度会隆輝のスター性

ヤクルト１－３DeNA

「度会隆輝」私が追い続けていたアマチュア球界のスター選手であり、今シーズン注目のゴールデンルーキーである。開幕第1戦、第2戦での鮮烈なデビューからより一層注目度が高まったのだが、その後は、派手な活躍はなく、数字も落ち着いてきていた。ヤクルトとしては、この選手を乗せないようにしたかったのだが、今日は、決勝タイムリーを含む3安打を浴びてしまった。高校時代は、バットコントロールに優れた巧打者という印象だったのだが、ENEOSでパワーも付け、守備、走塁面も年々進化している印象がある。その向上心も魅力的である。
私は、基本的にはヤクルトの選手の成績については、毎試合スコアテーブルを見たりしながら追っているのだが、他球団の選手個人の数字を楽しみに追うパターンは、イチローや大谷など稀に見る数字を残してくれる選手が現れた時と、ルーキーなどの新星が活躍した時である。度会については、開幕から、数字を追い続けている。私にとっては、それだけ魅力を感じるプレーヤーである。野球というスポーツを通じて自分を表現することに優れた選手という印象である。キャラクター含めてここまで「眩しさ」を感じさせてくれる選手は中々出て来ないものである。

ヤクルトの先発サイスニードは、初回から多少制球にバラつきを感じた。3回は、2アウトから佐野に同点タイムリーを浴びてしまったのだが、昨日の巨人戦同様、2アウト1塁という場面で盗塁を許してからタイムリーを許してしまった。昨日書いたばかりなのだが、ここまで各球団の得点が伸び悩む中でこういった積極的な仕掛けは必要になってくると感じる。それにしても昨日も今日もあまりにも相手の戦略通りに失点してしまっている。こういった失点は、出来るだけ減らしていきたいものなのだが、今日は、4回にも盗塁を許したことが、度会のタイムリーにつながってしまった。強肩の松本直には、こういったところでアピールしてもらいたいのだが、今日は上手くいかなかった。
結局サイスニードは、5回にも3連打を浴び、ピンチを招くと山本に押し出し四球を与えてしまい、5回3失点で降板となってしまった。本来であれば、もう1イニングくらいは投げてもらいたかったと思うのだが、試合展開がそれを許さなかった。チームの歯車が噛み合ってこない。

打線は、先発の東をはじめとするDeNA投手陣に完璧に抑え込まれたという訳ではないのだが、2回のチャンスに赤羽が先制犠牲フライを放って以降は、得点を上げることが出来なかった。野球というスポーツはメンタルスポーツという一面もあると思うのだが、昨シーズンからチームの歯車が一度狂ってしまうと、泥沼にハマってしまったようなゲームが続いてしまう。6回の0アウト1，2塁、9回の1アウト満塁のチャンスでは、何とか得点を上げたかったと思うのだが、チャンスで後続が倒れてしまった。
9回の1アウト満塁の場面に関しては、今日7番セカンドでスタメン出場し、東から犠牲フライを放つなど結果を残していた赤羽に掛けたのだが、結果は三振に終わってしまった。赤羽はこういった場面に強そうな雰囲気を持っている打者ではあるのだが、今日は緊張感が強かったのかあっさり追い込まれてしまい、ここで勝負ありだったのかもしれない。開幕直後の武岡に対してもそうだったのだが、ある程度責任を持たせる起用法については私は、賛成の立場を取りたい。しかし山田を欠く中でチーム力が落ちてしまっていることは間違いないだろう。

勝てそうな試合で勝ち切れないゲームが続いた中で、チームが勝ち方を忘れてしまったような雰囲気になってしまっている。まるで昨シーズンのヤクルトをそのまま見ているようである。そして村上に関しても、私はどこが悪いのか分からないのだが、昨シーズン同様結果が出ない日々が長く続いてしまっている。この重たい雰囲気をどこかで打破してもらいたいのだが…
そんな時に度会のようなキャラクターの選手は重宝されるかもしれませんね。

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