれてしまったのだが、今シーズンは中日の村松とDeNAの梶原には、ちょっと信じられないくらいに打ち込まれてしまっている。チーム別の打率というものは、分母もそれ程大きくはならないため、どの程度参考になるかは分からない数値だと思っているのだが、村松にも梶原にもしっかり打たれてしまっている(いわゆるラッキーヒットが少ない)のが気になっている。アマチュア時代から実践派の代表として名前が挙がっていた村松とロマン砲の代表として名前が挙がっていた梶原は、打者としてのタイプも違うと思うのだが、どちらも止めることが出来ていない。今日の梶原のホームランに関しては、高梨のフォークが多少カット気味にインコースに入っていったボールであり、左打者とすると対応が難しいボールだったと思うのだが、そのボールを見事に捌かれてしまった。長身でリーチが長い、梶原のような選手には、対応し辛いボールだと思うのだが、ものの見事に打ち返されてしまった。技術的にもハイレベルなホームランだったのではないだろうか?ということで、梶原に関しては、「たまたまヤクルト戦で数字を残している選手。」という考え方はやめたいと思っている。一流のスラッガーへの階段を上り始めた選手が丁度台頭してきている最中と考えることとしたい。これまで以上に梶原への警戒度を高めて、厳しく攻めていく他ないだろう。
※村松については、また触れられる機会があったら触れてみたいと思います。
ヤクルト先発高梨については、想像以上に力強いボールを投げ込んでくれていた。上記の通り梶原には同点2ランホームランを浴びてしまい、6回には山本に決勝点となるソロホームランを浴びてしまったのだが、この2球に関しても「失投」とは呼べないコースへのボールだったように思う。梶原と山本を褒めるべきだろ。
コントロールのアバウトさは、これまでとそれ程には変わっていなかったと思うのだが、やはりストレートで打者を差し込むことが出来れば、まだ先発でも通用することを示してくれた(逆に言えば、ストレートの威力が落ちてしまえば、非常に苦しい投球になることも想像できるのだが…)。球速的に序盤から飛ばしているな。と感じたのだが、それでも6回104球を投げ切ったのは、高梨自身にとっては収穫になったのではないだろうか?個人的には、先発としてはもう厳しいかな?という見立てもしていたのだが、もう一度先発ローテ復帰へのチャンスを得たということは言えるのかもしれない。山本にホームランを浴びてしまったのだが、シュートが効果的に使えるようになれば、また新たな高梨像が見られるのかもしれない。
リリーフ陣では、7回を任された大西が自らのエラー、暴投も絡む中で、2点を失ってしまい、勝負の大勢は決してしまった。大西に関しては、リリーフとして定着した2021年以降、本当にリリーフの便利屋として良く投げてくれている。本当にタフな投手である。今シーズンはここまでキャリアハイと言っても良い数字を残しており、オールスターにも選出された。後は、心身のスタミナがどこまで持つか?という所が注目ポイントとなるだろうか?
打線は、DeNAのルーキー石田裕の前に今日も上手く試合を作られてしまった。丁寧な投球に特徴のある石田裕に関しては、そこまで凄みを感じないのだが、ルーキーイヤーからこれだけ試合を作れるのは立派なものである。ヤクルトは、この石田裕との対戦は、今シーズン3度目となるため、そろそろ明確にダメージを与えるような攻撃を見せたかったのだが、そんな攻撃が出来たのは、1回、3回の2イニングくらいだった。どちらのイニングも長岡の出塁からチャンスを作り、4番村上がタイムリーヒットと犠牲フライで打点を上げるという、良い流れでの得点となり、一旦は試合の流れを掴んだかのように思えたのだが、4回以降は、石田裕のルーキーらしからぬ内外角を広く使った冷静な投球の前に完璧に抑え込まれてしまった。1回と3回は上手く石田裕を攻略できているように感じたのだが、ここから立て直してくるのが、石田裕という投手の強みなのかもしれない。ドラフト時には、1年目から先発として通用する可能性があるのではないか?と予想される投手は数多くいるのだが、その中で実際に結果を残せる投手はそれ程いない。そう考えると梶原同様、この石田裕に関しても、一段とマークを強めなければならないのかもしれない。
P.S 今日のゲームでは、DeNAとヤクルトのユニフォームの配色が似ていましたね。各球団企画ユニフォームも増える中で、ホームチームとビジターチームで配色が被ってしまうことが稀に見られるようになって来ました。個人的には、ユニフォームが増えること自体少し抵抗を感じるのですが、今日のように配色が被ってしまうことは避けてもらいたいなと感じています。
私は、まだ野球のルールも分からない保育園児の頃にヤクルトのホームユニフォームのカッコ良さ、神宮球場の色味に強く惹かれてファンになった経緯があるもので…。
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コメント
高梨はまあまあの結果を残したと思いましたが、監督コメントからは不合格とも取れる抹消という判断みたいです。辛口ですね。
超匿名さんへ
高津監督は、辛口コメントだったのですね?ということは、予定通りの抹消という訳ではないのですかね?