技術は裏切らない

2025試合結果


ヤクルト3-0広島

小川が長岡がサンタナがオスナが茂木が赤羽がプロの技術というものを見せてくれた。私のようなファンは流れだったり、精神的なものだったりにフォーカスしてしまうことが多いのだが、今日のゲームでは、各選手にプロの凄みのようなものを感じさせてもらった。

先発の小川は、昨シーズンはコンディション不良もあり、プロ入り後ワーストと言ってもおかしくないような数字に留まってしまったのだが、今シーズン初登板で技術の高さを存分に見せ付けてくれた。まずは軸となるストレートで広島の各打者を詰まらせることが出来ていた。小川は器用な投手であり、投手としての引き出しも多いタイプの投手なのだが、やはりストレートで主導権を握れるときの小川が相手にとっては最も対峙し辛いのではないだろうか?ストレートの球速は、140キロ台前半がほとんどだったのだが、打者は差し込まれたり、振り遅れたりする場面が多く、フライでのアウトを重ねていった。そんなストレートが投げ込めていただけにウイニングショットのフォークの効果も抜群だった。今日の神宮は気温が低く、吐く息が白くなる程だったのだが、小川は、そんな環境下でもフォークをしっかりコントロールしてみせた。小川は元々指先感覚に優れた投手という印象があり、リリース時に細かい調整や修正が出来るタイプの投手である。それでもこの寒さの中でもボールを指と指の間に挟んで投げるフォークボールという扱いづらいボールをこれだけ間違いなく低めにコントロールすることは、本来であれば難しい技術の一つであると考えられる。それを容易くコントロールしてしまう小川の技術の高さに脱帽である。
現在の広島は、ディフェンス型のチームであり、打線、得点力という部分に課題があるのだが、それをを差し引いて考えても、今日の小川の投球内容は文句の付けようがないものとなった。9回で92球を投げ、被安打2、無四球での完封、いわゆる「マダックス」を達成してみせた。打席でも、チーム初ヒットとなる2ベースを放ったり、追加点に繋がる送りバントを決めたりと、技術の高さを見せ付けてくれた。技術の高さと精神面の強さが合わさった見事な投球内容だった。プロからお手本にされるようなピッチングだったのではないだろうか?

今日のゲームの立ち上がりを見た時に、「これは厳しいゲームになるな。」と予想した。それは、広島先発玉村のボールがキレキレだったからである。高校時代から肩甲骨周りの可動域の広さ、柔らかさが特徴的であり、よく腕が振れる投手という印象があったのだが、高卒プロ6年目にして、ボールの威力が目に見えて上がってきたように見える。私が見た中では、今日の玉村のボールは、過去イチと言っても過言ではないくらいキレているように感じた。今日の玉村を打ち崩すことは至難の業のように感じた。それでもヤクルト打線は、4回に個々の打撃技術の高さで突破口を開いてみせた。
この回先頭の長岡は玉村のストレートをセンターに弾き返し、ヒットで出塁すると続くサンタナも低めのストレートをコンパクトなスイングで捉え、右中間へのヒットで続くと、チャンスで打席が回ってきたオスナは、玉村が投じたインコース低め厳しいコースへのカットボールを腕をたたむように上手くバットに乗せると打球はレフトライン際へ運ぶタイムリー2ベースとなった。そして茂木は、初球のスライダーをセンターを弾き返すタイムリーヒットでもう1点追加してみせた。
この4連打はあまりにも見事だった。今日の玉村のボールはキレており、おそらく玉村ー石原のバッテリーは、自信のあるボールを投げ込んでいけば、そう簡単には打たれないという思いもあったのではないだろうか?それ程までに一回り目はヤクルト打線が玉村の前に圧倒されてしまっていた。しかし二回り目となった4回は、経験値の高い4選手が玉村のボールに見事にアジャストしてみせた。長岡、サンタナ、茂木は決して強引にならずにセンターへ打ち返し、オスナは、打ってもファールにしかならないような厳しいボールを技術でフェアグランドに運んでみせた。オスナのタイムリー2ベースに関しては、映像を見れば分かるのだが、あのコースのカットボールをどうすればあの位置に打ち返せるのか?と感じる程の技巧を感じる一打だった。この回の4連打に関しては、今日の玉村相手に放った4連打ということで非常に価値のある4連打になったと思う。
そして7回の追加点に関しても各選手が高い技術を見せてくれた。この回が2イニング目となった鈴木に対して、1アウトから中村が粘って四球を選ぶと続く小川はインコースの難しいボールに対応してバントを決めると、2アウト2塁という場面で赤羽がレフトオーバーのタイムリー2ベースを放ってみせた。初球のスライダーに全くタイミング合っていないように見えたのだが、2球目のスライダーに対して強くスイングし、しっかり捉えてみせた。確かな技術に裏打ちされたフルスイングということが言えるのではないだろうか?流れるような見事な攻撃となった。

東京ドームでの巨人との開幕カードは3連敗を喫してしまったのだが、ホーム神宮での広島戦は、アマでの中止を挟んで2連勝と嫌な流れを一旦切ってみせた。今のヤクルトにとって広島はどちらかというと戦いやすい相手だと思うのだが、上手く2つ勝ちを拾ってみせた。明日からの中日戦もホームでのゲームになるだけに最低でも勝ち越してもらいたいものである。




東京ヤクルトスワローズグッズ 応援つば九郎Tシャツ(ホワイト) フリーサイズ(Lサイズ相当) 観戦

価格:2500円
(2025/4/3 21:32時点)
感想(2件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

  1. grass より:

    昨日の神宮球場は一昨日よりもさらに寒く、「今日も10時近くまでゲームが続いたらキツイなぁ」と思いながらの観戦でしたが(山田は寒さをしのぐため、守備中も絶え間なく飛び跳ねてました)、終わってみれば終了時刻、20:15。小川様々でした。
    ちなみにブルペンでは二日連続で田口と星が肩を作ってました。リベンジの意味での田口、今季を占う意味での星、ドラゴンズ戦での登板に個人的に注目しています。

タイトルとURLをコピーしました