ヤクルト4-1巨人
試合を1試合通して見れば、野球というスポーツには様々な気付きがあるし、面白味があるのだが、今日のゲームに関しては、ヤクルトファンとして村上の特大ホームランについて最初に触れたくなってしまう。ヤクルトファンでも他球団のファンでも、今日の村上のホームランに関しては、いわゆる「お金を払ってでも見る価値のあるホームラン」だったと思う。東京ドームのライトスタンド後方の壁にぶち当てる打球はインパクト十分のホームランとなった。
昨シーズン、今シーズンと苦しいシーズンを送っている村上なのだが、それでもホームランと打点という2つの部門でタイトル争いを繰り広げているところに凄さを感じさせてくれている。今日は、6回の第3打席に巨人船迫の変化球を捉えると打球はライトスタンド後方の壁にぶち当てる超特大ソロホームランとなった。いくら飛距離が出てもソロホームランはソロホームランであり、1点に変わりはないのだが、見ている人の記憶に残る一打になったことは間違いない。プロ野球選手の凄さを体感出来る、素晴らしいホームランとなった。村上のホームランと言えば、ちょっと信じられないような衝撃的なホームランは数多くあり、今日のホームランが最高の一発か?と言われれば、そうとは限らないのだが、東京ドームのスタンド後方の壁まで飛ばしたというシチュエーション込みで印象に残るホームランとなった。プロ野球を35年以上見ていれば、東京ドームでのこういった飛距離のホームランも見てきてはいるのだが、時代によって使用球も違うため、2024年シーズンにこういったホームランを放ったという部分を後世に語り継いでいく必要があるのではないだろうか?今シーズンの両リーグで飛び出したホームランの中では、飛距離という意味では№1のホームランになったのではないだろうか?飛距離、打球速度、打球角度といった数値を確認したくなるようなホームランだった。
そして打球を捉えた後のいわゆる「確信歩かない。」と称される姿も印象に残った。おそらく村上本人も完璧な手応えがあったのだろう。打った直後フォロースルーのバットを少し戻したような姿勢で数秒制止する姿が見られた。「この感触を忘れたくない。」というような村上の気持ちが伝わってくるようなアクションだった。私は絵心が全くないのだが、野球好き、ヤクルト好き、村上好きで絵画にも興味のある方は、今日の村上のホームラン直後の制止した場面を絵で残したいと思うのではないだろか?ホームラン直後のアクション含めて芸術点の高いホームランとなった。
さて、今日は村上のホームランに多くの文字数を費やしたのだが、先発の高橋も良い意味で「らしくない」投球を披露してくれたのではないだろうか?
今日の高橋の立ち上がりは、ボールが上ずる傾向にあり、調子自体はあまり良くないように感じた。8月の巨人戦、同じ井上とのマッチアップで巨人打線に打ち込まれてしまった試合があったのだが、今日も初回の投球を見て、その時のような投球内容になってしまうのではないか?と不安を感じた。しかし1回~3回のピンチを無失点で切り抜けると、ここから徐々に高橋らしいキレの良いボールを投げ込み始めた。3回の1アウト2,3塁のピンチで岡本和、モンテスを連続三振に斬って取った辺りから調子が上向いてきただろうか?高橋自身は、スライダーの割合を増やして修正を図ったというコメントを試合後に残していたが、これまでの高橋は、試合中に中々修正出来ずに崩れてしまう場面が目立ったものである。今日は、降板した6回まで毎回安打を許してしまったのだが、それでも得点は許さなかった。こういった投球の割合が増えてくれば、もう少し数字も良くなるはずである。評価の難しい投手ではあるのだが、ヤクルトの先発の軸になってもらわなければならない投手であることに違いはない。
リリーフ陣では、田口が作ってしまったピンチを1失点で切り抜けた大西、8回、9回を任されたロドリゲス、小澤と今シーズンリリーフとして飛躍を遂げた3投手がしっかり仕事をこなしてくれた。首位巨人相手の3点差は、決して簡単に逃げ切れる点差ではないのだが、しっかり逃げ切ってみせた。正直ここで巨人相手に2連勝出来るとは思っていなかったのだが、強い巨人相手に連勝出来たことは、シンプルに嬉しいものである。
村上宗隆 成長記 いかにして熊本は「村神様」を育てたか [ 二宮清純 ] 価格:1540円 |
にほんブログ村
コメント
最下位でリーグのお荷物と揶揄される程弱くてはファンとして寂しいですからね。こうやって油断できないと相手チームに思わせる強さは持っていて欲しいです。
高橋については来季こそはという祈るような気持ちです。
超匿名さんへ
そうですね。最下位でも首位相手に勝負出来る所を見せてほしいですよね。