ヤクルト0-2阪神
阪神は、すでにリーグ優勝を決め、CSに向けての戦いに入っている。ヤクルトはヤクルトですでにCS進出の可能性がなくなり、来季を見据えての戦いに切り替えている。それでも主力を中心としたメンバーで戦っているだけに勝利が欲しいのだが、今日も実力差を見せ付けられることとなってしまった。スコア以上の完敗という見方も出来るのではないだろうか?
先発の高橋は、ここ数試合の登板で多少投球スタイルを変えようと模索しているのかな(カットボールの割合を増やすなど。)?と感じていたのだが、今日の投球は、以前の高橋の投球に近いものとなった。初回からストレートを軸にして、ボールのキレで勝負するこれまでの高橋の投球スタイルのように映った。そのスタイルで3回までは、阪神打線をノーヒットに抑え込んだのだが、4回に先頭の中野に初ヒットとなる2ベースヒットを許すと、1アウト後に大山に先制2ランホームランを浴びてしまった。フルカウントから外角を狙ったストレートが真ん中に入ってしまい、大山に完璧に捉えられてしまった。今シーズンの高橋は、被本塁打が多かったのだが、相手打者に気持ちよくスイングされて完璧に捉えられてしまうホームランが多かった印象がある。今日の大山に浴びたホームランも同じ類のホームランのように感じた。これだけ気持ちよくスイングされてしまっているということは、球筋が見やすいフォームになっているのか?クセや配球が読まれているのか?何らかの原因があるのだと思う。この部分については、高橋だけでなく、キャッチャーや首脳陣もしっかり修正点を見つけ出してもらいたい。結局高橋は、5回2失点でマウンドを下りることとなった。今シーズンはおそらく納得のいかない投球ばかりだったのではないだろうか?前回の登板時にこのブログでは、投球スタイルの変化について触れたのだが、今日の投球内容を見ると、ボールのキレで勝負するスタイルをまだ捨ててはいないと感じた。来シーズン高橋がどんな姿で相手打者と対峙するのか改めて注目してみたい。
リリーフ陣では、久々にリリーフのマウンドに上がった小澤が気になった。チーム事情で先発に配置転換された以降は、すっかり先発投手として定着したのだが、リリーフとしても奪三振率が高く、先発用の投球とリリーフ用の投球でしっかり切り替えることが出来ているように感じる。サイドスローへのフォームの変更もそうなのだが、想像以上に器用な投手なのかもしれない。おそらくは、来シーズンはまずは先発投手としてスタートを切ると思うのだが、私自身は、「リリーフ小澤」も買っている。チーム事情によって起用法が変わる可能性はあると思っている。チームにとっては、心強い存在である。
打線は、阪神先発西勇の前に抑え込まれてしまった。西勇は、調子が良い時は、手も足も出ない投球を披露するのだが、今日に関しては、調子が良かったのではないだろうか?前半戦は調子が出ていなかったと思うのだが、シーズン終盤になって本来の投球を取り戻してきている。ポストシーズンに向けて、阪神にとっては、この西勇の復調は大きいのではないだろうか?
それでも、今日も塩見、山田、村上、サンタナ、オスナという主軸が先発出場していただけに、何とかしたかったというのがヤクルト側の本音だろう。しかしチャンスらしいチャンスすら作ることが出来ず、西勇が降板した後の8回、9回も桐敷、岩崎の前に抑え込まれてしまった。阪神は、ここ数年、ずっと投手陣が整備されており、甲子園でロースコアのゲームにもつれ込むことは多かったのだが、これまでは、阪神の得点力不足もあり、そこまで追い込まれながら戦うことはなかったと思う。しかし、今シーズンに関しては、得点力がアップしているため、その分精神的に追い込まれながら戦うことが多くなってしまったのではないだろうか?昨シーズンまでであれば、同じような展開でももう少し勝ちを拾えたと思うのだが、今シーズンは、阪神ペースに持ち込まれたゲームはことごとく落としてしまった印象である。10月4日、今シーズンの最終戦で阪神とは戦う機会がある。ホーム神宮でのゲームでもあるため、あくまでも勝利に拘って戦ってもらいたい。意地を見せてもらいたい。
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コメント
阪神に歯が立たないのがチーム状態やモチベーションの差によるもならともかく、野手が揃っているのに勝てないので、実力不足に見えるのが嫌な感じです。
村上がマツダに加えて甲子園でもノーアーチに終わってしまいました。年間30ホーマークラスの打者がここまで極端な傾向を示したのも気になる結果でした。本来の村上なら球場の広さは関係ない筈なんですが…
超匿名さんへ
昨シーズンの村上は、ホームでもビジターでも関係ありませんでしたからね。何かしら打撃のメカニックの部分でズレが生じてしまったのでしょうね。