昨日も今日も下位に低迷しているチームらしい試合

ヤクルト３－５DeNA

昨日の勝ちゲームも今日の負けゲームも今シーズン低迷しているチームであることがよく分かるゲームとなってしまった。ワイルドピッチやエラー、与四死球が失点に絡んでしまい、必要以上に失点を重ねてしまった印象である。前半戦に比べれば村上の状態も上がってきているため、もう少し勝てても良い気がするのだが、それでもこういったミスが続いてしまえば、やはり勝ちは遠退いてしまうものである。勝利を手に出来ないと、中々チーム状態も良くなって来ないことを認識するシーズンとなっている。

先発のロドリゲスは、2度目の登板となったのだが、前回に続き、先発としての責任イニングはしっかり投げ切ってみせた。長身だがコンパクトな投球フォームであり、ある程度コントロールもまとまっているところが魅力的である。空振りを奪えるストレートも持っているため、捕手も配球で苦労することはあまりないタイプの投手なのではないだろうか？投げるボールの質については、ストレートも変化球も良いものを持っている。課題は、ランナーを出した後のピッチングと牽制やフィールディングと言った投げる以外に必要となってくる部分のスキル向上ということになってくるだろうか？
今日のゲームでは、3回に自らのミスも絡んだ中で、3点を失ってしまい、結局この3点が負けに直結する形になってしまった。逆に言えば、細かい部分を修正していくことが出来れば、安定して試合を作れる先発投手になる可能性のある投手に映る。日本という新たな環境で、それ程準備期間もないままに1軍登板となったのだが、そんな状況下でも5回1失点、6回3失点と先発投手としての最低限の役割をこなしてくれたことは評価できるのではないだろうか？これだけのボールが投げられる25歳の先発投手は、どの球団から見ても魅力的に映るだろう。楽しみな素材である。
7回からは継投に入ったのだが、今日は7回を任された山本がこの回先頭の代打大田に死球を与えてしまうと続く佐野を追い込みながらもアウトコースを狙ったであろうスライダーが逆球となり、その失投を佐野にしっかり捉えられてい、打球はそのままライトスタンドに飛び込む2ランホームランとなってしまった。山本は昨日のDeNA戦でも佐野にタイムリー2ベースを浴びており、2日続けて左打者（両日ともに佐野）に打たれてしまった。ここまでいい投球を継続出来ており、より厳しい場面で左殺しの役割を与えられるようになってきているのだが、2日続けて制球がアバウトになってしまった。次回の登板でしっかり修正してもらいたい。

打線は、4回に山田の2ベースでチャンスを作ると、続く村上が濱口のインコースのストレートを豪快にすくい上げると、打球は高々と舞い上がり、そのままライトスタンド中段に飛び込む2ランホームランとなった。これで1点差に迫り、ここから同点、逆転と行きたかったのだが、ここから打線が繋がらなかった。点差を3点に広げられた後の7回には、1アウト1，2塁のチャンスで代打川端を起用したのだが、川端はセカンドゴロダブルプレーに倒れてしまい、チャンスを活かせなかった。9回にサンタナにソロホームランは飛び出したのだが、反撃もここまで。結局3得点どまりとなってしまった。
村上の状態が上がってきているだけに、何とかランナーを溜めて、村上に回したいのだが、塩見が離脱し、山田も状態が上がらない中で、いい形を作れる回数が増えてこない。何とか出塁したい1，2番も今日は並木、濱田ともに全く出塁することが出来なかった。何とか上位打線で相手バッテリーにプレッシャーを掛けたいのだが、中々上手くいかないものである。

CSもほぼ赤信号が灯っているような状況であり、一昨年、昨年と連覇を達成しているだけに、モチベーションが上がりづらい状況にあると思われるのだが、それでも若手は今後に向けてどんどんアピールしてもらいたいし、主力組もファンのためでも自分のためでも良いので最後まで全力プレーを見せてもらいたい。当たり前のことを当たり前にこなすことが出来れば、もう少し勝ち星は増えてくるはずである。

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