ヤクルト5-6中日
初回に奥川が3点を失ったものの、その裏に山田の3ランホームランで同点に追い付き、その後も茂木のタイムリーで勝ち越したり、再度中日に勝ち越された後も古賀のホームランで追い付いたりと、落ち着かないゲームとなっていった。神宮での中日との試合がこういう展開になると、何となくホームの利も活かした中で勝ってしまうことが多い印象もあり、今日も何となく勝てそうな雰囲気も感じていたのだが、最終的には小澤がブライトに浴びたホームランが決勝点となり、5-6で敗れてしまった。何となくで勝てる程甘くはないし、チーム状況も良くはないということになるだろうか。
先発の奥川は、開幕戦以来、中8日で先発のマウンドに上がった。中8日での登板の影響なのか、天候不良の影響なのかは分からないが、初回から制球が乱れてしまい、奥川らしさを感じることが出来なかった。ゾーンでどんどん勝負していく投手なだけにボールが走っていない日は、苦しい投球に終始してしまうことがあるのだが、それでも抜群の制球力を活かして試合を作ってしまう投手としての高い総合力を持っているのが奥川である。今日ものらりくらりと上手く試合を作ってくれることを期待したが、先頭の岡林に2ベースを打たれた後にブライトに四球を与えてしまったところで、明らかに本調子ではないということを感じることが出来た。このことに関して、奥川に何か注文を付けたいということはない。今のコンディションの中で1軍のマウンドに上がって、出来ることをやっていくというのが、奥川の現状である。やれることをやった中でこういった投球になってしまっているというのが「奥川の現在地」である。一昨年も昨年も奥川は、同じような投球を繰り返している。コンディションをこれ以上整えるということは簡単なことではないだろうし、中10日以上空けながら登板していくという段階でもないのだと思う。今日に関しては、まず1軍のマウンドで中8日で5回97球を投げることが出来たことを一つの収穫にしてもらいたい。奥川本人はもどかしい思いを持っていると思うのだが、それでもシーズンは続いていくし、次回の登板は巡って来るのである。今日は、リリーフ投手を投入しやすい日曜日の登板となったのだが、ここから中6日で日曜の登板を重ねていく可能性もあるだろうか?それとも今回のように中8日程空けての登板となるだろうか?明日以降奥川の身体の状態がどうなっているのか?という部分も見極めながら、次回の登板に備えてもらいたい。私は、今の奥川に2021年のような支配的な投球は期待していない。ローテを守りながら5イニング以上イニングを喰える投球を継続できるかどうか?という部分に注目していきたいと思う。
リリーフ陣は、6回から荘司ー小澤ー阪口というリレーとなった。荘司は1イニングをきっちり抑え、即戦力リリーバーとしての評価を高めたのだが、7回のマウンドに上がった小澤がブライトに決勝ホームランを浴びてしまった。小澤は小澤でおそらくは、状態を戻しきる前に1軍に呼ばれて投げながら状態を上げていっている最中だと思うのだが、2アウトランナーなし、カウント3-0からの被弾は勿体ないと言わざるを得ない。ブライトは、実績のある打者ではないし、シチュエーション的にもここでイニングを切っておきたい場面であったことは確かなのだが、カウントを悪くしたことによって、中途半端にストライクを取りに行ってしまった部分はあるのではないだろうか?小澤は、以前にもカウント3-0からサヨナラホームランを浴びた経験があり、この辺りは慎重に行ってもらいたい気持ちがあるのだが、今の小澤の状態からすると「四球OK」と考えられる程の余裕はなかったかもしれない。この一球が負けに直結してしまい、小澤ー古賀のバッテリーは、今後に向けてしっかり振り返りをしなければならない。状態が悪くても抑えなければならないのがリリーフ投手の宿命である。
打線では、初回に飛び出した山田の同点3ランホームランに驚いた。「驚いた。」という表現は、山田に対して失礼なのかもしれないが、今日のホームランは、メヒアの150キロ近いインコースへのツーシームに上手く反応、対応した中でレフトスタンドまで運んだホームランであり、インコース打ちの名人だった頃の山田のホームランを思い起こすようなホームランだった。前日の2ランホームランもインコースのボールを上手く捌いたのだが、球種はスライダーであり、ファストボール系のボールではなかった。しかし今日のホームランは、インコースのファストボール系の右打者からすると喰い込んでくるボールをしっかり捌いたものである。今日のホームランは、本人もかなり満足度が高い一発になったのではないだろか?こういったバッティングが増えてくるようであれば、山田への期待値を高めていきたい気持ちがある。村上、塩見を欠く中で山田のバットには期待していきたいと思いつつも、これまでは、そこまで大きな期待はせずに見守ろうと思っていた。しかし今日のホームランを見せ付けられてしまうと、もう一度山田に夢を託したい気持ちになってしまう。来週どんな結果を残してくれるか楽しみにしたいと思う。
その後、茂木のタイムリー、古賀のホームランで得点は出来たのだが、ホーム神宮ということを考えるともう少し援護点が欲しかったという部分はあるだろう。ゲーム終盤は、スモールベースボールで何とか1点を奪いに行ったのだが、この辺りも不発に終わってしまった。今ある戦力でどのように戦っていくか?今後も悩みは尽きそうにない。「何となく勝てるゲーム」なんて存在しないということなのだろう。
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コメント
なんか両軍わちゃわちゃしている間に負けてしまった感じでしたね。荘司だけがどっしりしてた印象(結果的にも)。
あ、あと濱田。堂々と、「文句あるのか」と言わんばかりのショートフライ。しかも初球。
風格と結果が伴わない男、濱田。
そろそろ、どデカいの打っておくれ。
奥川は1年間1軍に居続けることが、2025年シーズンは大切なのかなと今日の投球で感じました。
防御率2.50、12勝5敗ぐらいを期待していましたが、少し高望になりそうですね!
何となく7、8、9で逆転してくれるかなと思っていましたが、そんなに甘くはなかったですね(笑)
赤羽のホームランで同点になると予想していましたが、、、
敵地の阪神戦で勝ち越せれたら面白くなりそうです!