ヤクルト3-4×巨人(延長11回)
昨日も今日もいい試合展開に持ち込むことは出来ていた。しかし、昨日も今日も逃げ切れず、最終的には敗戦となってしまった。昨日、今日に限らず、21年、22年であれば、勝ち切れていたような展開で勝ち切れないゲームが非常に多い。今日は小川の投球も責める気にはなれないのだが、ここまで同じような負けゲームが多くなっている中で、7回2アウトからの3失点は悪目立ちしてしまう。
若手に関しては、まだまだ課題があるのだが、1つ1つクリアしていってもらいたい。
今日のゲームは、元々巨人の先発は、グリフィンの予定だったのだが、試合前の練習で打球が頭部に当たるアクシデントがあり、急遽明日先発予定の菅野が先発することになった。ヤクルトとしては、この巨人側のアクシデントに付け込んででも勝利を手にしたいゲームとなった。
2回に村上の四球とサンタナのヒットでチャンスを作るとオスナのファーストゴロの間に1点を先制すると、その後は小川、菅野による粘り合いとなった。そんな重苦しい雰囲気のゲームを先に動かしたのは、ヤクルトだった。7回表にサンタナがヒットで出塁すると、続くオスナが菅野のカットボールが高めに浮いたところを見逃さず、ハードヒットすると、打球は弾丸ライナーでレフトスタンドに突き刺さる2ランホームランとなり、リードを3点に広げてみせた。
菅野とドラフト同期の小川は、調子自体は、絶好調という感じでもなかったのだが、小川らしく丁寧な投球を見せ、巨人打線を抑え込んでいった。3回~6回までは、毎回ヒットを許してしまったのだが、それでも得点を許さず、菅野との我慢比べを続けていた。オスナのホームランで3点のリードを奪い、勝ちが見えて来ていたのだが、7回2アウトランナーなしから、門脇、代打長野に連打を浴びると梶谷にライト前へのタイムリーを許し、1点を失うと、坂本に死球を与えた後、秋広に2点タイムリーを許し、同点に追い付かれてしまった。2アウトランナーなしからの3失点ということで、そこだけ見れば、点の獲られ方は悪いのだが、全て紙一重のヒットだったように思う。強いて言えば、疲れからか多少ボールは浮いたり、細かい制球が付きづらくなっている印象があったが、決して大きなミスを犯して3点を失ってしまったという投球ではなかったと思う。小川らしさは見せてくれた。しかしそれでも逃げ切れなかったこと、勝ち切れなかったことに今シーズンの流れの悪さを感じてしまう。
こうなるとビジター東京ドームでのゲームということもあり、非常に苦しい展開になってしまう。何とかリリーフ陣が粘り、延長戦にまで持ち込めていたのだが、最後は延長11回に阪口が梶谷のピッチャーゴロを弾き、焦って処理した際に送球が逸れてしまい、一塁ランナーだった門脇に一気にホームまで返られてしまい、サヨナラ負けとなってしまった。11回の攻撃での長岡のバント失敗からのダブルプレーや阪口の悪送球は勝敗に直結する痛いミスとなってしまった。
長岡に関しては、11回表0アウト1,2塁の場面で打席が回ってきた。今日はスタメンを外れており、最初の打席でパワー型サウスポーのバルドナードから、決して得意とは言えない送りバントを決めなくてはならない難しい局面だったのだが、この場面で送りバントのサインが出ない打者は、チームでも限られた打者のみである。今の長岡は、こういった場面でしっかり送りバントを決めることが求められる選手である。結果としては、バントを2球連続でファールにしてしまい、強攻策に切り替えた中でのダブルプレーということで最悪の結果となってしまった。0アウト1,2塁でのバントは塁が詰まっており、フォースプレーとなるため、送りバントは簡単ではないのだが、1点勝負の場面では、今後も同じサインが出るはずである。練習あるのみである。追い込まれた後の粘りや、進塁打を意識していることは伝わってきた。後は技術面を高めていく必要がある。
阪口に関しては、今日は、ボールに威力とキレを感じ、中山に送りバントを許さなかった場面でのボールの質は素晴らしかった。梶谷の打球は強い打球ではあったのだが、処理しきれない打球ではなかったため、悔いが残るのではないだろうか?何とかアウトを取りたいという気持ちが、今日は裏目に出てしまった。この辺りも経験を積んでいく中でレベルアップを求めたい。投げるボールは想像通り魅力的な投手である。後は投手として結果を残せるように、投げる以外の部分の課題を少しずつ克服してもらいたい。
課題の克服という意味では、今日のゲームで9回、10回のマウンドを任された木澤はよく投げてくれた。前回の登板で中日の石川昂に頭部死球を与えてしまい、危険球退場となってしまい、それ以来の登板となったのだが、緊迫した場面で右打者に対してインコースへのシュートを投げ切ってみせた。元々細かいコントロールで抑え込む投手ではないため、今日のマウンドはいつも以上にプレッシャーを感じたと思うのだが、岡本和から三振を奪ったインコースへのシュートは見事なボールだった。前回登板から苦しい時間を過ごしていたと思うのだが、今日とりあえず、再起への一歩を踏み出せたように感じた。
木澤にしろ長岡にしろ阪口にしろまだまだ若い選手であり、課題もある選手である。それでもどの選手にも魅力があり、高津監督を始めとする首脳陣に「使ってみたい。」と思わせるだけの能力を持った選手である。少しでも苦手分野やミスを減らすことが出来るように、今後も練習を続けていってもらいたい。
P.S 今日のゲームでは巨人のルーキー門脇の動きが目立っていましたね。流石に高校、大学時代と強いチームでレギュラーを張っていただけあって、プロの舞台でも冷静に状況判断が出来ていますよね。数字以上に首脳陣が使いやすいと感じる選手なのではないでしょうか?
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コメント
阪神戦と同じでリリーフから得点が取れずこちらは決定的な失点をしてしまいました。
昨日は時間があって珍しく試合開始前から中継を見ていました。元々良いイメージがない球場ではありますが、近年ヤクルトは8月以降の東京ドームで殆ど勝っていないという不吉なデータが紹介されており、それを証明するかのミス多発だったり、山田の打球が僅かにスタンドに届かなかったりでしたね。地元神奈川の甲子園優勝の喜びを吹き飛ばすショックなサヨナラ負けでした。
人がいないせいもありますが一番武岡ではいかにも苦しく見えます。
超匿名さんへ
東京ドームは確かに良いイメージはないですよね。
山崎も登録抹消となり、更に苦しくなってしまいましたね。