日本の夏 2024

2024試合結果


ヤクルト6-4DeNA

現在の「日本の夏」と言えば、猛暑とゲリラ豪雨の印象が強い。今日の神宮の天気はまさに今の日本の夏を象徴するような猛暑と激しい雨に見舞われた。天候同様試合展開も昨日の続いて荒れ模様となった。どちらに流れが行くのか掴めないハラハラドキドキのゲームとなったのだが、最後はオスナの2ランホームランで勝利を手にしてみせた。ヤクルト打線は、布陣含めて決して本調子とは言えないのだが、昨日、今日のゲームは、序盤のビハインドを取り返す、「神宮の夏」っぽいゲーム展開となった。これが「日本の夏 神宮の夏 そしてヤクルトの夏」ということになるのだろうか?

ヤクルトの先発陣は、序盤戦こそよく頑張っていたのだが、野手陣とのかみ合わせが悪く、中々結果が付いてこなかった。そんなゲームが続いている内にいつの間にか先発陣が試合を作れないゲームが増えてきてしまった。昨日は、吉村がビッグイニングを献上してしまい、4回でマウンドを降りたのだが、今日のサイスニードも似たような投球内容となり、4回1/3で4点を奪われ、降板となってしまった。もちろん1番梶原、2番オースティンというスケールの大きな1,2番が機能するなど、DeNA強力打線の状態が上がってきているということもあると思うのだが、先発が本来の役割を果たせないとなると、離脱者、不調者が目立つ、野手陣が取り返すのは難しくなってしまう。
今日のサイスニードは、初回にいきなり梶原、オースティン、佐野の3連打で2点を失ってしまう(西川のまずい守備も重なったが…)と、3回にも梶原、オースティンが起点となった攻撃の前に1点を失ってしまい、5回にもオースティンの四球から牧のタイムリー2ベースで1点を失ってしまった。サイスニードが失点してしまったイニングは、いずれも1番梶原から攻撃が始まるイニングであり、その全てのイニングで梶原、オースティンの1,2番コンビに出塁を許してしまった。これでは、失点してしまうのは当然である。昨日、今日とこの2人に打ち込まれてしまっているだけにチーム単位で対策を考えなければならない。明日のゲームでもこの2人を抑えられるか否かが試合結果に直結してきそうである。
リリーフ陣は、5回途中から星ー田口ーロドリゲスー山本ー大西と回途中からの登板であったり、回跨ぎの登板になったりと、いずれの投手も難しいシチュエーションでの登板となったのだが、何とか無失点でDeNA打線を抑え込んでみせた。おそらく今日の継投は、本来であれば理想的な形ではないはずである。先発が5回持たずにKOされ、5回のピンチを凌いだ星、田口が1イニングを投げ切ることが出来ず、厳しい場面で登板となったロドリゲス、慣れない9回のポジションをランナーがいる場面から任された大西と非常に難しい場面で本当によく投げてくれた。雨の中断後でも回跨ぎで9回のマウンドに上がった山本含め、粘りの投球を見せてくれた。今のDeNA打線の迫力からすると、今日のリリーフ陣の奮闘は見事なものになったのではないだろうか?特に1点差に詰め寄った直後の6回に田口がピンチを招いてしまった所で登板したロドリゲスがオースティン、佐野という非常に怖い打者2人をしっかり打ち取った場面は、今日のゲームの中でも非常に大きな場面となった。ランナーがいる場面でもロドリゲスにマウンドを任せたということは、ランナーがいる状況での投球でも安定感が出てきたことを示しているのではないだろうか?日本の夏の気候は、助っ人外国人選手からすると、コンディション作りが難しいと思うのだが、そんな夏場になってロドリゲスが結果を残し始めている。
最後の最後まで気の抜けないゲームとなったのだが、大西もよく粘ったし、村上も最後の最後にミスを取り返すダイビングキャッチを見せてくれた。

打線は、ルーキー石田裕の前に、序盤は、抑え込まれてしまい、前回の敗戦の嫌な記憶が蘇ったのだが、4回に村上のソロホームランで反撃の狼煙を上げ、ここからようやく石田裕を捉えてみせた。まずは、何と言っても村上のホームランということになるだろう。石田裕の投じた外角高めの変化球を逆方向へ打ち上げると打球はそのままレフトスタンドへ飛び込んだ。大谷翔平という世界の野球史に名を刻むであろう選手が同時代にプレーしているため、こういったホームランも見慣れていないと言えば嘘になってしまうのだが、大谷を除けば、こういったホームランを放てる打者として真っ先に名前が挙がるのは、この村上のはずである。昨日のドライブ気味のライナーでライトスタンドに突き刺したホームランも印象的だが、今日のようなホームランも村上らしさを感じさせてくれる。
4回には相手のミスからチャンスを作ると、今日もトップバッターで起用された長岡が2点タイムリー2ベースを放ち、点差を1点に詰めてみせた。その後のチャンスで同点に追い付くことが出来ず、嫌な雰囲気も漂ったのだが、その雰囲気を打ち破ったのは、オスナのバットだった。6回裏の先頭打者として打席に入ると山崎のストレートを完璧に捉え、レフトスタンドに飛び込む同点ソロホームランを放つと、8回には、中川の変化球を捉え、打球はレフトポールを直撃する勝ち越し2ランホームランとなった。
オスナは、波のある選手ではあるのだが、昨日、今日と大活躍し、得点力アップに貢献してくれている。サンタナを欠くだけに、オスナにはどうしても期待してしまう。決してホームランを量産するような角度を付けられるタイプの打者ではないのだが、強い打球で外野の頭や間を抜ける長打を放てるのがオスナの魅力である。明日以降もこの状態を維持してもらいたい。

天候不順もあり、非常に難しいゲームとなったのだが、とりあえず1つ勝てたことを明日へ繋げてもらいたい。




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コメント

  1. sabo より:

    現地観戦でした。先制されるわ、雨と雷でしんどい戦いでしたが女神が最後に微笑みました辛勝です。

    観てて良かったのは長岡かな。視野の広さは流石だし、守備の時には村上に指示だしたりしてなかなか頼もしく見えました。

  2. 超匿名 より:

     サンタナを欠いた打線がこの頃反発力が出てきたり、試合に勝ったのは喜ばしいですが、サイドスニードとか田口とか今季ピリッとしない人はピリッとしないままですね。

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