ヤクルト13-1DeNA
ルーキーイヤーからコンスタントに先発ローテを守ってきた小川が、今日のゲームで通算100勝を達成した。マウンドでも打席でも高い集中力を発揮し、勝利に貪欲である小川だからこその100勝目なのではないだろうか?今日も投げても打っても高い集中力を発揮してくれた。小川らしさを見せた中での100勝目だった。
小川は、ストレートの球速は、140キロ前半であり、絶好調という雰囲気でもなかったのだが、スライダー、カットボール、シュートなどの横変化の球種と縦変化のフォーク、緩急を付けるためのカーブ、チェンジアップと引き出しの多さを存分に見せ付けてくれた。2回の2アウトランナーなしから、四球、ワイルドピッチを与えた中での失点は、良くない失点の仕方ではあったのだが、その後は、強力DeNA打線から凡打の山を築いていった。5点のリードを奪った後の6回に1アウト1,2塁のピンチを招いたのだが、ここでソトをダブルプレーに打ち取り、追い上げを許さなかったのが大きかった。結局小川は、7回で112球を投げ、被安打4、与四死球3の1失点で勝ち投手になってみせた。
小川もプロ11年目のシーズンとなり、年齢は33歳となった。若い頃のような、本格派の投球で相手をねじ伏せることは難しくなっているのだが、その頃から感じさせてくれていたクレバーな投球、引き出しの多さは、今も健在である。進化と変化を継続し続けているからこそ、安定的に勝利を積み重ねることが出来たのだと思う。見事な記録である。
昨日200勝を目指す石川を援護できなかった打線は、今日は100勝に王手をかけていた小川を大量点で援護してみせた。
初回は、今日から1軍に復帰し、即1番センターでスタメン出場となった塩見が、DeNA先発石田の初球を完璧に捉えると打球は、センターバックスクリーンに飛び込む先頭打者ホームランとなった。復帰第1戦の初打席で初球から強く振れる辺りが如何にも塩見らしい。やはり長打もあってスピードもある塩見の存在は、ヤクルトにとって欠かせない存在である。
4回の1アウト満塁のチャンスは、長岡がダブルプレーに倒れてしまい、勝ち越し点を奪うことが出来ず、一旦は嫌な空気も流れたのだが、その空気を断ち切ったのは、小川のバットだった。5回の先頭打者として打席に入るとセンターへのクリーンヒットを放ち、出塁する。ここからヤクルト打線が、今シーズン見られなかった繋がりを見せることとなる。塩見はレフトフェンス直撃の2ベースヒットを放ち、0アウト2,3塁とチャンスを広げると、今日2番に入ったオスナが、センターへの2点タイムリーヒットを放ち、勝ち越しに成功する。オスナは走塁死してしまったのだが、山田の内野安打、村上のフェンス直撃のヒットで、1アウト1,3塁と再度チャンスを作り直すと、サンタナのタイムリー内野安打で1点を追加し、石田をマウンドから下ろすと、代わった中川から濱田が2点タイムリー2ベースを放ち、この回一挙に5点を奪い、試合の流れを握ることに成功する。それにしても、今シーズン全く繋がらなかった打線が、小川のヒットから7連打するとは思わなかった。
7回には、2アウト満塁のチャンスで小川が走者一掃のタイムリー2ベースを放ち、試合を決めてみせた。9回には、アピールをしたい若手の内山、赤羽にもタイムリーが飛び出すなど、終わってみれば、20安打13得点での大勝となった。
小川の高い集中力が打線にも波及した形だろうか?投げても打っても小川様々のゲームとなった。
P.S このブログは、2011年シーズン終盤から書き始めているため、小川の100勝は、全て書き記しているはずである。ヤクルトを応援するブログを書き始めて、10年以上の時間が経過した中で、私自身も1つ1つの積み重ねの大切さというものに気付くことが出来た。小川投手通算100勝おめでとうございます!
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コメント
継続していくことは本当に素晴らしいことですね!
健康と気持ちが一つでも欠けると継続は難しいですからね。
これからもfiysさんのブログを拝見させて頂きたいので大変だとは思いますが継続をお願いします!
明日は現地に行って応援してきます!
アームさんへ
励みになるコメントありがとうございます。出来る限りではありますが、頑張りたいと思います。
現地応援もお疲れさまでした。勝てませんでしたが、楽しめたでしょうか?
小川個人にとって今季中に100勝というのはマストの目標(二桁勝利が実現性の高い目標、15勝(最多勝)が最大の目標)だったと思うので喜びとともに一安心だったと思います。二桁勝利は登板機会を考えると楽ではないですが達成してほしいです
小川がこれから何勝積み上げるか楽しみです。120勝はマストとして150勝…はちょっと遠大すぎるか…
とにかく一つでも多く勝ち星を上げて欲しいです
saboさんへ
2桁勝つと、見栄えはよくなりますよね。これまであと一歩で2桁勝利を逃したシーズンも多いので、是非2桁勝利を達成してもらいたいですよね。
前回の勝利からファンをやきもきさせることなく直ぐに節目の勝利を達成してみせましたね。投手が育ちにくいヤクルトにあって、石川と共に複数の百勝以上の投手が在籍しているというのが嬉しい。
もう1つの注目点は塩見の復帰。戻って直ぐ活躍する姿を見せられると、頼むからもう離脱しないで欲しいという祈るような気持になりました。
超匿名さんへ
小川も石川もサイズに恵まれている投手ではないですが、コンスタントに結果を残し続ける辺りは、本当に素晴らしいですよね。
塩見の存在の大きさも改めて感じることが出来ましたね。